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死のために実力も在る大スター俳優を失い終いには終いには倒産。

今回も計3時間くらい掛けましたw

2011みた映画 総合ランキング 10~8位
・作品タイトル 
    主演            監督          公開年度
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5・俺たちに明日はない
    ウォーレン・ベイティ     アーサー・ペン   1967
6・大菩薩峠(1966)
   仲代達矢        岡本喜八    1966
7・薄桜記(1959)   
    市川雷蔵            森一生       1959

*7・薄桜記(1959)

市川雷蔵と勝新太郎の競演作を代表する作品のひとつといわれるのがこの薄桜記(1959)版です。
雷蔵&勝新は生涯に計30本で競演していますが、W主演とも言えるのですがこの作品の作中での扱いは常に雷蔵が上でした。雷蔵が1969年に病気で亡くなるわけですがすとは映画の時代劇はその辺で全盛期は終了したとおもっています。テレビでは70年代時代劇はよいものでしたが映画はねーっ。(長谷川一夫とはは共演数22本)
大まかにいうと時代劇は1960年代に戦前から日本映画界を背負ってきたおもに千恵蔵や右太衛門、アラカンや傳次郎、月形、長谷川や大友、橋蔵、千代介や三船らがメインから退き、錦之助も映画俳優としてのやはり全盛期は60年代までで、勝新も70年代もちょくちょく出てはいましたが60年代が全盛にはちがいない事実。その最後が在る意味、雷蔵なのである。事実、数年度大映は雷蔵の死のために実力も在る大スター俳優を失い終いには倒産。時代劇というジャンルもテレビに移り映画での力を落としていく、

=(片岡千恵蔵、市川右太衛門、嵐寛寿郎、大河内傳次郎、大川橋蔵、中村錦之助、大河内傳次郎、月形龍之介、長谷川一夫、大友柳太朗、大川橋蔵、東 千代介、三船敏郎阪東妻三郎は50年代にすでに亡くなっているので対象外
いまだにあのころの時代劇を思うとただ、ただ熱いです。消えていない灯火!

薄桜記(1959)というのは別な解釈すると、これからの将来有望な二人がどんな俳優になっていくのかなんとなく考えさせてくれる作品であるとしみじみ思うのです。今風にいうと野球の今の大谷翔平を見る眼と近いのかも知れません。これからあの子どんな大物になるもみたいな~楽しみ。

雷蔵は歴史上では無名でも身分ある屋敷へ婿入りする男の役で出演、勝新が演ずるの高田馬場直前から赤穂浪士となる中山(堀部)安兵衛と高田馬場で初めての出会いをする。そこから一人の女をめぐる静かな格闘や数奇な運命と男同士の深い友情の末、そして吉良邸討入りの流れを描く。

脚本は時代劇監督の巨匠、伊藤大輔がすばらしいシナリオで映像化監督の名手、森一生に代表作の華を持たせた作品。格調と品格がある良き味わいの深き時代劇の良作!今じゃこんなよい時代劇作品なくなっちゃいましたーw大河ドラマも崩○中w

森一生は若いころ戦前の伊藤大輔監督作にあこがれていたという話も在ります。これは時代を経て先輩と後輩の関係が完成させた作品でもあるのです。

*6・大菩薩峠(1966)DSC08363.jpg

名匠、岡本喜八という監督もすばらしい。男臭さの定着が得意で泥臭く娯楽感を活劇要素も交えて描く。岡本喜八は基本現代劇の監督ですが、これは当時映画俳優として大活躍していた名優、仲代達矢を起用した時代劇で海外で評価が高いらしいのです。アメリカや韓国へ黒澤明監督のイベントで仲代達矢が招かれたときこの「大菩薩峠(1966)」の話題が評論家などから多くあったそうです。「数年前放送された仲代達矢映画遺産という計6回の映画俳優活動の回想要素があるインタビュー番組から~」DSC08362.jpg


大菩薩峠と言えば大俳優の片岡千恵蔵の代表作シリーズ(渡辺邦男内田吐夢監督で3×3=6作)のひとつでもあり机龍之助役は当たり役のひとつ。その役を仲代達矢や岡本喜八風に大胆なごつごつした空調アレンジを加えて千恵蔵版とは違う印象の定着に成功した作品。時代劇といいますが「薄桜記(1959)」とだいぶ違い、時代劇要素はだいぶ軽減させ現代劇要素も取り入れていてちゃんとした良き時代劇のよさがわからない人には見やすい作りだと思います。時代劇初心者にもいいのではないでしょうか!

助演の妻役で出演していた名女優、新珠実千代も怪しさがよかった。

*5・俺たちに明日はない (1967)

(ボニー&クライド 俺たちに明日はない)と最近のスカパー放送では表記が変更されていた。
アメリカンニューシネマを代表する作品のひとつ。アメリカンニューシネマとは青春群像や若者たちの生き様を通して若いよさと副作用でもある残酷さの描写もやっている良きアメリカ映画の作品群です。以前紹介した「リリス」にも主演している名優ウォーレン・ベイティと名女優フェイ・ダナウェイのW主演。アメリカ恐慌時代の有名犯罪者の男女ボニー&クライドを現代風アレンジを加え名匠アーサー・ペンが描いた作品で、青春の高揚感と青春のならではな残酷の浮き沈みやさつばつとした空気感がうまくからんでいます。ラストへ向けてのつらき展開の中で幸福感の後に残酷さの反動も良いものになっていました。80年代のリメイク作よりもやはりこちらのほうが数段良いです。


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2013/06/17 06:40 | ランキング(11~COMMENT(2)TRACKBACK(0)  

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