名作と○作。同タイトルの別作品<検証。2枚の写真>

・作品タイトル 
    主演          監督     公開年度
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3・桜の代紋(1973) 
   若山富三郎           三隅研次     1973

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実はこの作品桜の代紋(1973)はVシネマの90年代付近に同じタイトルがあります。なので区別するため「桜の代紋(1973)」にしました。内容は別物です。

                  <検証。2枚の写真>
ではなくてです。

市川雷蔵
でもちょっと触れましたがこの三隅研次と言う監督は数いる日本歴代の名監督の中でも優秀な監督です。三隅研次いえば大映(テレビじゃなく映画の大映の専属監督)だったわけですがその大映が雷蔵の死(1969)によって勢力を急激に低下させ倒産しました。その後大映専属の監督たちは仕事を求めてドラマやフリー監督としてやっていくしかなかった。確かな技術と腕を持つ三隅研次監督でさえ同じこと、フリーになりコンビを組んだのが若山富三郎なのです。市川雷蔵 勝新太郎と多くコンビを組み他の監督以上に代表作に貢献した監督が最後に組んだのは勝新太郎の実の兄でもある若山富三郎。若山富三郎は新東宝から東映へ移籍その後フリーになる。大映では「座頭市シリーズ」には若山富三郎が城健二郎としても出演していて三隅研次監督とも知り合いではあったわけですが、大映やめてから勝プロと東宝による製作の三隅×若山コンビは全6作中の4作、「子連れ狼シリーズ」はアメリカでも支持が高い。

この「桜の代紋(1973)」は映画評論家が選ぶ”自分の見てきた歴代映画ベスト10”に選んでいる評論家がいるのをご存知でしょうか?知る人ぞ知る名作なわけです。こういうのたまに見て見るとおもしろいです。「映画監督が選んだオールタイム・ベスト100(2012年版) “Sight & Sound”誌」にて「日本人映画監督が選んだオールタイム・ベスト “Sight & Sound”誌(2012版)」から篠崎誠が「桜の代紋(1973)」をベスト10に選んでいたりします。
山下耕作監督作品 鶴田浩二 藤純子 若山富三郎「博奕打ち 流れ者」劇場用映画ポスターB2


そのアンケートに参加してる現役監督がけっこういます。海外監督ではジャック・リヴェットウディ・アレンフランシス・フォード・コッポラマイク・リーマーティン・スコセッシクエンティン・タランティーノなど(日本人監督作のが選ばれてるとうれしくなるw)日本では園子温が、是枝裕和がいろいろ選んでいます。(新作が名作ドラマの「赤いリーズ」の子供取り違えに似てる、宇津井健福山雅治で現代版って感じwwあれよろしいんでしょうか?失礼ながらパクリ疑惑?)

戻りますが「桜の代紋(1973)」の内容は一言でいうと刑事VSやくざでも何か違う。ぜんぜん違う。ただのやくざモノ映画ではないからです。全体が調和したバランスの良さ(映像・演出など)と独特な控えめ重厚な空気感(派手であからさまだとやすっぽくあきやすいがこれは違う)ひきしまった内容で、すばらしい映像センスやコマの流れがある。

「桜の代紋(1973)」は深作欣二の東映製作の映画「仁義なき戦いシリーズ」(1973~1977)とも違うし、というか、同じ73年でもこれの方が先に作られているのです。細かく描くときりがないのですが、たとえば深作さんの場ワイは暴力と社会的感覚の定着が三隅研次監督とはぜんぜん違います。どちらが・・うまいのかは難しい。とりあえずこちらの方をすと的にも評価しています。時代劇要素がある現代劇で独特な内容を可能にしています。

今で言う「半沢直樹」と言うドラマもその要素はありましたね!あれ話題になり内容よりは視聴率どりに懸命で内容は今なりに良いには良いのですがいろいろ残念でしたw”現代劇で時代劇要素を含む”これが日本らしいモノで面白い、世界に売り込めるモノではあるのかと思う部分です。

日本映画はアメリカのように資金を大量に注いでショービジネスにならず、派手にやらないのが面白い。派手をやらないなら他の多くで凌駕しアメリカまたはヨーロッパ映画さえも越す。それを見事に実現したまさに名作でもある。もちろん、超名優・若山富三郎があってこその内容。数少ない単発の代表作「桜の代紋(1973)」はいかにしてすばらしい作品でした。この出会いに感謝しています。
子連れ狼 若山富三郎版 ブルーレイBOX (全6作品, 507分) [Blu-ray] [Import]

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2013/09/30 23:29 | ランキング(11~COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

大スターが初監督のお祝いに贈った”天変地異級”プレゼント✰

シリーズモノだけでも、こういう機会に書いてみると改めて市川雷蔵と言う俳優はすごいとおもう。代表作のジャンルや役柄やテーマ性がものすごく多彩なんです。今の俳優ではじゃありえない柔軟性・演じわけ確かな演技プランを兼ね備えていた大スターでもありながら同時に大名優&大名優でもあるのです。この記事のつづきです。

今回取り上げる作品は「化け猫御用だ」という1時間映画です。公開当時は別作品と抱き合わせの片方として公開されていました。 雷蔵と助監督時代から知り合いの田中徳三が監督です。雷蔵と言うと映像センスがすばらしい三隅研次監督とのコンビが「眠狂四郎シリーズ」(3作)や「剣 3部作」も印象にも残ります。肝心な「化け猫御用だ」(1958)とはというとは、これは田中徳三監督デビュー作なのです。この人は「座頭市シリーズ」(全26作中で7作の監督・勝新太郎の当たり役盲目の放浪あんまの活躍を描く)、「悪名シリーズ」(全16作中8作監督・勝新太郎・田宮二郎のやくざ義理兄弟を描くダブルキャスト)「兵隊やくざシリーズ」(全9作中7作監督・勝新太郎・田村高廣で描く戦争モノアクション)や(テレビドラマ時代劇では高橋英樹の「桃太郎侍」などでも多数監督し、活躍)
雷蔵、雷蔵を語る (朝日文庫)

わたくし・すと的には「わが映画人生」というスカパーの番組で田中徳三のインタビューを見たことあります。大映時代の活躍からテレビドラマへの転身の苦労や全盛期の黒澤明・溝口健二の話などの話をしていた記憶があります。
田中徳三のもうひとつの実積と言うのが助監督といえるでしょう。「羅生門」(1950)で時代劇と現代劇で活躍した巨匠黒澤明の助監督や 「雨月物語」(1953) 「山椒大夫」(1954) 「近松物語」(1954)で世界的に知られた時代劇巨匠溝口健二に仕え、「大江戸人気男」(1957)喜劇映画の巨匠斎藤寅次郎に、雷蔵主演でもある「炎上」(1958)で多彩な作品を手がけた巨匠市川崑 これも雷蔵主演の代表作「弁天小僧」(1958)で時代劇の父と言われる革新時代劇を作り上げてきた巨匠・伊藤大輔など、黒澤明・溝口健二・斎藤寅次郎・市川崑・伊藤大輔=5大巨匠の遺伝子を受け継いだ巨匠ではないけど活躍した映像家監督が田中徳三です。今現役なら大監督かもしれない 監督でも活躍し助監督としても大変優れた方が田中徳三と言う人なんです。

その田中徳三と市川雷蔵は「炎上」「弁天小僧」のとき主演俳優と助監督の関係で仲がよく田中徳三の監督デビュー作の「化け猫御用だ」で特別出演!しかしどうしたものでしょう。作品には主演の「赤胴鈴之助」シリーズが代表作の梅若正二や大映でデビューした大映の専属女優で相手役の近藤美恵子しか出ずに最後の監督の田中徳三テロップを迎えてしまいましたw

市川雷蔵が出ないんです。出ていないのでしょうか?いやいや出ていますでもなぜキャストロールに表記されないのか。製作の予定時点では市川雷蔵が出る予定ではなかったのですが、急遽初監督であることを知り、お祝いとしてデビュー作に隠れて出ることになったのです。製作幹部に隠れてです。さぞ撮影所にいない製作幹部の方々は試写会で驚いたことでしょう。大スターが勝手に映画に出てしまったわけで不祥事にもなりかねないでも、出てるんじゃ仕方ないということになり無事公開に踏みつけたのです。こんな面白いこと今の映画じゃできませんw

市川雷蔵と田中徳三 日本映画界を支えたこの二人の間には仕事のパートナーを越えた深い友情があったのでしょう。



ひさびさに時代劇専門チャンネルの「市川雷蔵 時代劇全仕事」から注目セレクトしてみました。

市川雷蔵 予告編集 [VHS]
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2013/09/19 22:43 | 超大物俳優COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

日本という国民を信じてーこれからの映画界は新時代✰

映画雑談久々にやります。
再起のもうことをいくつか書いていこうかと思います。
今年の映画現時点49本目に入りました。見た49本の評価とか思うことを記入しデータ管理しています。

今年思うことは一言で言えば日本映画が面白いということですね。しかも1940年代から1950年台のいわゆる全盛期の日本映画です。録画したタイトルの確認などしても思う面白そうな作品が多数ある。そのほとんどがレンタル化・未発売作であることに驚かされる。全盛期の本映画は内容が時代に左右されずに良いから時代を越している。中身に下手な流行がなく普遍性にあふれている。

今年見た映画は日本映画外国語映画がほぼ半々なのですが内容上位は外国語映画より日本映画が多いです。外国語映画と日本映画というと思うところがあります。外国語映画=洋画だと思ってる方が多いと言うことです。特に日本の年配の方は多いのかもしれないです。もちろんそう思う理由として思うところがあります。日本で洋画全盛期と言うものを肌で感じているからかもしれません。マスコミもそれを煽って来た部分も大きくある。アメリカ映画は70年代前半まで名作が多かった、フランスやイタリア映画もそうですね!

わたくし=すとは、年配ではないけど外国語映画=洋画といってしまうことがついついあります。それでも噛みなおして外国語映画または外国映画なんて言ったりしています。ドジなのかマスコミやメディアに流されてるだけなのかw
「韓流」と「日流」〜文化から読み解く日韓新時代 (NHKブックス)

映画における面でもグローバル化の近年、他の国の情報は非常に早く手に入る。日本(世界の日本)と言う国はすごいと思うことがある。”日本ほど多種多様な国の映画が見れる国はなかなかないのかもない”ということです。たとえばブラジル、ドミニカ、インド、アフリカ、ネパールなんていうのもたまに見れます。アメリカ人なんかはw失礼かな、アメリカ自国の映画やヨーロッパ作品以外は下げずんで見てる一般映画ファンが多いのかもしれない(もちろんイメージなだけ、現実はいかに・・)

そういうブラジルドミニカインドアフリカネパールモンゴルなんていう国の作品も世界3大映画際や国内で話題になった(たとえば国内興行1位とか、国内映画賞で総なめとか)作品と言う”ふれがき”があって目にする機会がある可能性を持つのです。氷山の一角なんでしょうね!だからほんの一部。以前ドキュメンタリーで見たのですがアフリカやインド映画が今大量に作られているそうです。アフリカなどは映画館で映画を見るという習慣がアメリカや日本のようには浸透しておらず道端でDVDにコピーした作品を映画として見せてる作品も多いようでそれには驚きました。現在のアフリカ映画を代表する俳優の方も出ていました。日本無声映画時代のように非常に速いペースで映画を製作しているようです。(約100年前に大活躍を始めた日本映画最初の大スター尾上松之助の時代のようなw)映画館であまり公開されない・・映画なのか迷う部分も多々あるのですが国ごとに概念も違うから難しいのです。イチローの記録のようなものかもしれない。アメリカでは日本時代の1000本の安打数をカウントしての4000本に対する批判も少なからずある。

ほとんどが国内だけの作品だと思われますがその中からよい作品が生まれやすい環境にあるのです。日本映画の全盛期のよいな感じかもしれません経済の成長と映画の大量生産は結びついている部分。大量生産から大俳優が生まれ巨匠を生む、日本映画が1960年代前半まで歩んできた道とそのまんま同じとは思えない部分は多いけど、まだまだ未熟なこれから成熟して行くであろう。アフリカやインドなどの”発展途上の国の映画界の今後”に、すとは期待してしまうのです。日本人は人種に差別を持たず純粋な内容を正当に評価できる国民だからね!!

カサブランカはなぜ名画なのか~1940年代ハリウッド全盛期のアメリカ映画案内~
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2013/09/13 23:52 | 作品外COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

超大スター市川雷蔵がフィナーレを迎えるときに起こる別世界

世界は変化しつつあると思う今日ころごろ。8月の注目作振り返ります。その前に書くことがあり。

1950年代中盤から1960年代後半まで活躍した超大スター
 市川雷蔵
今の若手俳優のスター性段違いそれは別世界の俳優でした。それは壮絶で悲しい部分もある。別な詳しくはランキングでも書いたこちらにも書いています。2011ランキングの雷蔵関連記事

時代劇専門チャンネルの2年以上に渡る時代劇映画の企画”市川雷蔵 時代劇全仕事”も終盤に近ズいているかとおもわれます。まだ放送してないタイトルは「剣 3部作」(「斬る」「」「剣鬼」の3作からなる「眠狂四郎シリーズ」へとつながる試作的要素を含んだ伝説の映画、名匠三隅研次と名コンビが確立・1962~1965・全3作)、「大菩薩峠 <雷蔵版3部作>」(雷蔵が超大俳優・片岡千恵蔵の代表作の1つを大映風にリメイク・1960~1961・全3作)「新・鞍馬天狗<雷蔵版>」(雷蔵が時代劇の超大俳優、嵐寛寿郎の幕末の悪と闘う正義のヒーローを演じリメイク・1965・全2作)などはまだ放送がされていないのです。
市川雷蔵

「斬る」は最初の数週目で放送されたのですが・・「剣」「剣鬼」がなぜか放送されないもしかして録画し逃してる・・いや、はずない・・・

 個人的には市川雷蔵の現代劇の代表シリーズ映画の「陸軍中野学校シリーズ」(雷蔵の戦時中モノ・1966~1968・全5作)や「若親分シリーズ」(雷蔵の任侠モノ・1965~1968・全8作)などを全シリーズ放送してほしいです。日本映画専門チャンネルで1作目だけが其々放送されたのですが”市川雷蔵 時代劇全仕事”は時代劇作だけなので残念ながら畑違いです。まあ長い目で待ちましょう。

眠狂四郎シリーズ」(孤高の浪人剣士を美的に描いた・1965~1968・全12作)や「忍びの者シリーズ」雷蔵が雲隠才蔵などを演じたスパイアクション時代劇で忍者モノ・全8作 「濡れ髪シリーズ」(日本各地を放浪するやくざ男を雷蔵風に描いた股旅モノ・1958~1961・全5作)は全部放送が終了しあとは悲しいフィナーレのときが近づいている!別次元への扉または、何かが起こると信じて・・・

炎上 [DVD]
炎上」(1968) 三島由紀夫の[金閣寺]を原作にした市川雷蔵の単発の代表作のひとつ、巨匠市川崑とのコンビ作にして代表作の一つ
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2013/09/05 18:44 | 超大物俳優COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

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