散る美学”戦火を駆け抜けた英雄たちと製作者たち
謹賀新年。ど派手な花火を最後を迎える者に、生きて無事家族と再会するの者恋人と新たな生活をスタートさせる者など、末路は多彩。
それはなにか、1発目ふさわしく大型作品を取り上げてみます。実は11月から日本映画専門チャンネルですばらしい企画「特集・東宝空戦映画」をやっています。わたしの1月の注目は”空戦映画特集”です。多彩なメスを入れてみようと思います。
今年ゴジラが生誕60年もあり「ゴジラ」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなどの産みの親の大人物・円谷英二の関連した作品を放送するようです。怪獣映画や今のゆるキャラブームのもつながったともいえる日本特撮の代表者のゴジラシリーズが全作ハイビジョンで連続放送期待したいと思います。その主なラインナップを紹介して往きましょう。「ゴジラ」シリーズは、本多猪四郎と円谷英二が産みの親ではあります。
㊦は2013,11~2014,1にかけて放送される又されたもの順、再放送もあり
➀「零戦燃ゆ」1984年
加山雄三 丹波哲郎 北大路欣也
(特)川北絋一(監)舛田利雄
➁「太平洋の翼」1963年
三船敏郎 加山雄三 渥美清 志村喬
(特)*円谷英二(監)松林宗恵
➂「加藤隼戦闘隊」1944年
藤田進 大河内伝次郎 黒川弥太郎
(特)*円谷英二(監)山本嘉次郎
➃「ハワイ・マレー沖海戦」1942年
大河内伝次郎 黒川弥太郎 進藤英太郎
(特)*円谷英二(監)山本嘉次郎
➄「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」1960年
夏木陽介 鶴田浩二 三船敏郎
(特)*円谷英二(監)松林宗恵
➅「連合艦隊指令長官 山本五十六」1968年
三船敏郎 加山雄三 加東大介
(特)*円谷英二(監)丸山誠治
➆「さらばラバウル」1954年
池部良 岡田茉莉子 三国連太郎
(特)*円谷英二(監)本多猪四郎
➇「連合艦隊<劇場公開版>」1981年
永島敏行 小林桂樹 森繁久彌
(特)中野昭慶(監)松林宗恵
➈「太平洋の鷲」1953年
大河内伝次郎 三船敏郎 三国連太郎
(特)*円谷英二 渡辺明 向山宏(監)本多猪四郎
➉「青島要塞爆撃命令」 1963年
佐藤允 加山雄三 池部良 古沢憲吾
(特)*円谷英二(監)古沢憲吾
⑪「雷撃隊出動」1944年
大河内伝次郎 黒川弥太郎 高田浩吉
(特)*円谷英二(監)山本嘉次郎
⑫「海底軍艦」 1963年
高島忠夫 藤山陽子 上原謙
(特)*円谷英二(監)本多猪四郎
⑬「翼の凱歌」1942年
岡譲二 月田一郎 入江たか子
(特)*円谷英二(監)山本薩夫
⑭「燃ゆる大空」1941年
大日方伝 長谷川一夫 月田一郎
(特)*円谷英二、奥野文四郎(監)阿部豊
⑮「ゼロ・ファイター 大空戦」 1968年
加山雄三 佐藤允 藤田進
(特)*円谷英二(監)森谷司郎
(特)は特撮技術、特撮監督など(監)は監督
*は円谷英二が担当

年代ばらばらのシャッフル放送には驚かされましたがどれも貴重なものばかりで日本映画専門チャンネルを高く評価します。”特撮の神”と言われる円谷英二という人がいかにすごい人かが上の作品群だけでもわかりますね。もちろんこれ以外もあります。
円谷英二は1954年から始まった「ゴジラ」シリーズなどでも組んだ作品全体の監督・本多猪四郎とは生涯の名コンビとも言えます。わたしも見かけていますが1970年代前半の円谷プロの30分特撮ドラマで巨匠・本多猪四郎が監督で参加してるものもあります。それが、円谷英二との仲のよさを後世に伝えているものが、映画時代でのコンビ終了後のTV作品参加の事実といえるでしょう。
時代劇の大スターにして大俳優の大河内伝次郎が、空戦映画で数本主演しています。大河内伝次郎は東映移籍前に、東宝作品に出ている時代があり、1940~50年代にかけて現代劇の代表作もあります。現代劇ではありますが、大河内伝次郎と三船敏郎の夢の共演作などファンは涙モノです。
山本嘉次郎は喜劇映画の大スター・榎本健一とコンビを組み数多くの名作生み出した名監督。黒澤明の師匠でもある。松林宗恵といえば、森繁久彌の「社長」シリーズで監督数ナンバーワンの名監督。森繁久彌との名コンビで社長シリーズ以外の代表作もあり。晩年の松林宗恵をインタビュー番組で見たことがあります。見た目はひげが特徴で森繁久彌と風貌が似ていました。まさに兄弟のようです。森谷司郎は黒澤明の助監督の経験もあります。他は細かくなるのでこの辺で切ります。
連合艦隊指令長官の山本五十六は大河内伝次郎、佐分利信、丹波哲郎、三船敏郎、小林桂樹などが演じています。最近でいうと、役所広司が東映の映画で演じていました。
日本映画は海外映画よりもまだ~まだ~ものすごい深いです。この深みがすばらしく面白いのであります。
たまには毒舌もございましょうが、今年もぜひともご覧のほどを、よろしくお願いします。

それはなにか、1発目ふさわしく大型作品を取り上げてみます。実は11月から日本映画専門チャンネルですばらしい企画「特集・東宝空戦映画」をやっています。わたしの1月の注目は”空戦映画特集”です。多彩なメスを入れてみようと思います。
今年ゴジラが生誕60年もあり「ゴジラ」シリーズや「ウルトラマン」シリーズなどの産みの親の大人物・円谷英二の関連した作品を放送するようです。怪獣映画や今のゆるキャラブームのもつながったともいえる日本特撮の代表者のゴジラシリーズが全作ハイビジョンで連続放送期待したいと思います。その主なラインナップを紹介して往きましょう。「ゴジラ」シリーズは、本多猪四郎と円谷英二が産みの親ではあります。
㊦は2013,11~2014,1にかけて放送される又されたもの順、再放送もあり
➀「零戦燃ゆ」1984年
加山雄三 丹波哲郎 北大路欣也
(特)川北絋一(監)舛田利雄
➁「太平洋の翼」1963年
三船敏郎 加山雄三 渥美清 志村喬
(特)*円谷英二(監)松林宗恵
➂「加藤隼戦闘隊」1944年
藤田進 大河内伝次郎 黒川弥太郎
(特)*円谷英二(監)山本嘉次郎
➃「ハワイ・マレー沖海戦」1942年
大河内伝次郎 黒川弥太郎 進藤英太郎
(特)*円谷英二(監)山本嘉次郎
➄「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐」1960年
夏木陽介 鶴田浩二 三船敏郎
(特)*円谷英二(監)松林宗恵
➅「連合艦隊指令長官 山本五十六」1968年
三船敏郎 加山雄三 加東大介
(特)*円谷英二(監)丸山誠治
➆「さらばラバウル」1954年
池部良 岡田茉莉子 三国連太郎
(特)*円谷英二(監)本多猪四郎
➇「連合艦隊<劇場公開版>」1981年
永島敏行 小林桂樹 森繁久彌
(特)中野昭慶(監)松林宗恵
➈「太平洋の鷲」1953年
大河内伝次郎 三船敏郎 三国連太郎
(特)*円谷英二 渡辺明 向山宏(監)本多猪四郎
➉「青島要塞爆撃命令」 1963年
佐藤允 加山雄三 池部良 古沢憲吾
(特)*円谷英二(監)古沢憲吾
⑪「雷撃隊出動」1944年
大河内伝次郎 黒川弥太郎 高田浩吉
(特)*円谷英二(監)山本嘉次郎
⑫「海底軍艦」 1963年
高島忠夫 藤山陽子 上原謙
(特)*円谷英二(監)本多猪四郎
⑬「翼の凱歌」1942年
岡譲二 月田一郎 入江たか子
(特)*円谷英二(監)山本薩夫
⑭「燃ゆる大空」1941年
大日方伝 長谷川一夫 月田一郎
(特)*円谷英二、奥野文四郎(監)阿部豊
⑮「ゼロ・ファイター 大空戦」 1968年
加山雄三 佐藤允 藤田進
(特)*円谷英二(監)森谷司郎
(特)は特撮技術、特撮監督など(監)は監督
*は円谷英二が担当

年代ばらばらのシャッフル放送には驚かされましたがどれも貴重なものばかりで日本映画専門チャンネルを高く評価します。”特撮の神”と言われる円谷英二という人がいかにすごい人かが上の作品群だけでもわかりますね。もちろんこれ以外もあります。
円谷英二は1954年から始まった「ゴジラ」シリーズなどでも組んだ作品全体の監督・本多猪四郎とは生涯の名コンビとも言えます。わたしも見かけていますが1970年代前半の円谷プロの30分特撮ドラマで巨匠・本多猪四郎が監督で参加してるものもあります。それが、円谷英二との仲のよさを後世に伝えているものが、映画時代でのコンビ終了後のTV作品参加の事実といえるでしょう。
時代劇の大スターにして大俳優の大河内伝次郎が、空戦映画で数本主演しています。大河内伝次郎は東映移籍前に、東宝作品に出ている時代があり、1940~50年代にかけて現代劇の代表作もあります。現代劇ではありますが、大河内伝次郎と三船敏郎の夢の共演作などファンは涙モノです。
山本嘉次郎は喜劇映画の大スター・榎本健一とコンビを組み数多くの名作生み出した名監督。黒澤明の師匠でもある。松林宗恵といえば、森繁久彌の「社長」シリーズで監督数ナンバーワンの名監督。森繁久彌との名コンビで社長シリーズ以外の代表作もあり。晩年の松林宗恵をインタビュー番組で見たことがあります。見た目はひげが特徴で森繁久彌と風貌が似ていました。まさに兄弟のようです。森谷司郎は黒澤明の助監督の経験もあります。他は細かくなるのでこの辺で切ります。
連合艦隊指令長官の山本五十六は大河内伝次郎、佐分利信、丹波哲郎、三船敏郎、小林桂樹などが演じています。最近でいうと、役所広司が東映の映画で演じていました。
日本映画は海外映画よりもまだ~まだ~ものすごい深いです。この深みがすばらしく面白いのであります。
たまには毒舌もございましょうが、今年もぜひともご覧のほどを、よろしくお願いします。

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2014/01/05 16:40 | 邦画の探求 | COMMENT(1) | TRACKBACK(0)