映画の悲劇。現代芸能界大低迷の真相と全盛期の別世界エピソード

芸能界は、ジャニーズやアイドルやモデル俳優の急増により大低迷してしまいました。テレビは都合よく使えて企業にリスクが少ない俳優たちを製造・・もちろん一概には言えません。これは進化ではなく退化であるのかもしれません。外見だけの俳優が出回り、個性が弱く、妙にへコへコこびる俳優たち、まるで量産型のクローンのように・・また、変に個性があり空回りしている方たち・・。現代では、中身がない俳優があふれてしまいました。

梶原金八ともそれが結びついているかも知れないのです。「梶原金八」とは、稲垣浩、滝沢英輔、萩原遼、八尋不二、三村伸太郎、山中貞雄、ら日本映画界を支えた後の巨匠や名監督に大脚本家の計8名が参加した共同ペンネームである。稲垣浩をどうにか紹介しました。中途半端はよくないので他の方々も行きます。

滝沢英輔
日本映画の父・マキノ省三の門下で監督デビュー。時代劇メインの巨匠・マキノ雅弘監督×南光明コンビの「浪人街」3作(1928~29)、「崇禅寺馬場」(1928)で助監督を経る(1)
戦後には、東映の時代劇でも脇役でも長年活躍した岡島艶子のスター女優時代の主演作「ある女と画家」がデビュー作(1929)、実は戦前の現代劇はデビュー数年の作品が多いです。(2)1931から時代劇路線へ転向する戦後の東映時代劇の脇役時代のイメージも強い市川男女之助もこのころ少ない主演作「海道百里」(1936)も監督。助監督時代から知る南光明の主演で「真田十勇士」(1931)時代劇スターの沢村国太郎の主演作・「大岡政談 十三夜見物侍」(1932)(3)も監督している。

(3)大岡政談はドラマでわかりやすく言うと、”大岡越前”の題材のことです。全盛期の時代劇映画では大岡政談の題材作が多くありました。相当に人気があったため数多く作られ数多くの俳優が演じています。東映がそれを拾い上げてドラマで大岡越前が作られてマスコミ的にも名作時代劇として残っています。

注目>(1)1920年代にマキノ省三の息子でもあり時代劇メインで1970年代前半まで長年活躍した巨匠・マキノ雅弘の戦前の代表作数本に助監督で関与しています。戦前の時代劇スターの南光明の代表作でもあるのが「浪人街」の3作と「崇禅寺馬場(1928)」です。二つとものちに数度リメイクされています。リメイクは例では「浪人街」は近衛十四郎で「崇禅寺馬場」はタイトルをいじり「仇討 崇禅寺馬場」。大俳優・大友柳太朗の代表作の一つでもあります。沢村国太郎も主演の高田浩吉の脇役で出演。時代劇の大スター高田浩吉の主演作を多く撮った冬島泰三が監督。沢村国太郎の出演作は「スカパーでは多く録画していますが、数少ない商品化の作品です。

(2)時代劇スター沢村国太郎はわかりやすくいうと長門裕之津川雅彦の父でも有ります。有名な役はぼつぼつやってるものの、当たり役や代表作が少なく、当たり役や代表作が数多く40年以上主演で活躍した片岡千恵蔵などからすれば、天と地くらい落ちるスターでしたが、戦前に主演作が多い俳優が沢村国太郎です。戦前には、こうしたスターは多数いました。今より純粋に競争に負けたのです。今よりは、純粋な俳優の競い合いが存在したのです。
沢村国太郎クラスはその時代、時代において登場するレベルのスターなのかもしれません。ですが。主演もかなり多いですが、映画の出演数はかなりあるので準主役や主演を支える相手役の俳優としても良い俳優です。少なくても今の俳優より数では勝っている部分が多いです。映画全盛期は、魅力とスター性の低い俳優は早めに脇に回されています。また、脇でもダメだと干される。結果を出さないとやめさせられるわけで、当時のほうが今の芸能界よりも断然厳しいです。この厳しさが俳優を育てたのです。作品で評価や人気がなければダメなのです。今はテレビとつるんで仕事している事務所がゴリ押せば、多くがとりあえず映画やドラマに誰でも数出れちゃいます。このころからすると、今の芸能界は大低迷しています。
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2014/05/28 23:47 | 巨匠COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

歴代俳優の宮本武蔵の影に、三船敏郎の意外な履歴真実

昨日も館ひろしがテレビに出て石原裕次郎や西部警察の話をしていました。出てるのがバラエティなので面白おかしくまとめちゃって相変わらずでした。橋田さん脚本のドラマが不調ですよね。館ひろしなどは事実上の弟子みたいなものなんで話すのはもちろんよいのですが、歴代の男の俳優は石原裕次郎だけではありません。←ここが重要です。あの人もすごいのは事実ですが、他にもあのクラスの俳優は日本歴代に約20名、日本歴代数十名の一人にしかすぎません。有る意味テレビが芸能界をダメにしたのかもしれません、後輩など関係者がテレビに通じているので取り上げる機会が多いんです。それ自体はすごいことではありません。群馬の世界遺産もテレビの影響で人がどーっと押し寄せてしまったようです。ほんとにテレビやマスコミの影響を行動へ移す方々が異様に多いんだなとちょっと呆れて悲しくなります。ただマスコミに振り回されるのではなく、たまには映画の真実をと思います。テレビやマスコミが取り上げてれば、すごいわけではないのでその辺はわかっていただければうれしいです。

今回は前回の流れで宮本武蔵絡みで内容考えてみました。

映画の宮本武蔵 歴代俳優ランキング(歴代1899~2014時点)
1位 片岡千恵蔵 11作(正確には11作12篇・準主役2作、総集も含む)1929~1957
・・・・・・・
2位 中村錦之助 6作(東映外含む)
3位 尾上松之助 6作(全てサイレント)
4位 三船敏郎  4作(うち助演で1作)
 
1作は嵐寛寿郎、黒川弥太郎、近衛十四郎、高橋英樹など


原作が吉川英治ではないものもあり、尾上松之助は原作がない作品があります。目玉の松ちゃん―尾上松之助の世界
この機会にちょっと真実をお話します。片岡千恵蔵は、宮本武蔵でも日本サイレント映画のナンバーワンの大スター尾上松之助(映画で主演・出演1000本の超大俳優)を上回っています。片岡千恵蔵は主演は300以上(松之助に次ぐ映画主演数が歴代2位)、3位が市川右太衛門、3位は嵐寛寿郎。4名が主演映画数が約300本です。戦前からの俳優はおおおそ以外正確な数が不明だったりします。主演映画数が300本は世界でも、日本にだけに4名います。いくら海外の歴代俳優がジョン・ウェインなどがすごいいっても主演は100本もないです。4人には及ばないものの、主演280本近くが長谷川一夫、200作以上が大河内伝次郎沢村四郎五郎阪東妻三郎の数名いるわけです。沢村四郎五郎とは、尾上松之助のライバルと言われた今いないレベルのサイレント時代だけで活躍した映画スターです(1910年代前半~1920年代後半)ですが差はあります。わかりやすく、政治でいえば自民党の尾上松之助に対し、民主党の沢村四郎五郎という感じでしょう。

ちなみに書き出しに出した石原裕次郎は映画だと、主演が約100本で歴代15位に入る入らないかくらいです。三船敏郎はさらにめちゃくちゃ少なくて主演作が75本強です。主演75本・・・って、これは日本の歴代の映画俳優の25位にも入らない数なんです。イメージだと三船敏郎って100本くらい主演してそうですよね!昔はわたしも知識ないころは有名だから100くらいだと思ってたんです。でも75です。75でも現代からすれば渡辺謙役所広司でも追いつきそうにない数。十分すごいんですが、知名度の割りには全然たいしたことないのです。三船敏郎よりあとに、デビューした中村錦之助なども100本越しています。三船敏郎も歴代の中の数十名に入る好きな俳優ですが、テレビやマスコミさんが20年くらいかけてこつこつ取り上げて(勝新太郎松田優作も似たような感じ)知名度上げていき先行型にしてしまった部分が大きいです。もちろん主演が多ければそのまんまが、すごいわけではないのですが、事実ではあります。映画も他のことにもいえると思いますが、テレビやマスコミが取り上げてれば、すごいわけではないのでその辺はわかっていただければうれしいです。しかし、初心者の方や知識にない方々はテレビやマスコミが取り上げてると影響され信じちゃうんですよね。

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2014/05/18 20:57 | 超大物俳優COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

映画と寝た男の最後に待つのは5大俳優の影だった。

歴代の大巨匠は戦争を乗り切り、再び荒々しい航海へ出港す。大きくかじを取り船をこぎ出した。

・戦後は東宝へ映り、事実上の”東宝の時代劇ナンバーワン監督”として君臨した稲垣浩。(黒澤明は全体では現代劇寄り)東宝時代は、大河内伝次郎の「黒馬の団七」(1948)「白頭巾現わる」(1949)大谷友右衛門の「佐々木小次郎」3部作(1950~51)そして、戦後デビューの大俳優の三船敏郎とのコンビ作で代表作を量産する。「戦国無頼」(1952)、千恵蔵のリメイク・三船版「宮本武蔵」3部作(1954~56、3作目は鶴田浩二がダブル主役)三船、鶴田版「柳生武芸帳」前後作、阪妻のリメイク・三船版「無法松の一生」(1958)「或る剣豪の生涯」(1959)「日本誕生」(1959)など異色作、また東宝オールスターキャスト「大阪城物語」(1959、三船)、「忠臣蔵 花の巻雪の巻」(1962、人間国宝の8代松本幸四郎。9代松本幸四郎と中村吉右衛門の父)「風林火山」(1970、三船)も監督。以上の東宝オールスターキャストは3作ある。ちなみに黒澤明はオールスター作はゼロ。華々しく5大俳優の共演の「待ち伏せ」(1970、5大=三船敏郎×石原裕次郎×勝新太郎×中村錦之助×浅丘ルリ子)が稲垣浩の遺作となる。生涯代表作数は軽く35作を越す。「待ち伏せ」もスカパーで去年放送されました。
感想・題名的に大きめに書きましたがこの5人で5大俳優はちょっと言い過ぎかも知れませんw5名とも片岡千恵蔵からすればトータル的に遠く及ばない俳優たちだからです。

注目・宮本武蔵は片岡千恵蔵と三船で計8作にわたり監督をしている。国民的時代小説家・吉川英治宮本武蔵を国民的作品に広めた監督でもあるでしょう。数多くの代表作の中でも「宮本武蔵」作品と千恵蔵の「瞼の母」「一本刀土俵入」と「無法松の一生」は特に大きく当時の東宝オールスターキャストの「忠臣蔵 花の巻 雪の巻」も大きいです。しかし、オールスターモノは3本しか撮っていません。東映のオールスターモノを多く監督した松田定次や大映のオールスターモノなどを多く監督した渡辺邦男などの巨匠の方が、数は断然多いです。また、吉川英治や長谷川伸という歴代の大作家の名前を映画を通して広めた人でもあるといえます。それも巨匠・稲垣浩の大きな痕跡です。
もはや、時代小説の入門とも言える宮本武蔵
稲垣浩については、2013に作品も見たので作風や特徴などは別の機会にて、取り上げたいと思います。三船敏郎は大谷友右衛門の佐々木小次郎に、助演の武蔵で出ています。武蔵4度は、それなりな代表的役とは言えるでしょう。三船敏郎についてもこれから書いていく”2012ランキング”でも観ているので色々書いていけたらと思います。<

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2014/05/10 18:20 | 巨匠COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

伝説の脚本家を背負い続けた伝説の巨匠

最上級がこの国には存在した。日本がそれである。それは全盛期が成せる技であったのであろう。

伝説の脚本家と称される「梶原金八」とは、稲垣浩、滝沢英輔、萩原遼、八尋不二、三村伸太郎、山中貞雄、ら日本映画界を支えた計8名らの映画人が参加した共同ペンネーム。個々を大まかに紹介しましょう。今回は前回に続き稲垣浩その2

・一方、片岡千恵蔵以外では、超大俳優の阪東妻三郎や大河内伝次郎(当時は傳ではなく伝の表記)ともコンビを組み、阪東妻三郎では、名作「血煙高田の馬場」(1937)に、「闇の影法師」(1938)や「魔像」の前後作(1938~39)、名作の「無法松の一生」や、歴史的な日・中の合作映画「狼火は上海に揚る」(1944)や、清水次郎長や森の石松の題材作「東海水滸伝」(1945)を時代劇の父の異名を持つ巨匠・伊藤大輔とのダブル監督で残す。戦後の検閲後に、「東海水滸伝」を基に再編集、追加シーンなどを加えた「東海二十八人衆(東海水滸伝改修版)」(1952)、大河内伝次郎とは、「新選組 前後篇」(1934)大河内版の「大菩薩峠」前後作、また前進座オールスターキャスト(中村翫右衛門河原崎長十郎ら)の「股旅千一夜」(1936)さらに嵐寛寿郎の羽柴秀吉の「出世太閤記」(1938)も監督している(もちろん、主なタイトルだけで他のもあります)

<注目>「東海水滸伝」は阪東妻三郎の主演、「東海二十八人衆(東海水滸伝改修版)」は片岡千恵蔵が主演。2作とも名作ですが、時代劇の3大俳優(3大スター)の片岡千恵蔵・阪東妻三郎・市川右太衛門がメイン。2作は俳優のシーンや場面の秒数や編集なども違う。まさに生きている映画史!
わからない方に説明しますと、片岡千恵蔵・阪東妻三郎・市川右太衛門という俳優は、今で言うと高倉健以上の俳優です。しかも、3名とも個性が違いながらも高い魅力がある。さらに、代表作数は3名ともが、現役№1俳優の高倉健よりも30作以上多い。わかりやすく書くとそんな感じになります。つまり、現代に存在しないクラスの俳優なのです。
去年に放送されたタイトルがこの↑中にあります。衛星劇場で2013年に「狼火は上海に揚る」、「東海二十八人衆 (東海水滸伝改修版)」が、放送されました。両方ともHD画質ではなくて、標準画質でした。特に「東海二十八人衆 (東海水滸伝改修版)」は名作です。片岡千恵蔵の生誕110年特集的でも放送された部分もあるでしょう。「東海~」は監督はW巨匠の伊藤大輔&稲垣浩。W撮影の巨匠である宮川一夫石本秀雄、脚本は、「梶原金八」のメンバーの一人、八尋不二、音楽は西悟郎、この人も何作も観ていますが上手い人です。ものすごいスタッフで製作されていました。

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2014/05/01 21:08 | 巨匠COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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