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剣聖の次男とダブル歴代ベストテン俳優 逝去の渡哲也降臨とライバル三人の意外な本数争い





剣聖の次男とダブル歴代ベストテン俳優 逝去の渡哲也降臨とライバル三人の意外な本数争い






大河内傳次郎についてももう少しこの流れを取り上げていきます。


前回と前々回などで取り上げているように大河内傳次郎は1本の1000万人ヒットの単発主演作が存在しませんでした。シリーズは丹下作膳シリーズがもっとも観客を動員したと考えられます。これは1000という大台を越したものだと考えられています。

大河内の最大の当たり役と称されている代名詞的な時代劇映画の題材です。その前に今回はこの流れで大きな脱線を計ります。そのまんまでも面白くはないためです。横道が実は一番面白い、これは人生も映画も重なることがあり、王道も横道も異なる味わいがあるはずです。




【映画論争点】1000万人映画11から22へ倍増 興行収入と観客動員のまやかし 六大俳優の国立映画アーカイブ不平等








大河内傳次郎の活躍を示すいくつかの比較







最初に一言、数字も一つの評価ですが、全てではありません。好き嫌いは主観や個人差で人による基本的に評価できない要素ですが、数字は普遍的な要素が高い証拠の事実です。ですが、YouTube(ユーチューブ)などの再生数やいいねはあまりに評価できません。

ファンの一人がいくらでも観て、しかも無料で簡単に視聴数は爆発的に稼げるし、アカウント数はいくらでも作れる、比較的ラクで無料に登録者数も増やせる、いいねはいくらでも押せる、1を10000やそれ以上にすることも余裕で可能です。YouTubeは個人や企業による数字の誇張行為がいくらでもできてしまいます。

映画の動員数も一部に何度も観る人がいますが、さすがに1や複数がほぼ限度です。映画の動員数は比較的、1名が1カウントが多く、比較的に正確ということになります。




大河内傳次郎は旧字、大河内伝次郎は新漢字、基本的には彼を表現する場合は彼が活躍した時期に基本的に使用されていた傳次郎の表記が基本です。彼は300作強の映画に出演し、主演は原版と現存含んで170作ほど、日本映画の主演数の歴代ベスト10のギリギリ範囲を記録しました。近年まで存命の映画俳優の高倉健が主演127作(美空ひばりとの共演の準主役や相手役は当然主演に含まない)なので、彼を上回る活躍をしたと基本的に考えられています。



大河内傳次郎は日本映画歴代ベスト10ランクインの80本以上の主な主演映画代表作本数を記録しました。主演本数でギリギリ10位、代表作80もベスト10入り、ダブルでベスト10入りを果たしています。ちなみに1位は大半の短編映画含む主演本数は950強の尾上松之助、中篇映画以上のみだと片岡千恵蔵が1位、主演代表作本数も片岡千恵蔵が200を越し歴代1位の確認をしています。

ちなみに全ての表記している全ての俳優の本数の確認は当然ながらしています。



大河内傳次郎 大河内伝次郎 高倉健 美空ひばり 尾上松之助 片岡千恵蔵

旧字 新漢字






2020年8月10日に逝去の渡哲也も降臨、ライバル三人の意外な本数争い





2020年8月10日に逝去した名優の渡哲也は、テレビドラマのほうに代表作が強い傾向がありますが、映画でもある程度の活躍を果たしました。出演数は90ほど、主演映画の通産本数は56本、出演の通産主演率は5割を余裕で上回っています。個人的なカウントの主演代表作の本数は13本です。渡哲也は日本映画歴代主演本数は歴代70位です。日本歴代の全てのスター俳優を確認している順位です。


渡哲也の映画時代のライバル的な俳優の高橋英樹が通産主演数58、宍戸錠が通産主演数57作(映画出演本数は300以上だが主演数、代表作が少ない、主演映画よりも小林旭の主演映画の敵役が一般的に有名)です。日活の同時期の俳優と通産本数が競り合っているこうは非常に興味深いところです。また、渡哲也の先輩で仲が良かった石原裕次郎が主演本数85本、三船敏郎は主演本数76本のカウントをしています。




日活映画のライバル俳優3名の通産主演本数
高橋英樹 58本
宍戸錠 57本
渡哲也 56本



日本映画歴代俳優の主演本数の中で、同時期に映画全盛期の活動した同社メインの俳優が、3本差に3名が並ぶという歴代でも稀にみる偶然が生まれています。






【中古】無頼より大幹部 【DVD】/渡哲也DVD/邦画なつかしの映画

渡哲也の主演映画シリーズの最大の代表作が「無頼シリーズ」です。高倉健、鶴田浩二、藤純子などの東映の任侠とやくざ路線の爆発的な大ヒットの影響を受けた日活が任侠とやくざ路線の映画製作に乗り出し、渡は主人公の藤川五郎というやくざを男っぽく演じ、恋愛の噂もあった松原智恵子をヒロインに迎え、通算6作が製作されました。1968年『無頼より大幹部』はその1作目です。監督は先輩の石原裕次郎ともっともコンビを組んだ娯楽映画巨匠の舛田利雄(まずだとしお)がつとめました。



渡哲也松原智恵子無頼より大幹部大判チラシ 兵庫


『無頼より大幹部』の貴重な公開当時のチラシです、かなりのプレミア品です。





渡哲也 高橋英樹 宍戸錠 石原裕次郎 三船敏郎 

無頼シリーズ 高倉健 鶴田浩二 藤純子 藤川五郎 松原智恵子 無頼より大幹部 舛田利雄





大河内版丹下左膳の終焉に目黒祐樹のごっこ証言 稀にみる名匠豪華リレー






大河内傳次郎の映画の丹下左膳の14作(1928~1954、約26年、丹下左膳と大岡越前の2役の大岡政談を含むと通算18作)で個人的な見解だと最低でも1000万人以上は記録したものと考えられます。当時の政治や大岡越前に刃向かい、世の中の権力に立ち向かった架空の反逆のヒーローです。

この大河内版は1作当たりの平均を100万人ほど考えても1400万人は動員していることになります。これは現在でいうと3000~4000万人、またはそれ以上に相当する観客動員です。レコードなどでいうと戦前の30~50万枚が現代のCDやダウンロードの100万枚以上に該当することもつながりがあります。現代としても十分のヒットですが、稀にみる爆発的な大ヒットです。



大ヒットのエピソード、色々ありますが、一つ例に出すと目黒祐樹(1947年8月15日生れの73歳)がNHKのラジオ番組に銀幕映画俳優の話をするために、2ヶ月に1度のレギュラー出演していた時に、幼少期の頃に、同年代の子供たちと丹下左膳ごっこや鞍馬天狗ごっこをやっていたとの証言をしています。親がこれを許していたという事になります。丹下左膳や鞍馬天狗が国民的に浸透していた、さらに親が子供に真似遊びさせることを問題と感じていない題材だった証拠の一つといえるでしょう。


実はこの2題材は目黒祐樹の親の世代くらいから長期間にわたって継続していました。父親(大都、松竹、東映中心の剣聖ともいわれた助演中心に時代劇映画の剣戟要員としても活躍した近衛十四郎)と母親(大都映画の女優の水川八重子)も映画に出演していた俳優、目黒祐樹はこの2人の次男です。兄で長男が松方弘樹です。




丹下左膳 大岡越前 大岡政談 目黒祐樹 鞍馬天狗 

剣聖 近衛十四郎 水川八重子 松方弘樹






鞍馬天狗は嵐寛寿郎の児童向けに爆発的な人気を博した、幕末舞台の架空と史実を重ね合わせた児童向け要素が強めの時代劇ヒーローの映画の一面があります。丹下作膳は1953年~1954年に時代劇映画や娯楽映画の大巨匠マキノ雅弘監督と大映の映像美の名匠三隅研次の豪華リレーで、大河内傳次郎版の最後の3部作(同時にシリーズ該当)が公開しています。1953『丹下左膳(1953)』の公開時の目黒祐樹は数え年6歳、1954『丹下左膳 こけ猿の壺』の公開俊は数え年7歳です。これは戦前の再公開作品も含めて観ていたものと考えられますが、新作としては丹下左膳ごっこをしていたときは、この3部作のときだったともいえるでしょう。



大河内傳次郎の戦後の丹下左膳 戦後版の3部作でもあり シリーズ通産12~14作目

1953『丹下左膳(1953)』  大映  監督=マキノ雅弘
1953『続丹下左膳』  大映 監督=マキノ雅弘
1954『丹下左膳 こけ猿の壺』  監督=大映 三隅研次






上記は13作目の『続丹下左膳』(監督=マキノ雅弘)です。

戦前の全盛期の破格の活躍、主演スターのギラギラしていた眼光は衰え、この頃は助演俳優の顔立ち、目の淀みが増してきた印象もある大河内、助演メインに下る前の主演俳優としての節目に、もう一度丹下左膳をやりたい意志が反映された最後の3作でした。


ラスト3連作の通産12作目の1953『丹下左膳(1953)』が残念ながら商品化されていないのが不思議ですが、その2作目です。最後の3連作の2作目だけでも、大河内版丹下左膳のラストスパートの一端を垣間観ることができ、視聴者や演技者、製作者の時代劇の勉強にもなる作品です。






嵐寛寿郎 マキノ雅弘 三隅研次 丹下左膳 こけ猿の壺 続丹下左膳



今回の記事は、日活の先輩と後輩同士である大河内傳次郎(戦前の1920年代中盤から1930年代後半にかけて日活や日本映画そのものを代表する歴代上位の大スター)と渡哲也(戦後の1960年代から1970年代にかけての日活のアクション、やくざ路線を中心に活動、主演数と代表作数、観客動員などから、中、上位ではないため、中規模スターの判定)の意外な競演を実現させました。






ウラ記事の最新記事 タイトルがだいぶ長め、記事タイトルにかなり悩んでいます。関連性と伝えたい部分と抑えたい部分
摩訶不思議 「いなばWanちゅ〜る」もう1本コールと『刺青奇偶』『雪之丞変化』時代劇四大巨匠「泉笠」






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2020/08/16 23:09 | 超大物俳優COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

【映画論争点】1000万人映画11から22へ倍増 興行収入と観客動員のまやかし 六大俳優の国立映画アーカイブ不平等





【映画論争点】1000万人映画11から22へ倍増 興行収入観客動員のまやかし 六大俳優の国立映画アーカイブ不平等





今回も映画の真実に迫る記事です。テレビなどは真実を取り上げません。自分たちの言いなりして利益をむさぼるため、知名度芸による都合が良い人間を凄いことにしていきたいからです。勘違いされる方もいるかも知れませんので一言、これは誰が上とか下という競争を煽るものではありません。

真実やその可能性をきちんと取り上げるべきだと考えており、取り上げることは、日本映画の真の良い未来を切り開くために非常に重要だと考えています。日本映画は先人たちの菩提(ぼだい)をほぼともらっていません。だから独自目線で迫ります。

真に活躍した人物たちが評価される、日本の良い未来のため






前回記事

新選組『燃えよ剣』争奪 超伝説時代劇六大スター三路線1000万人ヒットの行方






興行収入はまやかしなのか&国立映画アーカイブの常設展示「NFAJコレクションでみる 日本映画の歴史」








前回取り上げた単発1000万人について更に深堀をしましょう・、その前に


下記は前回の紹介した時代劇六大スターの主演映画の1000万人級以上のヒットの本数です。上位5選までのメインキャストを含めた時代劇六大スターの1000万人級以上のヒットの本数です。これは下記部分との比較がしやすいように再び載せることにしました。





時代劇六大スターの主演映画の1000万人級以上のヒットの本数

片岡千恵蔵 7 清水の次郎長4 忠臣蔵2 ギャング1 内オールスター7
市川右太衛門 2 忠臣蔵1 天保水滸伝1 内オールスター2
長谷川一夫 2 忠臣蔵1 元寇物1 内オールスター2
嵐寛寿郎 明治天皇(戦争物) 1  内オールスター1
大河内傳次郎 0
阪東妻三郎 0



上位5選までのメインキャストを含めた時代劇六大スターの1000万人級以上のヒットの本数

片岡千恵蔵11 (上記+忠臣蔵1=上位助演、天保水滸伝=準主役、水戸黄門1=4番手 曽我兄弟1=3番手) 内オールスター11 
市川右太衛門9 (上記+忠臣蔵2 水戸黄門1 清水次郎長4) 内オールスター9 
長谷川一夫2 内オールスター2 
嵐寛寿郎 1  内オールスター1 
大河内傳次郎 0
阪東妻三郎 0






時代劇六大スターとは事実上の日本映画界の映画俳優の歴代トップ6を意味する考え方があります。個人的には歴代トップ6だと考えていますが、これは個人レベルなので”意味する考え方”に留めています。個人的には日本初の映像大スターの尾上松之助(彼以前は歌舞伎スターでも成し得ていない、事実上の日本初の国民的芸能スター)よりも上の評価をしています。

彼は先駆者としての功績が多大です。多彩な深い功績や、演技や魅力、監督、長期間の活躍、多数が競い合う概念、観客動員、6名共が国民的概念、現代への影響力などは時代劇六大スターのほうが上回るものだと考えています。総合的には大差があるものだと、理由は膨大に長くなるので別の機会です。

映画愛子は数度訪れていますが、国立映画アーカイブの常設展示においては、時代劇六大スターは、六大時代劇スターと展示にて紹介されています。意味はほぼ同じです。



この展示は日本映画の歴史を取り上げている常設展示で、個人的に数度観ていますが、日本映画に詳しい人間から言わせて貰うと最低限なポイントを押さえただけの極小数の部分的なものを展示として選んだだけです。かなり要点を掻い摘んだだけの展示です。これのみでは日本映画の歴史の詳細な構造はぜんぜん理解できません。

「NFAJコレクションでみる 日本映画の歴史」なので、このコレクションを基にした日本映画の歴史です。なので公式に一部分ともいえます。日本映画の歴史の部分だけ見ると大きな問題があります。


個人的には判断すると紹介しているのは10パーセントくらいでしょうか。個人的には時代劇六大スターのそれぞれの功績を戦前のみではなく、戦後も含めて、一部の映像を含めて平等に詳しく紹介するべきだと考えています。通産の実積順と平等性、多様性に非常に欠けています。

きちんと取り上げるとあの施設の10倍ほどいるでしょう。国立映画アーカイブの常設展示は映画初心者が知るきっかけの場所としては非常に意味があります。事実上、日本映像芸能の歴史の一つも知る事ができます。




時代劇六大スター
片岡千恵蔵 市川右太衛門 長谷川一夫 嵐寛寿郎 大河内傳次郎 阪東妻三郎
尾上松之助 国立映画アーカイブ 常設展示 NFAJコレクションでみる 日本映画の歴史 日本映像芸能の歴史 六大時代劇スター








興行収入観客動員 フランスや韓国と異色は日本?!






現代も時代劇六大スターよりも実積が上回っているように、テレビがたびたび誇張を繰り返しているように考えています。戦後デビューのたとえば、石原裕次郎や三船敏郎や勝新太郎、渥美清などは、時代劇六大スター俳優よりも映画出演数や主演数、名匠数、代表作数、多様性など大きく劣ります。時代劇六大スターが中核となり、戦後の彼らの仕事場を生み出しています。これは世代のことも影響しているかもしれません。

テレビは視聴者層のいわゆる世代というものを非常に重視しています。令和前後から1980年代のアイドル松田聖子(スマシュヒット多数、100万枚1曲のみ)を過剰に担ぎ出してい風調、テレビやラジオが一体となって、彼女を持ち上げる流れが増えています。ラジオのNHKや民法でも過剰に彼女の歌が流れています。

いわゆるテレビをもっとも信頼している現代の70~80歳世代がぎりぎりでリアルタイムに石原裕次郎や三船敏郎や勝新太郎のデビューから黄金期、晩年やその低迷期を目にしているためです。

70~80歳世代は時代劇六大スターやその俳優たちは知っていても戦前の功績に生まれる前のためリアルで知りませんし、戦後の活躍のみしかリアルタイムで知りません。ここにこだわるのがマスコミやそのテレビの問題点の一つです。映画に年代や世代は初歩的な初心者レベル、世代で差別するのはやめていただきたいところですが、世の中は大半が初心者だと言う考え方もあります。ここも難しいところなのです。



大きく劣る部分が多数ですが、監督や国民的題材、出演数、代表作などの多数大差の存在する石原裕次郎は、観客動員のみが通産の片岡千恵蔵と競うものだと考えています。


興行収入は時代、年代によって物価が大きく変動するので比較対象にはなりません。ですが日本の現代はこれを重視しているように感じられます。興行収入よりは観客動員が比較的比べる価値があるのです。

何故なら市場の縮小の影響などはあるものの、時代にそこまで大きく左右されにくいためです。日本はこれをあまり押し出しません。外国が日本より一概に良いとはいえませんが、あえて取り上げると、フランス映画や韓国映画などは興行収入よりも観客動員を表記しているデータが多数あります。これは誰でも見られますし、何故興行収入とこだわる日本と異なるのか、これは簡単ですが、観客動員のほうが興行収入よりも普遍性があるためです。

最近の日本映画はほぼ興行収入のみでマスコミやそのテレビなどで取り上げる、これは異常な大きな問題を感じています。今のほうが良い、今にお金を落としたいと見せるためのやり方だと考えています。個人的には興行収入よりも観客動員を押していますが、これも善否あるでしょう。




松田聖子 石原裕次郎 三船敏郎 勝新太郎 渥美清 フランス映画 韓国映画 







11と22 磯川警部と笠原警部 複重のオールスターも含めるとさらに大差が鮮明になる現実





数字はまやかしであり、同時に真実とも考えることができます。片岡千恵蔵は11という数字に一部分に縁がある俳優(数多くの代表作シリーズがあるため一部に留まる)、下記の上位5選までのメインキャストを含めた時代劇六大スターの1000万人級以上のヒットの本数(複重のオールスターも含めるバージョン)の数字もそうですが、時代劇の数多い当たり役の一つの国民的キャラクター国定忠治映画は現存バージョン含むと11本、現代劇の当たり役の多羅尾伴内は11本、東日本大震災やアメリカ同時多発テロ事件も11です。これは偶然でしょうか。詳しくは怖いので避けますが、東映のロゴは有名なあれらを連想させる三角形です。





千恵蔵扮する七つの顔の男の活躍を描く、探偵やアクション、ヒーロー要素の多羅尾伴内シリーズ3作目の大映映画『多羅尾伴内 二十一の指紋』別題「二十一の指紋」、1948年公開 監督は多くの1000万人ヒットや数百万人ヒットを数十記録した娯楽映画の大巨匠の松田定次、千恵蔵は歴代最多の七大巨匠と主演10本以上の黄金コンビを形成しましたが、松田定次もその一人で、千恵蔵と50本近い歴代名コンビを形成、数億人の観客(このコンビのみで通算2億近くだと考えています、ちなみに渥美清は主演の通産で1億弱)を動員しました。



多羅尾伴内 二十一の指紋 [DVD]

豪華キャストです。時代劇の大スターの大友柳太朗は時代劇がメインといえますが、現代劇でも活躍しました。千恵蔵の大ヒットした初代金田一耕助シリーズの名キャラクターの磯川警部以外にも警部役を演じており、この映画は笠原警部役です。これはあまり知られていないかもしれませんが、日本映画で初期にヒットした刑事要素のある複数のヒットシリーズにおいて、警部役を演じるということは、彼の一つの功績です。事実上ののちに続く刑事題材へも貢献しています。




国定忠治 多羅尾伴内 東日本大震災 アメリカ同時多発テロ事件 11 東映のロゴ 七つの顔の男 多羅尾伴内 二十一の指紋 二十一の指紋 松田定次

大友柳太朗 金田一耕助シリーズ 磯川警部 警部役 笠原警部役








鼠小僧とギャングのボス 千恵蔵自身をモチーフにしたネズミ風のキャラクター





ちょっとそれた話です。CS放送の東映チャンネル(東映のグループ企業である衛星一般放送事業者及び衛星基幹放送事業者の東映衛星放送株式会社)のシンボルキャラクターの「むチュー刑事」は、千恵蔵自身をモチーフにしたネズミ風のキャラクターです。千恵蔵は戦前に義賊の代名詞の鼠小僧役の映画でもヒットしたという記録が残されています。

鼠小僧(ネズミ風要素から)と戦後の現代劇題材で5000万人ほどは最低動員したと考えられる、通算23作のギャングシリーズで、数度演じたギャングのボス役(帽子やひげ、風貌から)を掛け合わせたような非常に個性的なキャラクターです。むチュー刑事の刑事は

実は東映の現代劇映画の単発として考えた場合の歴代最大のヒット『恐怖の空中殺人』(1956年度年間3位の1500万人級ヒットを記録、刑事や探偵、ギャング、アクション、拳銃などの要素多彩)から来ている風にも考えられます。千恵蔵はこの映画で刑事役を演じています。ここからギャングのボス役では無く刑事だと考えることもできます。ネズミ以外は、風貌のみギャングのボスで名前は刑事と考えるべきなのか、または風像全体を刑事としてデザインしたのか、この詳細は不明です。

これは東映チャンネルホームページでもCS放送の放送スタートまでお待ちくださいの時などの機会で確認できます。確認しましたが、東映チャンネルで検索しても表示されます。直下記の東映チャンネルのリンクから瞬間的に確認できます。





東映チャンネル むチュー刑事 恐怖の空中殺人 鼠小僧





上位5選までのメインキャストを含めた時代劇六大スターの1000万人級以上のヒットの本数(複重のオールスターも含めるバージョンと複重のみバージョン









上位5選までのメインキャストを含めた時代劇六大スターの1000万人級以上のヒットの本数(複重のオールスターも含めるバージョン)



片岡千恵蔵11 (上記+忠臣蔵1=上位助演、天保水滸伝=準主役、水戸黄門1=4番手 曽我兄弟1=3番手) +内オールスター11 複重のオールスターも含めると22
市川右太衛門9 (上記+忠臣蔵2 水戸黄門1 清水次郎長4) 内オールスター9 複重のオールスターも含めると18
長谷川一夫2 内オールスター2 複重のオールスターも含めると4
嵐寛寿郎 1  内オールスター1  複重のオールスターも含めると2
大河内傳次郎 0
阪東妻三郎 0





複重のオールスター映画11も含めると千恵蔵はなんと膨大数の22、右太衛門は9を追加となり、18、長谷川一夫は1000万人そのものが2本だけのため、4にしかなりません。両御大と長谷川の膨大な大差(千恵蔵と長谷川は18差)がさらに鮮明になります。これでも彼は国民栄誉賞を死後に与えられています。これは由々しき事態であり異常です。彼以上の国民的俳優がライバルの中にいるのですから、映画愛子がこれまでの度々彼の国民栄誉賞を問題定義している数十理由のうちの一つです。



国民栄誉賞






上位5選までのメインキャストを含めた時代劇六大スターの1000万人級以上のヒットの本数(複重のみバージョン)


片岡千恵蔵22 (上記+忠臣蔵1=上位助演、天保水滸伝=準主役、水戸黄門1=4番手 曽我兄弟1=3番手) 内オールスター11 
市川右太衛門18 (上記+忠臣蔵2 水戸黄門1 清水次郎長4) 内オールスター9 *複重のオールスターも含めると18
長谷川一夫4 内オールスター2 *複重のオールスターも含めると4
嵐寛寿郎 2  内オールスター1 
大河内傳次郎 0
阪東妻三郎 0



元から1000万人の5番手圏内の出演作が1本も無いため、大河内傳次郎と阪東妻三郎の0は残念ながら変化はありません。






ウラ記事は近いうちにコチラを予定しています。
一直線女子の映画向上会






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2020/08/01 23:24 | 邦画の探求COMMENT(2)TRACKBACK(0)  

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