四十七士の赤穂浪士と47都道府県の共通勝利日来たる 忠臣蔵映画とコロナウィルスの類同
四十七士の赤穂浪士と47都道府県の共通勝利日来たる 忠臣蔵映画と新型コロナウィルスの類同
2020年の最後の記事もやはり、日本人の魂を表現した忠臣蔵です。
2020年は新型コロナウィルスが大流行しました。日本の都道府県は47つ、討ち入りを果たした赤穂浪士の人数も47です。コロナのさなかの日本人、国民は赤穂浪士のように、都道府県の数の47つの魂とその47に住む日本国民が団結し、内部の敵対勢力(国内コロナ)や外部勢力(外国コロナ)をけん制しながら今もコロナと忍耐の日々や激戦を繰り広げています。
前回記事⇒大佛次郞の自身の忠臣蔵映画の原作とその影響している原作なしの忠臣蔵映画
耐えろ国民 明日の本懐の勝利の日まで 四十七士と47都道府県から忠臣蔵映画とコロナウィルスの類同点
勝ち負け表現は不謹慎かもしれませんが、これはブログ記事、ぜひ書かせてください。
2021年はコロナに勝利する(=流行が過ぎる)ことを祈りたいところです。
赤穂浪士映画や忠臣蔵映画はある意味で、新型コロナウィルスとの激戦を描いている風に置き換えられるのかもしれません。一つ例に挙げると、忠臣蔵は赤穂浪士候補の忍耐の精神的に金銭的に苦しい日々もを描いています。
現実に討ち入りができるのか、さらに江戸では何時に討ち入りができるのか、現実にその機会はあるのか、また片手うちを正す、亡き殿の本懐を遂げられるのか、先が不透明な日々です。コロナの世界や日本の苦しい状況とも通じている、赤穂浪士の仇討ちを妨害する、内部の敵対勢力(国内コロナ)の吉良や上杉や、外部勢力(外国コロナ)の幕府の者達も通じています。
まさに今も現在に起こっていること、時代を超越した普遍的な要素です。忠臣蔵映画はただの昔話や伝説、耐え忍ぶと団結、本懐を遂げるだけではなく、現代に通じる鏡、普遍性にも相通じているのです。
赤穂浪士映画 忠臣蔵映画 新型コロナウィルス 赤穂浪士 忠臣蔵
大佛の原作じゃないけど影響している赤穂浪士
映画化作品の世界歴代上位180本を誇る、大作家の大佛次郎作品の映画化で最大のヒット作品である『赤穂浪士 天の巻・地の巻』は、とある同じ東映の時代劇映画上位の大ヒット作に影響が考えられています。
忠臣蔵映画は非常に不思議な時代劇や日本映画の事実上の大ジャンルであり、大題材です。戦前から製作本数は本伝と外伝含めて軽く300本を越し、日本映画題材で最多の数億人の観客動員を記録していると考えられ、東映も忠臣蔵映画を非常に重要だと考えて大切に製作していきました。
東映より前の戦前は日活や松竹を中心に忠臣蔵映画を多数製作していますが、その映像化ごとのテーマや作風や俳優、雰囲気、見せ場などの違いを模索し続けて、日本人の心に問う、題材の魅力の良さを定着してきました。
大佛次郎 赤穂浪士 天の巻・地の巻
大佛次郞の自身の忠臣蔵映画の原作とその影響している原作なしの忠臣蔵映画
大佛次郞の自身の忠臣蔵映画の原作とその影響している原作なしの忠臣蔵映画
1955年の1位『赤穂浪士 天の巻・地の巻』 2000万人級 大佛次郞原作 大ヒット&名作
1959年の4位『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』 1800万人級 大佛次郞原作の影響作 大ヒット&名作
創立順で日活、松竹、東宝、大映、新東宝、東映の大手6社の、1955~1961年の大最盛期7年の4度で、年間500本(独立系含める全て500越え)、しかも質が高い作品数も大規模数の時期に上記2本は大ヒットしています。2019年の創立順で松竹、東宝、東映、角川の大手4社で日本映画は約30本、他の9割以上は独立系です。
ほんとに極端でいえば、大手約30本の中で1000万人は凄くありませんが、大手500本で1000万人以上は凄い、多数館上映映画の選択肢が多い時代と多数館上映映画の選択肢が少ない時代、2001年の『千と千尋の神隠し』と2020年の『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』も多数館上映映画の選択肢が少ない時代、低い競争力で、話題になれば客が入りやすい時代の映画です。マスコミの報道の観客動員や興行収入のみに騙されるな。
なだらかな山なりの時代と、先だけがとがってる山の時代、これが分かりますか。選択肢が多い時期に結因果を出すことが評価、しかも映画広告のでっちあげが2000年以降のように酷くない時代です。
2020年の「鬼滅の刃」の劇場版も競争力が激薄の中と1日30回や20回上映などの茶番などをやっての動員数です。ライバルが少ない中でもヒットは事実ですが、果たして真の評価をしてよいのか、疑問を感じます。マスコミはこの重要なことを無視しています。
『赤穂浪士 天の巻・地の巻』(大佛の原作)と『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』(これは大佛次郞は関与なし)は関連がある映画です。
『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』は大佛次郞が関与していないことをあえて逆手に取る内容を展開しているところも魅力です。それゆえに、ある意味で影響(題材の基本は重視しながらも雰囲気や拾う場面に題材を壊さない違いを付ける)を与えているとも言えます。
この映画、現在でもたまに観直しますが、数ヶ月に1度のペースで場面的に観てしまい通産数十度観を場面的に見直しています。名作が多い黄金期の外国映画は一部の歴代巨匠を除いて、最近の外国映画や日本映画はほとんど見直すことさえもありませんし、外国は外国の個性があるので悪くいう気はありません。映画も個性がもっとも大事な部分です、これはこのブログの記事なので、たまに上下を取り上げるのはお許ししていただきたいわけですが、本来は何の優劣などはありません。
『桜花の巻 菊花の巻』は大佛次郞の原作ではありませんが、赤穂浪士 天の巻・地の巻』と『赤穂浪士(1961)』の間に後悔された東映の忠臣蔵映画の超大作の本伝(ことの起こりから討入りまでを描く、忠臣蔵映画の全通もの)です。ここに原作の存在しない影響がいくつも存在しています。
忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻 鬼滅の刃
千と千尋の神隠し 劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編
著作権の切れる切れないに関係がないユーチューブの映画投稿マナーと『赤穂浪士 天の巻・地の巻』
1955年の1位『赤穂浪士 天の巻・地の巻』から大石内蔵助の市川右太衛門がキャッチの写真の動画です。昔の日本映画の良さを伝えることは重要ですが、個人的には昔の映画を一部分でもユーチューブに挙げるのは反対派です。
「赤穗浪士 天の巻/地の巻」より一部抜粋 [ Eng Sub]
もちろん映画を製作した東映側が自らアップロードしているのであれば、話はまったく別です。硬いかもしれませんが、これは著作権の切れる切れないに関係がないマナーだと考えている派です。
『赤穂浪士 天の巻・地の巻』(大佛の原作)からの動画は16分ほどです。全体を観たい人は購入やCSなどのスカパーで見てほしい、本当はせめて数分のみの一部抜粋にしてほしいところです。
日本人の精神性の高さと尊さと清さを体現する『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』の3連続名場面
『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』は当時、最大級の5億円の制作費と東映も公表しています。現在で言うと相当な額です。社運をかけた作品です。
前半の桜花の巻の最後シーンの大石親子が赤穂城を後にするシーンへ、当時10代の大石主税役の北大路欣也も実に微量ですが、花を添えています。大石内蔵助と月形龍之介の橋本平左衛門の名シーン、大石の「見ているんだぞ、殿のお傍で、見ているんだぞ~」の名セリフ、大石がここで討入りを決断する独自な解釈も大佛次郞原作の1955年の1位『赤穂浪士 天の巻・地の巻』との大きな違いの一つとして上手に定着しています。
さらに大石と市川右太衛門の脇坂淡路守、そして赤穂城を後にする千恵蔵の大石の息子の大石主税の親子のシーンの前半ラストの3本締めは、この映画の中でもっとも評価している流れ、歴代の東映映画の中でも上位に入る名シーン連投、個人的に『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』の劇中上位3選の評価です。
赤穂城を後にする片岡千恵蔵の大石が生涯見納めの赤穂城を見返すために、ふと振り返るシーンの絶妙な流れと、姿の収め方の流れが、超大作と俳優の魅力を撮る事が非常に得意な、松田定次監督の手腕をみせつつ、代表作50本を越すの日本映画歴代を代表する映画音楽家の深井史郎の曲の高鳴りと合い舞って絶妙です。
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東映のオールスターの忠臣蔵映画としては『赤穂浪士 天の巻・地の巻』(大佛の原作)の次に『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』(大佛の原作なし)を製作したため、つまりは大佛の原作の忠臣蔵映画と違いを付けたことそのものが制作の影響の一つといえます。
片岡千恵蔵
大石親子 赤穂城 大石主税 北大路欣也 大石内蔵助 月形龍之介
橋本平左衛門 市川右太衛門 脇坂淡路守 松田定次 深井史郎
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忠臣蔵映画と4本だが3つの原作から『赤穂浪士(1961)』
『赤穂浪士 天の巻・地の巻』と『赤穂浪士(1961)』は原作は同じ「赤穂浪士」であり、大佛次郞は現代劇2本と時代劇2本で観客動員ベスト5に4本がランクインしています。「宗方姉妹」「帰郷」「赤穂浪士」題材は3つです。
『赤穂浪士(1961)』はあえて多くの名シーンの中から触れると、ラストをもっとも評価しています。個人的には日本映画史上で、ナンバーワンのラストシーンだと考えています。
多くの要素を集約し、千恵蔵という事実上ナンバーワン俳優の映画俳優人生のやり方やその貫きを大石の生き様や赤穂浪士のラストの姿に置き換えても描いています。深く書くと更にそれるため、また別の機会です。
この年間観客動員ベスト5の4本とその影響を受けた1本など、多くの名作や名シーンにも、大作家の大佛次郞の存在があって実現した部分が多々存在しています。

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『赤穂浪士(1961)』は千恵蔵、右太衛門が中軸の写真 千恵蔵の大石内蔵助の陣太鼓持ちの立ち姿と、右上の右太衛門の大石のライバルの千坂兵部の上半身が2番目の大きさです。他の写真の4名は最上位の左から、浅野内匠頭の大川橋蔵、吉良上野介の月形龍之介、架空人物の堀田隼人の大友柳太朗、浅野と大石をつなぐ脇坂淡路守の中村錦之助です。出番は上位4番手、5番手の劇中の出番と判断している畳職人の傳吉(劇中は傳吉の表記)の中村賀津雄や堀部安兵衛の東千代之介は表記がないのが不思議です。
錦之助の実の弟でもある中村賀津雄(時代劇出演60年以上の2020年時点で現役存命の名優)や東千代之介は何故表記がないのか、表記6名よりもこの映画の公開当時の映画スターとしての評価が下回るという理由でしょう。
リンク写真表記の6名ほどは1961年当時の中村賀津雄の人気はあまりなく、代表作も少ないがまだまだ将来を期待されていた存在、中村賀津雄はこの映画が最大の代表作だと考えられます。東映が当時、それまでの忠臣蔵との違いや意外性を狙ったとも考えられますが、畳屋職人の傳吉に視聴者の共感性の一つを委ねる要素を任せ、
劇中の出番は序盤から終盤まで登場させるという、出演の役柄で上位数選で多く展開。同時に中村本人の映画出演生涯のメインキャストという面では、最多観客動員と名作であり、代表作となります。出演のみは『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』ですが、これは脇役の上杉綱憲です。
1961年時点の東千代之介は、東映の大手6社時代の社別連続1位の流れに、映画デビューの1954年から大きく貢献した俳優として高く評価はされていますが、当時は主演の人気のピークを越していて、主演よりも助演や相手役が増えていた時期の映画だから表記はずれしているといえるでしょう。このような理由から劇中の出番の多さと写真表記6名の選定は少し異なっています。
赤穂浪士(1961) 宗方姉妹 帰郷 大川橋蔵 大友柳太朗 中村錦之助
畳職人の傳吉 中村賀津雄 堀部安兵衛 東千代之介 千坂兵部
浅野内匠頭 傳吉 堀田隼人 吉良上野介
忠臣蔵や赤穂浪士の伝える尊さと清さ、普遍性と愛
忠臣蔵や赤穂浪士を後世に伝え、後世の世代に残すことは日本人が日本人として残ることの、大切な一つだと考えてもします。
日本人の魂そのものや精神性の高さ、その尊さと清さ、現代にさえも通じる普遍性、忠臣蔵や赤穂浪士は今後も愛されていきます。未来も日本が外国勢力と上手に付き合い、日本国として未来永劫も残り、人々の心に愛されていくことを願います。
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2020/12/15 20:04 | 邦画の探求 | COMMENT(3) | TRACKBACK(0)