巨匠が残したみずみずしい生涯最後の映画。

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総合2位秋刀魚の味 


世界の巨匠が日本人である。


小津安二郎という存在。
小津安二郎映画音楽集~小津安二郎生誕100年記念企画作品~


小津作品は不滅である。

これは、小津の遺作。

みてもみても何度見ても味わいがあるのが小津作品。また、見たくなる今の作品のように流行やテレビ延長の使い捨ての映画作品ではなく50年100年残るものにしなければならない。

これも秋刀魚ですがこれも保存ができて手軽においしいw

映画とはせめて、テレビ画面で見るものである。ただのソフトやデータが作品ではない。PC画面の動画やスマホの動画だと肌の感覚や空気感や見たことはならないし、伝わらない。小津作品にもそういうところもある。見て数年経過しても脳裏の残る。

洋画のアクションのようにエンタメのように、派手でただお金をかけた自己満足は1シーンもない。だが。しかし、めちゃくちゃ面白い。これが”本当の日本映画”である。

しかも、遺作なのに妙なみずみずしいセンスがある。水面にポトンと落ちた水滴がみずみずしく脳裏に広がる内容なのだ。カラー作品は数本しかない時点で小津安二郎という監督は当然、モノクロの監督でもあるのですが、カラーでも普通にやれます。それを見せてくれた作品でもある。

いつの世でも、普遍的で古くならない父親と娘との別れを描いています。嫁に行く予感を感じそんな時期だと思う父親や周囲のあせりと行きそびれになる不安。手塩にかけて宝のように育てた娘。いざ居なくなるなるといにしれぬ空虚感とただならぬせつなさ。の独自なセンスと味わい。最近の映画のように、リアルで生々しくないのがやはり良く心に残る。

小津さんならでは俳優のしゃべり加減やセリフの具合。独特なカメラワーク。曲調。そして、名俳優の笠智衆の出演。総合2位。悪いところがとくにないからこの順位なわけですが、やはり問題点が見当たらない作品でした。すばらしい出来。「脚本」「俳優」「芝居」「空気感」「音楽」「描写」「作風」「演出」が小津風に「秋刀魚の味」風にかみ合う。近年の作品のような変な空回りなどもちろんみじんも存在しない。そこには妥協もない。本当の巨匠が作品をかんぷなきまでに掌握しているからだ。

秋刀魚の味 [VHS]

後編へつづく。

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2013/11/16 21:45 | ランキング(11~COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

コメント

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現代の映画は衰退している。このころの作品をちゃんと見るとそれがわかる。

No:77 2013/11/24 22:29 | 衰退の行方 #- URL [ 編集 ]

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