わたしたち真の映画ファンの視界から、姿を消した彼の虚像

雷鳴のごとく形がなくとどろいて、雷のごとく物体がない凄みのある個性。それが彼しかできぬ、一番の個性だったに違いない。まさに芸名のごとくとどろき、形を見せることなくわたしたち映画ファンの視界から、姿を消した彼を尊敬します。そんな俳優は世界でもほとんどいません。

CS(スカパーなど)の時代劇専門チャンネルを見ている方はおなじみの番組企画「市川雷蔵時代劇全仕事」もほぼ放送が終了に近づいているものと思われます。すでに4年にわたり100本以上を全作品がハイビジョンで放送されています。雷蔵版”鞍馬天狗”の「新・鞍馬天狗」、「新・鞍馬天狗 五條坂の決闘」(ともに1965年に公開)の2作が8月10日と8月17日に放送(再放送もあり)されました。さらに今週には、「女と三悪人」が放送されます。映画愛子は全作品を録画しています。今年は日本映画専門チャンネルでも「市川雷蔵その魅力」なる特集が組まれています。既存放送された作品がほとんどです。現代劇にあまり放送されていない価値がある作品が放送されています。現代劇では放送されていない作品も今ではほとんどないです。生涯映画出演作のうち、159本中ほとんどが放送されていることになります。また、チャンネルNEKOでも2014年のデビュー60年を記念して「陸軍中野学校シリーズ」全5作をハイビジョン放送しています。

市川雷蔵という映画スターは異彩を放った大スター俳優でした。映画愛子も今まで何度も取り上げていますが、多彩で七変化とも言われる演技、作品のテーマや設定に対応する超人的な順応性は、日本の歴代スターの中でもナンバーワンであると熟知しています。それだけに”本当の意味でファンに愛された俳優”でした。それは流行によってもてはやされた俳優とは違い、確かな目があるファンが多い意味で愛されている部分もあります。なので古くならずに今でも光を放っています。

今回、東京の角川シネマ新宿ほかで上映されている「映画デビュー60周年 雷蔵祭 初恋」の開催には驚きました。驚いたわけとは「いや、ファンだけが理解してればいいんじゃないかな」ということです。映画ファンでない方はマスコミやイメージに流されてちゃんとした作品をご存知ない方が多数存在します。もちろん、それはそれで良いわけです。自由は当然、それも映画です。ですがそれではファンというレベルではないのも確かです。>雷蔵という”本当の俳優”はファンだけの間で愛されてきたからこそ良かった部分が存在するのです。こんな大スター俳優は、もう存在しません。今後も出ないでしょう。だからこそ、いとおしく大切にすべき存在なのです。
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2014/08/19 17:42 | 超大物俳優COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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