「雷」映画、夏が終わり消えてゆく”幻の雷男”

夏が終わってだんだん秋になると雷が消えていきます。秋になると”とある男”も消えていく「雷」映画、”幻の雷男”の最期始まります。

前回も書きましたが嵯峨三智子の単独の主演作は市川雷蔵の10分の1くらいですが、映画出演数は140本近くで、今で言えば吉永小百合よりも、30本近く多く映画に出ています。映画に出演した数では、吉永小百合よりも数段上なんです。嵯峨はヒロインを演じた作品(単独主演作を含む)は50作くらいありますが、これは吉永小百合より大きく下です。吉永小百合はヒロインを演じた作品(単独主演作を含む)が80作くらいあるからです。嵯峨でさえ、当時の50作いえばかなりの数で大活躍しています。現代の女優では簡単に及ぶような数ではないのです。

当時の女優というのは、男性の俳優よりも主演を任される作品数が少ない時期でした。その背景には男性俳優の圧倒的な支持があったからです。時代劇には大スター俳優がいて3大要素の人気、演技、魅力ともの高かったことも大きいです。現代劇の大スターは、時代劇の大スターより数が少ない。時代劇の俳優は「この人だけ」があったため、代わりは利かないけど、現代劇のスターは見た目に頼った俳優が、今も多いですが、当時も多いため、代わりが多くいたということになり5年から10年範囲ほどの小スターが多くいました。時代劇においては、戦前から30年以上の大スターが6名(*1千恵蔵、右太衛門、長谷川、嵐寛、大河内、高田)をはじめとして、戦後デビューの若手(*2雷蔵、錦之助、千代之介、勝新、三船など)も存在していたため、男性俳優の方が女優を圧倒的に押していました。
*1片岡千恵蔵、市川右太衛門、長谷川一夫、嵐寛寿郎、大河内傳次郎、高田浩吉、<阪東妻三郎は大ブレイクは1924年のため、1924~1953の29年間で、30年は越していない>*2市川雷蔵、中村錦之助、東千代之介、勝新太郎、三船敏郎
しかし、違うところがありました。それは松竹です。松竹は戦前から女優王国とも言われてたとおり、他の映画会社よりも女優に主演作を多めに担当させていました。しかし、松竹はトータル数では小粒の男性スター方が多くいたので数は男性の方が上でした。たとえば、70年代以降にテレビドラマでは名脇役として良い役を与えられていた田村高広大木実などでさえ、失礼ながら小粒ではあるものの、松竹映画の若手スターだった時期がありました。テレビ時代まではでずに、映画時代だけの人や、テレビ時代は脇の脇に回った人や時代劇ドラマなどのゲスト俳優(石浜朗など)へ移動した人もいました。

スター女優は人数が多くいますが、それだけ人気がある女優も多くいました。たとえば、田中絹代高峰三枝子山田五十鈴など、日本の歴代で上位に入る女優たちです。主演数、ヒロイン数、代表作数が歴代上位にランクされる女優のことです。嵯峨三智子もそれなりの女優です。母親の山田五十鈴には足元くらいにしか届かないものの、歴代で30名に入るくらいのレベルなのです。

このたびは、数度にわたり、嵯峨と雷蔵に関して書かせててもらいました。共通点は活躍しているということです。時代の変化や互いの立場の違いがあれど精一杯生きているということです。これから記事に入る予定の「2012視聴ランキング」でも、数本で見ているため、市川雷蔵のことについては取りあげる機会があります。ダラダラも良くないので、雷蔵の今回の”没後45年&デビュー60年特集”は、今回で終わろうと思います。雷蔵は雷のように駆け抜けて生き、雷のように幻のように消えていきました。見てくださりありがとうございます。

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2014/09/16 18:35 | 超大物俳優COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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