地獄の絆「高倉健と片岡千恵蔵」光と影

高倉健片岡千恵蔵の背中から多くのことを吸収していたのではないだろうか?そんな解釈も交えて検証していますが、明らかに吸収し何かを得ています。千恵蔵は代表作が多すぎる問題点がある、日本ナンバーワンの俳優でした。「一言で語れない俳優がナンバーワンである」とはまさに千恵蔵のためにある言葉とも言えます。また、数多くの世界記録を持つ俳優だからです。俳優では世界最多。それが片岡千恵蔵でもある。

千恵蔵は時代劇を中心に1920年代前半から70年代後半まで、350作以上の映画に出演して主演作が9割以上である。多すぎる部分が問題点になるほどの歴代上位俳優と歴代15位ほどに該当する高倉健の関係は意外にも深いのです。高倉健は出演作・206作のうち主演は約130作で9割まで到達しない。ここだけの時点でも千恵蔵との差があるといえる。

片岡千恵蔵高倉健の共演作①>
片岡千恵蔵が主役で高倉健との共演作(高倉健が助演と相手役)
1 1956・「恐怖の空中殺人」   江利チエミ 岡田英次 山村聡(主な共演者)
2 1958・「多羅尾伴内 十三の魔王」(多羅尾伴内シリーズ)10作目
                   高峰三枝子 志村喬
3 1958・「奴の拳銃は地獄だぜ」(地獄シリーズ)2作目 
                   中原ひとみ 江原真二郎
4 1959・「無法街の野郎ども」 喜多川千鶴 佐久間良子
5 1959・「地獄の底までつき合うぜ」(地獄シリーズ)3作目 
                   山村聡 進藤英太郎
6 1960・「二発目は地獄行きだぜ」(地獄シリーズ)4作目 
                   進藤英太郎 江原真二郎
7 1961・「俺が地獄の手品師だ」(地獄シリーズ)5作目 
                   鶴田浩二 中村賀津雄
8 1962・「裏切者は地獄だぜ」(地獄シリーズ)8作目 
                   鶴田浩二 丹波哲郎
9 1963・「最後の顔役」    梅宮辰夫 山形勲
101963・「ギャング忠臣蔵」(東映・現代劇オールスターキャスト)
111969・「日本暗殺秘録」(東映・現代劇オールスターキャスト)

↑全て片岡千恵蔵が主演である。「ギャング忠臣蔵」以降の1964年、高倉健は千恵蔵との戦前からのコンビ作が多数ある巨匠・マキノ雅弘の「日本侠客伝シリーズ」を始めとして、大ブレイクを果たす。・1~11の千恵蔵主演での共演作は全てが現代劇である(共演作は他にもあるがその辺は次回へ)
●1「恐怖の空中殺人」では、千恵蔵と初共演を果たす。また、高倉健がのちに結婚する江利チエミとも脇役で共演している。高倉健はデビュー11作目の映画。

ギャング忠臣蔵 [VHS]商品化はしているがDVDは出ていない。
●3、5、6、7、8の「地獄シリーズ」は全9作あり、片岡千恵蔵の数多い代表作シリーズの一つである。千恵蔵と高倉は「地獄シリーズ」では中心の俳優では一番に多く共演している。83年の千恵蔵の死後も常に背中を見ていた憶測も嘘ではない。千恵蔵は不器用そうで、かなり器用な俳優だったが、高倉の不器用さは千恵蔵の一面から来ているともいえる。

●10の「ギャング忠臣蔵」主なキャスト
片岡千恵蔵 鶴田浩二 高倉健 月形龍之介 山村聡 丹波哲郎 千葉真一 梅宮辰夫 江原真二郎 三田佳子 佐久間良子 今井健二 安部徹 柳永二郎
・「ギャング忠臣蔵」ギャングの世界をベースに忠臣蔵の要素を交えた現代劇の異色作で、しかも日本映画の全盛期に存在した映画ジャンルのオールスターモノ作品である。千恵蔵の忠臣蔵は主演では17作目、出演では通産20作目(共にサイレント以降の俳優・歴代1位)に該当する。ギャング忠臣蔵は、主役の千恵蔵は大石良雄、高倉は浅野卓巳を演じている。
●11の「日本暗殺秘録」主なキャスト
片岡千恵蔵 鶴田浩二 高倉健 菅原文太 若山富三郎 千葉真一 田宮二郎 藤純子 吉田輝雄 三益愛子 里見浩太郎 芥川比呂志 桜町弘子 待田京介 天津敏
写真のもう一人は中村錦之助(のちの萬屋)。錦之助の現代劇の出演は非常に珍しい作品でもある

「日本暗殺秘録」は片岡千恵蔵の最後のオールスターモノ主演作品となった記念碑的作品。東映の外部から田宮二郎吉田輝雄がゲストで出演、千恵蔵が晩年まで面倒を見た里見浩太郎(現・朗)も出演している。

・千恵蔵はオールスター映画の主演作は32年(1位)で34作目以上あり(世界歴代1位)となる(1937~1969)、オールスター映画の出演作は45年(1928~1973)で46作以上あり(世界歴代1位)を記録となっています。また、アメリカなどのオールスター映画は本当のオールスターといえるほど映画本数に出ている俳優がいません。5大俳優をオールスター扱いしてるものなどもあり、脇役がスターに入るなどもあり、悪く言ってしまうと俳優も知名度が専攻してる部分もあります。

ちなみにオールスターモノは、出演映画が520作以上(映画出演数が世界で歴代2位、サイレント以降を含めた俳優では世界1位)の脇役400作以上、主演120作以上の脇役の大物&主演の時代劇の大スター月形龍之介である。主演数は千恵蔵が320作以上であるため、3分の1ほどですが、オールスターモノの出演年数は千恵蔵と1位タイの41年(1928~69)で並んでいる。月形は千恵蔵とも数十年の長年にわたり、数多く共演した盟友でライバルでもありました。

記事名の光と影の意味ですが、千恵蔵がすごいという面で光、高倉健は千恵蔵には残念ながら勝てないという意味で影です。
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2014/12/01 18:31 | 超大物俳優COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

コメント

ミチザネ

記事でも触れていますが、菅原文太が亡くなりました。高倉健よりは主演作では、だいぶ落ちる俳優です。高倉健はどちらかいえば60年代のトップですが、菅原文太は70年代にトップだった人で、代表作は40作強ある大俳優でした。高倉健は50作以上。10作の差に役所広司や渡辺謙がすっぽり入ります。10作は大きい差です。記事は健さんの流れなのであまり触れません。こちらで書きました。

No:108 2014/12/01 19:21 | 愛子 #- URL [ 編集 ]

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