高倉健と面識が1度もない歴代の文豪との意外な関連性が暴かれる

忘れられてしまった流れが世の中には多く存在しています。その中はサイクルによって成り立っています。新しいものは実は本当の意味での新しいものではないケースが多くあります。高倉健が代表するジャンルである任侠映画も本当の意味では、新しいものではないのです。

任侠映画の成立の一つには、時代劇も大きく関係しています。任侠と時代劇?詳しくない人はよくわからない部分だと思います。股旅や道中、侠客などという時代劇のジャンルがあります。股旅や道中、侠客は基本的には被る部分があります。それぞれに同じといえば同じですが、細かく違う部分があるといえばあります。笠とか遊侠などという言葉もあったりしますが、ここでは股旅ということで進めます。

任侠映画の流れに繋がる作品を多く書いた時代小説の大作家がいます。特に長谷川伸は流れの源泉といえる人物です。股旅時代劇というのは社会からのはみ出し者のような単独の主人公が多く、多人数のチームワークであまり描かれないのも特徴です。義理や人情を大切にして弱いものを苦しめる悪を憎み、悪と戦う”男らしい男たち”を多く描いている作品が多いのが股旅、道中、侠客などの簡単な特徴です。その中には風来坊の単独のヒーローを描いていたり、今でいう”前科がある者”の辛さ苦しさ悲しさ、組織な不正など部分があったり、男女の恋愛が描かれていたり、悲劇的な末路があったりなど内容は多種多彩です。長谷川伸というと股旅時代小説の大家として知られる時代小説の文豪です。長谷川伸の原作が多数が映画化され時代劇を形成した大スターを中心に映画化されました。
戦前に「瞼の母」(1931)を含め2度にわたって片岡千恵蔵などで映像化されている名作。戦後の「瞼の母」の映画化といえば片岡千恵蔵の後継者としても活躍した中村錦之助などの映像化があり、錦之助の単作の映画の代表作の一つとも言えます

長谷川伸の原作の主な代表作で最初に映像化された映画たち
・「沓掛時次郎」(1929) 大河内伝次郎
・「関の弥太っぺ」(1930) 林長二郎(のちの長谷川一夫
・「中山七里」(1930) 沢村国太郎
・「瞼の母」(1931) 片岡千恵蔵
・「一本刀土俵入」(1931) 片岡千恵蔵
・「雪の渡り鳥」(1931) 阪東妻三郎
・「紅蝙蝠」3部作(1931) 月形龍之介
・「鯉名の銀平」(1933) 林長二郎
・「直八子供旅」(1934) 片岡千恵蔵


長谷川伸の多くの代表作は戦前から近年までにわたって、何度も映画化やドラマ化されています。特に「沓掛時次郎」「瞼の母」「一本刀土俵入」は長谷川伸の中でもベスト3といえるほど有名な原作です。片岡千恵蔵長谷川一夫大河内伝次郎、阪東妻三郎、時代劇というジャンルを形成した時代劇においても、日本映画においても歴代のトップ俳優たちによって名作が作られています。尾上松之助がトップで活躍したそれ以前(1910~20年代)は時代劇と呼ばれていない剣せん映画などの時期もあり、1930年代が時代劇においては最初の黄金期ということがわかります。そこに長谷川伸や時代劇俳優、高倉健との見えない結びつきの糸も存在しているのです。
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2014/12/19 19:17 | 超大物俳優COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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