映画で40年本当のレジェンド・トップランナーとして駆け抜けた2大俳優の輝き①「数多くの世界記録を持ち過ぎる男」

映画で何度も見たくなる演技というものがあります。洋画にはシーンなどだけではあるのですが演技だけではそれほど多くはない現実がありますが、時代劇には多くあります。やはり、日本が誇る独自の映画の時代劇というジャンルゆえもあるのでしょう。上位に輝いたのは映画における演技を40年近くにわたり、トップランナーとして走り、追及し続けた稀代の大スター俳優の二人です。

2011年度、視聴映画作の主演男優
順位 役者 作品名
1  片岡千恵蔵 侠客・二本差の弥太郎 弥太郎笠(1955)
2  市川右太衛門 前田慶次郎 あばれ大名
3  マルチェロ・マストロヤンニ 映画監督・グイド 8 1/2
4  若山富三郎 刑事・奥村昭夫 桜の代紋
5  仲代達矢 机龍之介 大菩薩峠(1966)
6  市川雷蔵 旗本・丹下典膳 薄桜記
7  中村錦之助 坂本竜馬 幕末
8  笠智衆 父・平山周平 秋刀魚の味
9  滝沢修 地主・半蔵  夜明け前
10 ハンフリー・ボガート ハリー・モーガン 脱出(1944)
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11 阪東妻三郎 夢覚和尚 おぼろ駕籠
12 三船敏郎 浪人・桑畑三十郎 用心棒
13 大友柳太朗 紫頭巾など  変幻紫頭巾
14 ウォーレン・ベイティ クライド・バロウ 俺たちに明日はない
15 ヘンリー・フォンダ ピエール・ベズーホフ伯爵 戦争と平和(1956)
16 ウォーレン・ベイティ ヴィンセント・ブルース リリス
17 木村功 木谷一等兵 真空地帯 
18 東千代之介 同心・夏海小六 出世武士道
19 メル・ファーラー アンドレイ 戦争と平和(1956
20 ジャッキー・チェン ドラゴン プロジェクトA
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21 佐野周二 夫・谷川茂夫  愛より愛へ
22 トム・クルーズ  ブライアン・フラナガン カクテル
23 石原裕次郎 やくざ・玉井金五郎 花と竜
24 大川橋蔵 隊士・江波三郎 幕末残酷物語
25 横内正 商社マン・川村信 さらば夏の光
26 上原謙 次男・松崎寿敏 明日の幸福
27 ザック・エフロン トロイ・ボルトン  ハイスクールミュージカル

片岡千恵蔵の侠客・二本差の弥太郎は、劇中ではりゃんこの弥太郎とも呼ばれる*大友柳太朗は紫頭巾・報竜太郎・狩田秀麿の3役*メル・ファーラーはアンドレイ・ボルコンスキー公爵



片岡千恵蔵、膨大な痕跡の数々


1位の片岡千恵蔵の侠客・二本差の彌太郎  弥太郎笠(1955)
戦前から戦後まで主演作がある映画俳優では、世界1位の映画の主演作が320本以上あり、多くの記録(映画俳優としての世界1位の記録が多数、映画で20年演じている役が8役、10作以上の題材以上のシリーズが9つなど多数)、特に記録においては(数がありすぎるので全てが紹介できません)日本の歴代ナンバーワンといえる映画スター俳優が片岡千恵蔵です。

時代劇(戦前から戦後)と現代劇(戦後のみ)の両方で大スターであり、同時に数多くの主演の代表作があります。大まかな当たり映画のシリーズ(<時代劇>忠臣蔵、宮本武蔵、遠山の金さん、国定忠治、新撰組、次郎長系、大菩薩峠、万花地獄、股旅、時代劇のオールスター<現代劇>金田一耕助、多羅尾伴内、ギャング、地獄、現代劇のオールスター)その他、時代劇の単発は多数

簡単なデータで比較してみます。たとえば、千恵蔵が主演した現代劇の計11作で高倉健は助演俳優(高倉健と千恵蔵の共演リンク1・高倉健も恐るべきこの男の源流の一部の川の流れであったのだ!)高倉健と千恵蔵の共演リンク2・・地獄の絆「高倉健と片岡千恵蔵」光と影)として映画に出演しています。もちろん高倉が小スター時代のブレイク前です。直属の後輩でもあったので例に出してみると高倉健は映画出演200作強、主演作数が約130作です。千恵蔵は映画出演350作以上、主演作が320本以上あります。主演作は実に2.5倍以上の差があります。そんな片岡千恵蔵が2011年の主演俳優の最終的な1位です。
十三人の刺客 [DVD]主演俳優としての晩年の代表作の一つ。片岡千恵蔵が戦前から計50作近くの名コンビを組んでいた巨匠・松田定次の助監督などの経て、当時まだ若手である工藤栄一監督とのコンビ。それまでの千恵蔵とは違う魅力も堪能できる代表作の一つ。

股旅モノも片岡千恵蔵のお家芸のひとつ「弥太郎笠(1955)」


片岡千恵蔵は股旅モノ時代劇にも戦前から数多く主演し、股旅モノも千恵蔵のお家芸のひとつとなります。この作品「弥太郎笠(1955)」も会心のといえる名演技を披露しています。時代小説の大家の子母澤寛による”弥太郎笠”の最初の映像化も片岡千恵蔵の主演で作られており、代表作となっています。高倉と同様に東映時代の現代劇の後輩となる鶴田浩二や東映時代劇の直属の後輩の中村錦之助,大映でありながら影響を受けている市川雷蔵らによっても”弥太郎笠”はリメイクされています。この股旅時代劇「弥太郎笠の前後編」(1931)の自分による戦後のリメイク作が「弥太郎笠(1955)」ということです。

千恵蔵自身も思い入れがある作品でもあると思われます。自身が24年も昔の演じた二本差の彌太郎(劇中では”りゃんこの彌太郎”と言う)を思い出すかのように、ざくざくした演技のサマも素晴らしく、展開していくごとに感動させられ、あとからジワジワ湧いてくるのです。世間や人間関係に不器用ながらも情に熱い男、自分の身分ある家を捨て気ままに放浪して生きていた男が、わらじを脱いだ親分の娘(高千穂ひづる)との出会いで、久しぶりに情の炎が灯っていくのですが、突然の別れ。そして、数年後の再びの再会・・・千恵蔵らしい男気が独特に胸を打つ、演技の落差も実に素晴らしい。
特に昔馴染みの友人を演じる大友柳太朗との掛け合いのシーンは絶妙で何回でも見たくなります。今の作品にはない演技だけで見れるのもすごさのひとつと言えますが、また「弥太郎笠(1955)」は盟友であり巨匠の松田定次とのコンビ作であり、互いを理解し合った”よい意味での飾りのなさ”も素晴らしく、さまざまな面での魅力を引き出しています。数多い代表作のひとつと言えるでしょう。


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2015/06/02 18:59 | ランキング(11~COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

コメント

修正を数箇所した報告

読み返してみたら問題があると感じて数箇所の追加と直しをしました。リンクも張りましたのでよろしければ飛んで見てください。

No:113 2015/06/06 03:52 | 愛子より #- URL [ 編集 ]

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