身分の高い役がお家芸の超絶映画スターの理由を解説と晩年
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ランキングから一時離れて、前回に取り上げた市川右太衛門の「大名シリーズ」についてちょっと取り上げてみます映画の時代劇6大俳優(片岡千恵蔵、市川右太衛門、長谷川一夫、嵐寛寿郎、阪東妻三郎、大河内伝次郎 左から主演映画作が多い順)の中でも市川右太衛門は数多くの”旗本や大名などの身分の高い役”が得意な映画スターとしても知られています。嵐寛寿郎と阪東妻三郎と差は主演映画が60作以上もあります。息子や孫が4人も芸能界にいるために阪東妻三郎は知名度を高めにメディアが仕掛けている現実もお分かりかと思われます。
「旗本退屈男シリーズ」(計30作)(1930~1963年、映画のみ)もそのまんまに”旗本役で身分の高い役”です。下で紹介している通称「大名シリーズ」もそのままですが、”大名という身分が高い役”をすべてにおいて演じています。この二つをあわせるだけでも”身分の高い役を映画の主役で39作の膨大な作数を演じ”、年数では33年の長期、テレビドラマの「旗本退屈男(1973)」を含めると”身分の高い役を43年間の長期”となるだけでも一目瞭然の事実であるとわかっていただけるかと思います。
・市川右太衛門の「大名シリーズ」 計9作(1954~1964) 10年 全て東映京都
1 1954「変化大名」
2 1954「続変化大名」
3 1956「やくざ大名」
4 1957「大名囃子」
5 1957「大名囃子 後篇」
6 1959「あばれ大名 」
7 1960「あらくれ大名」
8 1961「鉄火大名」
9 1964「忍び大名 」
*1~5モノクロ。6~9カラー
CS放送の”東映チャンネル”で放送されているのが「大名囃子」「大名囃子 後篇」「あばれ大名」「あらくれ大名」のみです。4作とも録画しています。1作目の変化大名などは放送されていません。それと9作目のシリーズ最終作の「忍び大名」も同じく放送されていいない現状。戦後なのでファイムは存在すると考えられています。東映には膨大な映画作品があるため、まだリマスター作業がされていない可能性もあります。歴代レベルでいえば、往年の映画スターである右太衛門、片岡千恵蔵など映画スターの方がトータルでは数多くの面で勝る部分ですが、最近に亡くなった高倉健や菅原文太などの方が最近まで存命だったために知名度が高く利益が落ちやすいため、優先にならざる得ない部分も存在しています。つまり、実積が下でも最近の方を優先します。


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片岡千恵蔵が4度目の立花左近、市川右太衛門が大石内蔵助を演じて、ダブル主演した東映オールスターキャストの代表作の一つ。千恵蔵は現代劇含めれば、6度演じていますが、右太衛門は生涯に1度だけの念願の大石内蔵助を演じています。忠臣蔵映画で大石を主演で演じることは高いステータスの証明でした。映画俳優としての認められたことも意味していたのです。
それでも9作目のシリーズ最終作の「忍び大名」は市川右太衛門が1964年に映画俳優を廃業する引退作ともなっており、HD放送されることが待たれています。その後、右太衛門は「徳川家康(1965)」や「旗本退屈男(1973)」などのテレビドラマで主演を勤め、映画俳優を廃業を宣言したことから極力に主演や出演は避けていて、ほとんど引退、隠居の状態が続きます。息子の北大路欣也が主演した1980年代のテレビドラマの助演やゲストで少しだけ出演している時代劇が存在しています。また、遺作は1990年代前半の北大路欣也が主演したスペシャルドラマ・時代劇の助演です。映画の主演・出演の正式な遺作は1964年の「忍び大名」になります。70歳を越した北大路欣也はようやく父になんとなくに似てきています。それだけ、父は俳優として早くから成熟していました。
正式な遺作という理由には「ちゃんばらグラフティー」という作品があります。この作品は1981年に公開されており、過去の数多くの時代劇映画からの出演シーンを引き抜いて共演させた要素がある珍しい映画です。この作品は右太衛門のほかにも数多くの時代劇に出演した俳優たちのシーンが引き抜かれていて、正式な出演とはいえないようです。ちなみに2014年に亡くなった高倉健が亡くなったときにもこの作品に引き抜かれたシーンがありますが、出演作に数えられてはいませんでした。彼の場合はこの「ちゃんばらグラフティー」を含めれば、映画出演は205本ではなく、206本になります。
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時代劇6大俳優と”旗本や大名などの身分の高い役”が得意な映画スター
ランキングから一時離れて、前回に取り上げた市川右太衛門の「大名シリーズ」についてちょっと取り上げてみます映画の時代劇6大俳優(片岡千恵蔵、市川右太衛門、長谷川一夫、嵐寛寿郎、阪東妻三郎、大河内伝次郎 左から主演映画作が多い順)の中でも市川右太衛門は数多くの”旗本や大名などの身分の高い役”が得意な映画スターとしても知られています。嵐寛寿郎と阪東妻三郎と差は主演映画が60作以上もあります。息子や孫が4人も芸能界にいるために阪東妻三郎は知名度を高めにメディアが仕掛けている現実もお分かりかと思われます。
旗本や大名などの身分の高い役が得意な映画スター市川右太衛門
「旗本退屈男シリーズ」(計30作)(1930~1963年、映画のみ)もそのまんまに”旗本役で身分の高い役”です。下で紹介している通称「大名シリーズ」もそのままですが、”大名という身分が高い役”をすべてにおいて演じています。この二つをあわせるだけでも”身分の高い役を映画の主役で39作の膨大な作数を演じ”、年数では33年の長期、テレビドラマの「旗本退屈男(1973)」を含めると”身分の高い役を43年間の長期”となるだけでも一目瞭然の事実であるとわかっていただけるかと思います。
・市川右太衛門の「大名シリーズ」 計9作(1954~1964) 10年 全て東映京都
1 1954「変化大名」
2 1954「続変化大名」
3 1956「やくざ大名」
4 1957「大名囃子」
5 1957「大名囃子 後篇」
6 1959「あばれ大名 」
7 1960「あらくれ大名」
8 1961「鉄火大名」
9 1964「忍び大名 」
*1~5モノクロ。6~9カラー
市川右太衛門の「大名シリーズ」の2015年CS放送の現在
CS放送の”東映チャンネル”で放送されているのが「大名囃子」「大名囃子 後篇」「あばれ大名」「あらくれ大名」のみです。4作とも録画しています。1作目の変化大名などは放送されていません。それと9作目のシリーズ最終作の「忍び大名」も同じく放送されていいない現状。戦後なのでファイムは存在すると考えられています。東映には膨大な映画作品があるため、まだリマスター作業がされていない可能性もあります。歴代レベルでいえば、往年の映画スターである右太衛門、片岡千恵蔵など映画スターの方がトータルでは数多くの面で勝る部分ですが、最近に亡くなった高倉健や菅原文太などの方が最近まで存命だったために知名度が高く利益が落ちやすいため、優先にならざる得ない部分も存在しています。つまり、実積が下でも最近の方を優先します。
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市川右太衛門の映画俳優を廃業後の晩年と北大路欣也
それでも9作目のシリーズ最終作の「忍び大名」は市川右太衛門が1964年に映画俳優を廃業する引退作ともなっており、HD放送されることが待たれています。その後、右太衛門は「徳川家康(1965)」や「旗本退屈男(1973)」などのテレビドラマで主演を勤め、映画俳優を廃業を宣言したことから極力に主演や出演は避けていて、ほとんど引退、隠居の状態が続きます。息子の北大路欣也が主演した1980年代のテレビドラマの助演やゲストで少しだけ出演している時代劇が存在しています。また、遺作は1990年代前半の北大路欣也が主演したスペシャルドラマ・時代劇の助演です。映画の主演・出演の正式な遺作は1964年の「忍び大名」になります。70歳を越した北大路欣也はようやく父になんとなくに似てきています。それだけ、父は俳優として早くから成熟していました。
市川右太衛門と遺作を巡るややこしい珍作映画の存在
正式な遺作という理由には「ちゃんばらグラフティー」という作品があります。この作品は1981年に公開されており、過去の数多くの時代劇映画からの出演シーンを引き抜いて共演させた要素がある珍しい映画です。この作品は右太衛門のほかにも数多くの時代劇に出演した俳優たちのシーンが引き抜かれていて、正式な出演とはいえないようです。ちなみに2014年に亡くなった高倉健が亡くなったときにもこの作品に引き抜かれたシーンがありますが、出演作に数えられてはいませんでした。彼の場合はこの「ちゃんばらグラフティー」を含めれば、映画出演は205本ではなく、206本になります。
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2015/06/24 19:01 | 超大物俳優 | COMMENT(0) | TRACKBACK(0)
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