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Charlotte(シャーロット)のさまざまな疑惑の影の先に見えた”ある到達点”


久しぶりにテレビアニメについても触れていこうと思います。2015年7月~9月のテレビアニメの中では「Charlotte(シャーロット)」を一番に評価していました。

トータルでは一番の内容ではあったのではと考えています。個人的に評価したのが展開の強さや構成などの部分ですね。キャラクターも最終的には完成していました。序盤の時点では評価が難しく半々状態でした。
「うーんどこかの作品を思い出す」要素がふんだんで「脚本があの人だから観てみるけど最初は大丈夫なのか!この作品」と疑問を感じていました。主人公の能力がとある某というかアニメ「コードギアス」の主人公のようであったり、能力使うとき目が同じような感じや2013年から放送されヒットしている「ラブライブ!」などにも登場しそう?なアイドルが出てくる今風な設定やキャラであったり、超能力など色々と”最近によくあるアニメの要素”あり、途中で切ってしまった視聴者も居そうです。ゲームやアニメの「Kanon」の人気キャラクター”月宮あゆ”という役のような”乙坂歩未(おとさか あゆみ)”という雰囲気がかぶる主人公の妹が登場したとき「過去作品との関連やっちゃって大丈夫?」と考えさせられました。

ちょっとネタバレになりますが、特に5話くらいまでは”問題があえてある内容を装っていた”という捉え方もしています。いや正確には6話まででしょうか。7話の折り返しから6話の急激な内容の変動をフォローしつつ、「Charlotte(シャーロット)」の核心部分に突入していきましたね。「麻枝さん、やっとスイッチオンしたか」と感じました。麻枝さんとはアニメやゲームに詳しい人ならある程度の人は知っている人でかなり有名です。

麻枝准(まえだ・じゅん)」はPCゲームでゲームシナリオライター、作詞や作曲家としても活躍し、まだ今も現在進行形でゲームブランドの「Key」の活動していますが、アニメ「Charlotte(シャーロット)」では脚本家、作詞や作曲家です。アニメの脚本はそこそこヒットした2010年の「Angel Beats!」以来の約5年ぶりでした。この人もいわゆる2000年代前半の”泣きゲー”の形成や流れに関与した一人です。今で言えば、”泣きゲー”は”泣ける映画”なんていうキャッチフレーズの走りともいえるかもしれません。2000年代にアニメ化もされた「AIR」や「CLANNAD」のゲームシナリオライターの一人です。「CLANNAD」はアニメは演技など細かい部分や空気感に個人的には問題を感じましたがゲームの方は、かなりよかったです。

6話以降も正直いうとおまけに「タイムリープ設定も入るかー」みたいなところも正直ありましたが、終盤の展開の読めなさやキャラクターなどの描かれ具合などはさすがでした。終盤は評価しています。あの終盤を実現させるための序盤や6話だったのだということが6話の時点でも薄々気づいてはいたのですが、具体的に内容として実現させたのはさすがでした。序盤は流行の鎧を着させて中を見せずに、中盤をきっかけに鎧の中の真実に迫るように脱いでいくような感覚もトータルではさすがだと感じさせてくれました。個人的には泣きはしませんでしたが、終盤や最終回はなんだかんだで感動しました。総合的にも他の作品よりはパフォーマンスがあったのではないかと判断しています。序盤の印象を跳ね返した到達点。


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上記の写真にも描かれているヒロイン”友利奈緒(ともり なお)”が最初は、感情移入できませんでしたが終盤になるにつれて具合がよく描かれており、なおかつ従来の麻枝作品らしさも受け継いで、2015年の作品としてうまく描かれていました。

オープニングテーマ曲の意味も話数が進むたびに徐々に解けてきました。脚本家、作詞や作曲家を麻枝准が担当しているからこそ、できる技といえるでしょう。エンディングテーマが好きでしたね。そうそう多田葵、アニメ詳しい方ならご存知だと思いますが、いまだに1998年からの数年にわたってロングヒットを記録したアニメ「カウボーイビバップ」を思い出してしまいます。この作品で彼女も声優として出演していました。

普段は実写映画やドラマしか、観ないという人も気になった方はぜひ観てやってください。何か感じてもらえる内容だとは思います。ある程度は根気が求められる歯ごたえがある作品になっています。それもよい作品である証です。

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2015/10/04 06:27 | アニメ・探求COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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