宮崎駿と高畑勲のアニメ界2大巨匠が日本アニメーションを墓場まで持っていく?
今回の記事で日本アニメーションは最後となります。わたくし映画愛子としても心に残る思い出ばかりです。思い出ばかりでは懐古になってしまうので、何らかの意味を見出して未来を見据えていけたらと思います。過去を振り返ることは”ただの思い出ではなく”同時に”未来を手繰り寄せること”を同時に意味しているからです。
前回の記事→大物で大ベテランの少女役の女性声優と日本アニメーションとの驚愕リンク
高畑勲は「母をたずねて三千里」と「赤毛のアン」を手がけていますが、テレビアニメ「未来少年コナン」の監督は宮崎駿の初監督作であり、このときの監督経験がスタジオジブリ時代の映画のアニメーション監督としての成功につながっているともいえるでしょう。宮崎駿は動画担当が中心の時代からすれば、1960年代の中盤から名前を見かけることができます。個人的に確認してる限りでは、東映のアニメ製作の東映動画(現・東映アニメーション)の「狼少年ケン」のときの動画の担当の一人です。そのときの演出が彼の監督の師匠であり、80年代から映画でライバルともなる高畑勲です。
宮崎駿は、アニメーターが中心の時代だった東映動画からズイヨー映像と日本アニメーション、または東京ムービーの時代にも関与していますが、この日本アニメーションでの「未来少年コナン」の監督経験は重要なものになっています。アニメに詳しい人ならいうまでもないことだと思いますが、のちの映画作品や作風にも大きな影響があります。


宮崎駿のレイアウトや初監督を経験した日本アニメーション時代の経験は、1980年代の映画の名作の誕生に直接に結びついていることは事実です。特にテレビアニメ「未来少年コナン」は、スタジオジブリ時代の映画「天空の城ラピュタ」などと関連している部分はわかりやすいところが多くみられます。少年少女という要素や冒険、ロボット、コナンの科学都市インダストリアとラピュタの天空の城という名の要塞などの関連性です。両作のコナンのヒロインのラナとラピュタのシータは関連していると考えています。
高畑勲と日本アニメーションとのつながりは非常に深く、彼のキャリアとしては、宮崎駿よりも日本アニメーションとの縁は切っても切り離せないところが存在しています。1976年のテレビアニメ「母をたずねて三千里」と1979年の「赤毛のアン」、日本アニメーションの前身ともいえるズイヨー映像では、1974年のテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」、東京ムービーでは1988年の映画「となりのトトロ」の原型ともいわれる名作の映画「パンダコパンダ」(1972)、映画の「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」(1973)も監督しています。宮崎駿は画面構成、レイアウトなどで参加。
日本アニメーション時代の高畑勲のテレビアニメの監督作としては「母をたずねて三千里」と「赤毛のアン」の2作は、自身の代表作でもあり、大きな痕跡となっています。映画「パンダコパンダ」の2作は、スタジオジブリ時代の映画「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)になんとなく影響を与えているようにも感じられます。この2作はパンダと狸であり、そこに人間が関わる部分も共通点があります。
高畑勲と宮崎駿にはある共通点があります。人間と動物、または別な生き物との交流を描いた作品の多さです。日本のアニメーションにはマスコットキャラクター、動物or生き物の必要不可欠な作品が多くあります。アニメーションにマスコットキャラクター定着させた”伝統ともいえる部分”があります。「アルプスの少女ハイジ」では脇役気味ですがヤギなど、「パンダコパンダ」ではパンダ、「となりのトトロ」では不思議な生き物のトトロ、「平成狸合戦ぽんぽこ」では狸など「もののけ姫」(1997)では山犬、「崖の上のポニョ」(2008)は魚の女の子などが挙げられます。
高畑勲から宮崎駿に”マスコットキャラクターに重点を置いた作品”は、テレビアニメからアニメ映画へと引き継がれたところも把握できます。↓の二人の監督作とマスコットキャラクター、動物or生き物などが登場するテレビアニメやアニメ映画をまとめてみました。
(公開or放送年)「タイトル」(映画orテレビ) 動物or生き物 ・監督
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1972 「パンダコパンダ」(映画) パンダ ・高畑勲
1973 「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」 パンダ ・高畑勲
1974 「アルプスの少女ハイジ」(テレビ) ヤギなど ・高畑勲
1981 「じゃりン子チエ」(テレビ) 猫たち ・高畑勲
1981 「じゃりン子チエ・映画版」(映画) 猫たち ・高畑勲
1988 「となりのトトロ」(映画) トトロ ・宮崎駿
1994 「平成狸合戦ぽんぽこ」(映画) 狸たち ・高畑勲
1997 「もののけ姫」(映画) 山犬など ・宮崎駿
2008 「崖の上のポニョ」(映画) 魚の女の子のポニョ ・宮崎駿
高畑勲と宮崎駿の製作作品を時代を問わずにテレビアニメや映画作品を見比べてみる見方も面白いところです。二人の日本アニメーション時代の経験は、さまざまな面からのちのアニメ映画の監督としての成功にも影響を与えて同時に貢献していていることは明白といえるでしょう。
日本アニメーションというアニメーション製作会社によるアニメ界への貢献度は、非常に高い役割だったということもわかります。記事タイトルの”宮崎駿と高畑勲のアニメ界2大巨匠が日本アニメーションを墓場まで持っていく”とは、この二人のキャリアと日本アニメーションは切っても切れない深い関わりがあり、二人を語る上では欠かせない存在であり、”墓場まで背負うほどの恩義”があることを意味した記事タイトルです。
前回の記事→大物で大ベテランの少女役の女性声優と日本アニメーションとの驚愕リンク
アニメ界の2大巨匠と日本アニメーション・宮崎駿の巻
高畑勲は「母をたずねて三千里」と「赤毛のアン」を手がけていますが、テレビアニメ「未来少年コナン」の監督は宮崎駿の初監督作であり、このときの監督経験がスタジオジブリ時代の映画のアニメーション監督としての成功につながっているともいえるでしょう。宮崎駿は動画担当が中心の時代からすれば、1960年代の中盤から名前を見かけることができます。個人的に確認してる限りでは、東映のアニメ製作の東映動画(現・東映アニメーション)の「狼少年ケン」のときの動画の担当の一人です。そのときの演出が彼の監督の師匠であり、80年代から映画でライバルともなる高畑勲です。
宮崎駿は、アニメーターが中心の時代だった東映動画からズイヨー映像と日本アニメーション、または東京ムービーの時代にも関与していますが、この日本アニメーションでの「未来少年コナン」の監督経験は重要なものになっています。アニメに詳しい人ならいうまでもないことだと思いますが、のちの映画作品や作風にも大きな影響があります。
宮崎駿のレイアウトや初監督を経験した日本アニメーション時代の経験は、1980年代の映画の名作の誕生に直接に結びついていることは事実です。特にテレビアニメ「未来少年コナン」は、スタジオジブリ時代の映画「天空の城ラピュタ」などと関連している部分はわかりやすいところが多くみられます。少年少女という要素や冒険、ロボット、コナンの科学都市インダストリアとラピュタの天空の城という名の要塞などの関連性です。両作のコナンのヒロインのラナとラピュタのシータは関連していると考えています。
アニメ界の2大巨匠と日本アニメーション・高畑勲の巻
高畑勲と日本アニメーションとのつながりは非常に深く、彼のキャリアとしては、宮崎駿よりも日本アニメーションとの縁は切っても切り離せないところが存在しています。1976年のテレビアニメ「母をたずねて三千里」と1979年の「赤毛のアン」、日本アニメーションの前身ともいえるズイヨー映像では、1974年のテレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」、東京ムービーでは1988年の映画「となりのトトロ」の原型ともいわれる名作の映画「パンダコパンダ」(1972)、映画の「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」(1973)も監督しています。宮崎駿は画面構成、レイアウトなどで参加。
日本アニメーション時代の高畑勲のテレビアニメの監督作としては「母をたずねて三千里」と「赤毛のアン」の2作は、自身の代表作でもあり、大きな痕跡となっています。映画「パンダコパンダ」の2作は、スタジオジブリ時代の映画「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994年)になんとなく影響を与えているようにも感じられます。この2作はパンダと狸であり、そこに人間が関わる部分も共通点があります。
高畑勲と宮崎駿のマスコットキャラクター、動物or生き物
高畑勲と宮崎駿にはある共通点があります。人間と動物、または別な生き物との交流を描いた作品の多さです。日本のアニメーションにはマスコットキャラクター、動物or生き物の必要不可欠な作品が多くあります。アニメーションにマスコットキャラクター定着させた”伝統ともいえる部分”があります。「アルプスの少女ハイジ」では脇役気味ですがヤギなど、「パンダコパンダ」ではパンダ、「となりのトトロ」では不思議な生き物のトトロ、「平成狸合戦ぽんぽこ」では狸など「もののけ姫」(1997)では山犬、「崖の上のポニョ」(2008)は魚の女の子などが挙げられます。
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高畑勲から宮崎駿に”マスコットキャラクターに重点を置いた作品”は、テレビアニメからアニメ映画へと引き継がれたところも把握できます。↓の二人の監督作とマスコットキャラクター、動物or生き物などが登場するテレビアニメやアニメ映画をまとめてみました。
(公開or放送年)「タイトル」(映画orテレビ) 動物or生き物 ・監督
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1972 「パンダコパンダ」(映画) パンダ ・高畑勲
1973 「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」 パンダ ・高畑勲
1974 「アルプスの少女ハイジ」(テレビ) ヤギなど ・高畑勲
1981 「じゃりン子チエ」(テレビ) 猫たち ・高畑勲
1981 「じゃりン子チエ・映画版」(映画) 猫たち ・高畑勲
1988 「となりのトトロ」(映画) トトロ ・宮崎駿
1994 「平成狸合戦ぽんぽこ」(映画) 狸たち ・高畑勲
1997 「もののけ姫」(映画) 山犬など ・宮崎駿
2008 「崖の上のポニョ」(映画) 魚の女の子のポニョ ・宮崎駿
まとめ・宮崎駿と高畑勲のアニメ界2大巨匠が日本アニメーションを墓場まで持っていく?
高畑勲と宮崎駿の製作作品を時代を問わずにテレビアニメや映画作品を見比べてみる見方も面白いところです。二人の日本アニメーション時代の経験は、さまざまな面からのちのアニメ映画の監督としての成功にも影響を与えて同時に貢献していていることは明白といえるでしょう。
日本アニメーションというアニメーション製作会社によるアニメ界への貢献度は、非常に高い役割だったということもわかります。記事タイトルの”宮崎駿と高畑勲のアニメ界2大巨匠が日本アニメーションを墓場まで持っていく”とは、この二人のキャリアと日本アニメーションは切っても切れない深い関わりがあり、二人を語る上では欠かせない存在であり、”墓場まで背負うほどの恩義”があることを意味した記事タイトルです。
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2016/04/01 20:02 | アニメ・探求 | COMMENT(0) | TRACKBACK(0)
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