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栄光と没落を秘めた映画スターと世界・日本歴代1位記録を持つ東映の大巨匠


映画は人生を語っています。映画は娯楽と芸術と芸能がありました。そこに栄光と没落を経験した俳優も数多く存在していました。伏見扇太郎は東映の時代劇映画のスターの中でも栄光と没落を秘めた数少ない人物でした。

前回⇒70代の久米宏や赤川次郎も熱狂させていた少年少女心を揺さぶる東映時代劇映画

伏見扇太郎の残した映画界に残した足跡


伏見扇太郎の主演作は冒険活劇時代劇の映画の該当する作品がその多くを占めています。1時間の時代劇映画をトップ牽引したのは主演の数からしても東千代之介でしたが、伏見扇太郎東千代之介に次ぐ数で1時間の時代劇映画に主演していました功績を持っています。

伏見扇太郎の主演作は通算で40作近くです。単発の主演作が少なく、ほとんどが前後作や3部作です。通算で90作ほどの映画に出演して、主演率は5割弱です。この5割もある程度のスターといえる割合です。

ちなみに伏見扇太郎は1955年に映画デビューしていますが、その前年1954年のデビュー当時の中村錦之助は「新諸国物語」や「里見八犬伝」などの1時間の時代劇映画に少数で主演していましたが、すぐに長編映画メインになっていきますが、伏見扇太郎は1時間の時代劇映画を東千代之介に次ぐ立場で牽引していきます。

1950年代中盤から後半の最大の黄金期を記録していた東映では、片岡千恵蔵市川右太衛門中村錦之助大川橋蔵東千代之介大友柳太朗、美空ひばりなどに次ぐ存在が、代表作数などからしても伏見扇太郎といえるのではないかと考えています。差はあるものの、これらの大スターの次に位置するだけでも相当に大きなことです。

オールスター作品「大江戸七人衆」に見る伏見扇太郎の評価、そして巨匠・松田定次の世界&日本歴代1位記録


オールスター作品を見ることでも伏見扇太郎の評価を垣間見ることが可能です。
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上記の1958年の「大江戸七人衆」は、市川右太衛門の主演による東映オールスターキャストです。伏見扇太郎も脇役で出演しています。伏見扇太郎のオールスターの主演作はもちろんゼロでしたが、この作品では主演スターしては5番目扱いといえる位置付けで出演しています。

監督・松田定次、脚本・比佐芳武
市川右太衛門大友柳太朗大川橋蔵東千代之介、伏見扇太郎、尾上鯉之助、南郷京之助、千原しのぶ、桜町弘子、花園ひろみ、花柳小菊、志村喬、山形勲、進藤英太郎、薄田研二、宇佐美淳(のちに淳也)、阿部九州男、松浦築枝、赤木春恵など

市川右太衛門大友柳太朗大川橋蔵東千代之介、伏見扇太郎の時点だけでも5スターです。東映の映画の時代劇時代は、俳優的に語ると主に5つのオールスターが存在していました。表記の他にも有名な脇役が多数出演し、今の名優がほとんどいない日本映画ではありえない豪華な俳優陣です。

巨匠・松田定次は世界&日本歴代1位の24以上のオールスター作品を手がけており、”オールスター監督という異名”もありますが、この作品は松田定次のオールスター作品の通算11作目に該当します。松田定次と数多くのコンビを組んだ東映黄金期のヒットメーカー・比佐芳武が原作・脚本を手がけています。

1=片岡千恵蔵の主演、2=市川右太衛門の主演、3=この両名のどちらかが主演で、片方が脇役、4=この二人が出演しないタイプ、5=この二人ともが脇役、この5つに分かれると判断しています。1⇒5は数が多いほうから少ない順。こうした分類化は東映のみであり、東映のすごさを思い知らされます。

この頃の伏見扇太郎は、まだまだ栄光の中に存在した最盛期ともいえるでしょう。
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2016/07/03 17:19 | 邦画の探求COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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