映画スター・伏見扇太郎と活躍と転落と映画芸能の衰退の平行線に、月形龍之介と吉永小百合が緊急参戦


月笛日笛」や「天兵童子」、「風雲黒潮丸」、「里見八犬伝(1959)」の4つの3部作の主演、7つの前後作の主演などで活躍した伏見扇太郎も、40作ほどで主役から遠ざかって脇役が増えていきます。1955年から1959年が主演スターとしてのピークであり、短期間の約4年間のみの時代劇映画の主演スターでした。専属の場合は活躍が認められないと主演契約を短期間で切られることがあるため、当時は相当厳しい時代でした。

前回記事⇒あのフジテレビ。映画チャンネルで長年の悪行の可能性が浮き上がる。そこにまさかの大スターが初降臨!?

超大名優・月形龍之介伏見扇太郎の逆転現象
前回の「1950年代中盤から後半の最大の黄金期を記録していた東映では、片岡千恵蔵、市川右太衛門、中村錦之助、大川橋蔵、東千代之介、大友柳太朗、美空ひばりなどに次ぐ存在が、代表作数などからしても伏見扇太郎といえるのではないかと考えています。」がありましたが

ここに月形龍之介が含まれる考え方も存在しています。月形龍之介はサイレント時代からカラー時代まで、通算500作を越す膨大な映画に出演し、主演数は通算で110作以上の時代劇中心の超大俳優でした、戦前は主演が90作以上あり、戦前は”時代劇6大スター”に月形を加えて、”七剣聖”に数えられるなど、主演が4割ほどの時代劇スターでした。

戦後の月形龍之介は270作以上の映画に出演していて、主演は20作ほど、ほとんどが助演の活動でしたが、脇役といっても重要な役柄を多数で演じていました。それがただの脇役俳優ではないところです。主演では「水戸黄門漫遊記」シリーズ(14作内でオールスター3作)という大きな代表作に1950年代は恵まれました。

また、伏見扇太郎よりの代表作以上に大きなヒット作「水戸黄門漫遊記」や数多くの有名な脇役が数多くあるため、東映の主演数では伏見扇太郎の半分ほどですが、東映では大きな位置に存在していたことから、この中↓↓に含まれると判断することも可能です。

・片岡千恵蔵、市川右太衛門、中村錦之助、大川橋蔵、東千代之介、大友柳太朗、美空ひばり、月形龍之介伏見扇太郎

ドラマの方でも登場している月形さん⇒映画出演500作の超・大名俳優と大岡越前の危険なカ・ン・ケ・イ
こちらにも月形さんが出演中⇒名作テレビ時代劇「大岡越前」の形成に関与・世界映画界の大レジェンドとなった主演300作俳優と月形龍之介

伏見扇太郎の時代劇映画の引退はフェイント?!


伏見扇太郎は、1965年の大川橋蔵や大友柳太朗らが出演した「任侠木曽鴉」を最後に東映から姿を消します。この作品では端役に近い、主役から10番手以下の役柄で出演しています。1954~1960年は主演や2番手を1時間映画が中心であったとはいえ、立派なスターでした。ですが、出ていることが確認できるほどの役柄にまで転落していきました。戦前はもっと厳しい状況だといわれていますが、当時でも十分厳しいのが映画界でした。今は当時よりはだいぶ寛容になりました。


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映画スター・若山富三郎が有名な民谷伊右衛門役で主演を演じた”怪談もの”時代劇。監督は今年生誕100年の名匠・加藤泰。原作は鶴屋南北の東海道四谷怪談。若山富三郎は1959年に新東宝から東映に移籍してきました。

東映の1950年代の中盤から1960年までの期間(1959~1960の期間)で11作の主演作があります。坂東好太郎、近衛十四郎、生え抜きの沢村訥升なども出演するなど豪華なキャストですが、伏見扇太郎も脇役で小平という役を演じています。


吉永小百合と伏見扇太郎のまさかの密なつながりの可能性


1965年の「任侠木曽鴉」で映画界から姿を消した伏見扇太郎の引退は、のちにフェイントと化します。1986年の「玄海つれづれ節」で1作のみで再び映画に出演しています。映画界を去ってから約21年間、東映の吉永小百合の主演作でした。吉永小百合が映画デビューする前の時期は、まさに伏見扇太郎がスターとして輝いていた時期でした。幼少の時に伏見扇太郎を見ていて、映画に本人役で出演してもらったのかもしれません。幼少の映画スターは脳裏に面影という名の輝いた姿を残します。

今の芸能界は映画時代よりも人気や功績に応じた伸びしろがない分、普通に無難な活動を続けていれば、ある程度な仕事がこの映画時代よりは約束されています。欧米の事務所制度の広まりが日本の芸能の厳しさを薄くしていきました。その分、簡単にデビューだけは出来るようになり、数だけがわんさか沸いてきている状況です。これは良いのか悪いのかはさまざまな意見があるため、判断に悩むところです。

裏話というよりほぼ新作状態になってしまいました⇒「映画スター・伏見扇太郎と活躍と転落と映画芸能の衰退の平行線に、月形龍之介と吉永小百合が緊急参戦」の裏話。「脅かした5名の映画スターたち」

伏見扇太郎は活躍と転落を短期間に同時に経験した俳優であり、厳しいころの日本映画や芸能の歴史を今に伝える数少ない映画スターの1人だったのです。
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2016/07/22 19:38 | 邦画の探求COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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