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三船敏郎の渥美清を余裕で上回る世界記録を持つ映画スターが持つ「暗号ナンバー3」の意味


真骨頂とは”その真価を示す姿”という意味です。俳優にもそれぞれの極める道というものがあります。俳優であるからには自分の存在を後世に残すことも一つの活動の証といえます。

前回記事⇒祝生誕90年・黄金期を支えた映画スター・東千代之介の真実。あの石原裕次郎や三船敏郎、渥美清を余裕で上回った大スター


映画の世界記録と東千代之介、本当の国民的映画大スター・片岡千恵蔵


残念ながら三船敏郎は一つも世界記録を持っていません。渥美清もいくつかのみです。ですが、東千代之介が記録を持っていることを存知でしょうか。その可能性を検証していきます。そこには

映画の世界で数多くの記録を持っている俳優は世界にもあまり存在していません。日本には国民的大スター・片岡千恵蔵のさまざまな世界記録が存在しています。片岡千恵蔵東千代之介は東映時代の先輩と後輩の関係で、共に戦後黄金期を盛り上げるよきライバル関係も形成していました。記録数では片岡千恵蔵には全然に及びませんが、東千代之介もいくつかの世界記録の可能性を残しています。

片岡千恵蔵の映画俳優としての世界記録の数例>
7名の監督と主演10作以上でコンビ
・戦前と戦後において40作以上の主演でコンビを組んだ監督が存在
・4大巨匠と主演20作以上のコンビを形成
・通算43名の名監督の映画作品に出演
・巨匠14名で主演映画
・オールスターもの映画の総出演数85作以上
・オールスターもの映画の総主演59作以上
・主演映画で20年以上主演演じた役数が8つ
・主演映画で10年以上演じた役数が12つ
・記事のメインではないので控えますが、ほかにも数十の記録が存在


東千代之介と映画の世界記録。暗号ナンバー3の意味


映画界でいかに世の中に記録を残すことが困難なことかがわかります。東千代之介と映画の世界記録には、暗号ナンバー3という数字が大きく関与してきます。果たしてその3という数字は何でしょうか。

<東千代之介の3部作以上、3シリーズ以上の主演作>
主演順  「タイトル 部数やシリーズ作数」  公開年数
1、「雪之丞変化 3部作」 1954
2、「新諸国物語 笛吹童子 3部作」 1954
3、「里見八犬伝 5部作」 1954
4、「蛇姫様 3部作」 1954
5、「三日月童子 3部作」 1954
1~5までで17作に主演
6、「竜虎八天狗 4部作」 1954
7、「新諸国物語 紅孔雀  5部作」 1954~1955(1部のみ1954)
8、「百面童子 4部作」 1955
9、「弓張月 3部作」 1955
10、「異国物語 ヒマラヤの魔王 3部作」 1956
1~10までで合計36作に主演
11、「鞍馬天狗シリーズ 4作」 1956~1959
12、「新諸国物語 七つの誓い 4部作」 1956~1957
13、「ひばり捕物帖シリーズ 4作」 1958~1960
1~13までで合計で48作に主演


上記の通り、東千代之介と映画の世界記録。暗号ナンバー3の意味とは大まかに3部作以上のことです。なんと一人の映画俳優で3部作は11つ、シリーズは2つ存在しています。これは大きな功績です。

東千代之介と暗号ナンバー3の解読


東千代之介と暗号ナンバー3は、上記の1~13の通り、”3部作以上、3シリーズ以上”のことを指しています。戦後の一般映画の俳優で、3部作以上、3シリーズ以上が13つは世界にも誰も存在していません。要するに世界記録といえるかと考えています。

また、戦前においても題材作という面では3部作以上、3シリーズ以上を多くの数を記録している俳優は数名いますが、東千代之介が記録した3部作以上、3シリーズ以上の13つではなく、題材数ということが正確です。そのため、この13つという数字は、戦前と戦後を通じて前人未到ともいえる記録です。

”13、「ひばり捕物帖シリーズ 4作」 1958~1960”は、”ひばり”からもわかるように美空ひばりと共演した作品です。この作品は正確にいうと主演ではなく、美空ひばりの相手役といえます。ですが、男優としてはトップ扱い出ているため、主演扱いをしています。たとえ、この「ひばり捕物帖シリーズ」の4作を引おいても3シリーズ以上は12つです。13つから一つ減った12つも同様に前人未到の大きな記録には変わりありません。

一言で言えば東千代之介は日本にみならず、世界の映画界で、自分独自な到達点に至ったといえます。

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・裏ブログも更新中⇒嵐寛寿郎の苦戦と時代劇3大スター、追い詰める若山富三郎、東千代之介が逃げ切った

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2016/08/12 18:06 | 邦画の探求COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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