松方弘樹は戦後でも上位の○○の映画スターだった件
2017年の1月に亡くなりました松方弘樹の功績に関して取り上げ行きたいと思います。松方弘樹は映画で助演で活躍した時期があった俳優でした。
テレビなどのマスコミ、NHKも松方弘樹を「仁義なき戦い」だけを中心に取り上げるという暴挙へ大きな問題を感じています。こうした「仁義なき戦い」だけの理由には某広告会社も関与している可能性も指摘されますが、今回はマスコミ取り上げていない真実を中心に、松方弘樹のある部分を取り上げたいと思います。公開記事名は松方弘樹は戦後でも上位の○○の映画スターだった件として進めていきます。
前回記事⇒NHKがついた映画の嘘が発覚 その暴露の全貌を写真公開
里見浩太朗、千葉真一、梅宮辰夫、北大路欣也、三田佳子、佐久間良子と松方弘樹が異なる部分
東映には数多くの後輩が現役で存在しています。例えば、2017年2月時点で存命の里見浩太朗、千葉真一、梅宮辰夫、北大路欣也、三田佳子、佐久間良子などが該当します。
膨大になったため詳しくは裏側に公開
↓ ↓
松方弘樹は戦後でも上位の○○の映画スターだった件の奥底
上記の後編部分↓ ↓
東映の系図の宿命と女優の苦しみを乗り越えて追加2・10
松方弘樹はこれらの里見浩太朗、千葉真一、梅宮辰夫、北大路欣也、三田佳子、佐久間良子とは一味違う実積だったと考えられます。それは日本映画全体や東映映画が現在もよりも比較的な全盛期の1960年代後半までの現代劇と時代劇において、ある程度の活躍を果たしたことが証明しています。
1970年代までの映画の大まかな出演の代表作で区別すると里見浩太朗、北大路欣也は時代劇、千葉真一、梅宮辰夫、三田佳子、佐久間良子は現代劇となりますが、松方弘樹だけが時代劇と現代劇の両方でした。この部分が一番に評価できる点ではないでしょうか。また助演や脇役の実積は大きなものだと考えられます。
松方弘樹の他の主演俳優の代表作への出演映画
松方弘樹の他の主演俳優の代表作への出演映画(助演、脇役のみ)
公開年数 「タイトル」 主演俳優 シリーズ ・松方が演じた有名な役名のみ表記
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1961「赤穂浪士(1961)」 片岡千恵蔵の忠臣蔵の題材シリーズ 大オールスター ・大石主税
1961「幽霊島の掟」 大川橋蔵 オールスター
1962「瞼の母(1962)」 中村錦之助(のちの萬屋錦之介)
1962「天下の御意見番」 月形龍之介、片岡千恵蔵など オールスター ・一心太助
1962「きさらぎ無双剣」 市川右太衛門 オールスター
5
1962「地獄の裁きは俺がする」 片岡千恵蔵のギャングシリーズ&地獄シリーズ オールスター
1962「勢揃い関八州」 片岡千恵蔵の国定忠治の題材シリーズ 大オールスター
1962「柳生武芸帳 独眼一刀流」 近衛十四郎の柳生武芸帳シリーズ
1962「若さま侍捕物帳 お化粧蜘蛛」 大川橋蔵の若さま侍捕物帳シリーズ
1963「勢揃い東海道」 片岡千恵蔵の清水の次郎長4部作&関連題材シリーズ 大オールスター
10
1963「柳生武芸帳 片目の十兵衛」 近衛十四郎の柳生武芸帳シリーズ
1963「柳生武芸帳 片目水月の剣」 近衛十四郎の柳生武芸帳シリーズ
1963「柳生武芸帳 剣豪乱れ雲」 近衛十四郎の柳生武芸帳シリーズ
1963「次郎長三国志(1963)」 鶴田浩二の東映版「次郎長三国志」シリーズ
1963「続・次郎長三国志」 鶴田浩二の東映版「次郎長三国志」シリーズ
15
1963「柳生武芸帳 片目の忍者」 近衛十四郎の柳生武芸帳シリーズ
1964「次郎長三国志 第三部」 鶴田浩二の東映版「次郎長三国志」シリーズ
1964「新吾番外勝負」 大川橋蔵の新吾シリーズ
1964「博徒」 鶴田浩二の博徒シリーズ
1964「日本侠客伝」 高倉健の日本侠客伝シリーズ オールスター
20
1964「博徒対テキ屋」 鶴田浩二の博徒シリーズ
1965「昭和残侠伝」 高倉健の昭和残侠伝シリーズ
1967「あゝ同期の桜」 鶴田浩二のあゝシリーズ オールスター
1968「人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊」 鶴田浩二のあゝシリーズ オールスター
1968「人生劇場 飛車角と吉良常」 鶴田浩二の人生劇場シリーズ オールスター
25
1971「現代やくざ 盃返します」 菅原文太の現代やくざシリーズ
1971「昭和残侠伝 吼えろ唐獅子」 高倉健の昭和残侠伝シリーズ
1971「関東テキヤ一家 浅草の代紋」 関東テキヤ一家シリーズ
1972「緋牡丹博徒 仁義通します」 藤純子の緋牡丹博徒シリーズ
1972「博奕打ち外伝」 鶴田浩二の博奕打ちシリーズ
30
1973「仁義なき戦い」 菅原文太の仁義なき戦いシリーズ
1973「まむしの兄弟 恐喝三億円」 菅原文太と川地民夫のまむしの兄弟シリーズ
1974「仁義なき戦い 頂上作戦」 菅原文太の仁義なき戦いシリーズ
1974「仁義なき戦い 完結篇」 菅原文太の仁義なき戦いシリーズ
1974「新仁義なき戦い」 菅原文太の仁義なき戦いシリーズ
35
1974「あゝ決戦航空隊」 鶴田浩二のあゝシリーズ オールスター
1977「やくざ戦争 日本の首領」 佐分利信、鶴田浩二 日本の首領3部作 オールスター
1977「日本の首領 野望篇」 佐分利信、三船敏郎 日本の首領3部作 オールスター
1978「柳生一族の陰謀」 萬屋錦之介(元・中村錦之助) オールスター ・徳川家光
1978「赤穂城断絶」 萬屋錦之介 オールスター ・多門伝八郎
40
1979「日蓮(1979)」 萬屋錦之介 オールスター ・北条時宗
1979「その後の仁義なき戦い」 宇崎竜童など
1980「徳川一族の崩壊」 萬屋錦之介 オールスター ・桂小五郎
1983「人生劇場(1983)」 松坂慶子、永島敏行 ・飛車角
1995「蔵」 浅野ゆう子 松方自身によるプロデューサーの代表作
45
41作目の「日蓮(1979)」の制作・永田雅一プロダクション、配給・松竹以外の44作はすべてが東映です。もうお分かりだと思いますが、記事タイトルの○○は助演が含まれます。また、見やすいように5作ごとに区切りを入れています。情報量が多いのですが、まずはいっぺんにいかせてもらいました。
前から把握はしているにしても、45作の助演代表作群の膨大な数は恐れ入ります。現在の日本映画よりもある程度は観客のニーズが高かった頃の日本映画であったことも、この数字を実現に導きました。助演の主な映画代表作が45という数字は、今後にデビューする俳優にとっては困難な数であることは確かです。
45作から松方弘樹が助演で主演俳優を長年にわたり支え続けてきた、東映を代表する俳優の1人だったということが分かります。
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1967年『あゝ同期の桜』はその1作目です。戦争や若者たちをテーマを中心とした東映の現代劇のオールスター作品であり、監督の中島貞夫にとっても初のオールスターとして評価を博しました。映画愛子も視聴していますが、オープニングの主題歌の「貴様とオレとは同期の桜~」から始まる歌唱は松方弘樹です。これが印象に残ります。
ドラマの裏通り↓映画のことも登場↓
沢島忠「”映画界の天皇”とも言われていた」~歴代ヒットメーカーがドラマの監督をするの裏通り
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2017/02/02 18:36 | 邦画の探求 | COMMENT(1) | TRACKBACK(0)
コメント
部分的に問題点がありましたので修正を行いました。少しでもよいものを公開するために修正しています。
「松方弘樹の他の主演俳優の代表作への出演映画」の部分
No:126 2017/02/04 10:55 | 映画愛子 本人 #- URL [ 編集 ]
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