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国策映画名作『かくて神風は吹く』 北条時宗と元寇 大映四大スターと元宝塚大女優






国難は未来に何度もあることでしょう。そんなときに思い出す人物や映画は北条時宗です。彼は日本国が危機的なときに映画に登場しました。北条時宗は日本の最大の危機に活躍した国民的な英雄として知られている人物です。

前回記事に登場した『かくて神風は吹く』を広げてまいります。「国策映画名作『かくて神風は吹く北条時宗と元寇 大映四大スターと元宝塚大女優」スタートです。




前回の記事
建設101年映画館 大黒座のおばあさんが語った唯一の映画俳優袋とじ







かくて神風は吹く』で名カメラマン宮川一夫と松井鴻 そして円谷英二が実現していた??






かくて神風は吹く』は元寇(=げんこう、元 (王朝)がモンゴル帝国や当時はその属国の高麗が2度にわたった日本侵攻の呼称)を全体の題材にした大映の1944年公開の時代劇映画です。まさに戦中の日本がアメリカなどに追い詰められているもっとも一番苦しいときに撮影、製作、公開されました。


企画、事実上の製作は情報局であり、後援は陸軍省と海軍省、大映の製作ですが、事実上の国策映画です。原作は文豪の菊池寛、撮影は数多くの映画代表作を残した宮川一夫と松井鴻の日本映画史上を代表する2大名撮影者、特撮で東宝が参加、細かいデータは現存していませんが、当時東宝の特撮で活躍していた円谷英二が特殊技術や特殊撮影、特撮効果などで参加していた可能性もあるかもしれません。

残されたクレジットは東宝特殊技術部となっています。言い方次第では大映と東宝と日本国が製作としていた今では考えられない意味のある映画です。


*情報局は1940年12月6日に発足された日本国の内閣直属の情報機関として、戦争時のための世論形成やプロパガンダと思想取締を目的に作られました。





かくて神風は吹く』 国のトップと現場の一大名






主演は阪東妻三郎(河野通有役=実在の人物、現場の大勢いる元と戦う大名の一人で主演、)と片岡千恵蔵(北條時宗(北条時宗)役、実在の人物、鎌倉幕府第8代の執権であり、国のリーダーとしての主演、日本最大の国難を救った英雄)のダブルキャストと判断しています。嵐寛寿郎(惣那重義役=架空の人物、元寇に貢献した人物として描かれる)はとある出来事で中盤までしか出演ていませんが、事実上の3番手的立場としてに描かれています。この3名が映画出演の上位3選として登場します。



かくて神風は吹く』は黄金期の時代劇映画に多数ある現実と架空の共存しています。もちろん現実が多めであり、現実と架空の要素は現代のアニメ作品に多い要素ですが、当時は時代劇映画の大きな魅力の一つであり、アニメと時代劇は全然関係ないように考えている方もいるかと思いますが、アニメは時代劇の流れの数端を引き継いでいるといえます。現実のみだとただの歴史劇ですが、虚構と現実が重なり合うのが時代劇だからです。


市川右太衛門は鎌倉時代の著名な仏教僧の日蓮(日蓮上人)を演じ、2シーンのみの出演であり、出番だと片山明彦、原健作、月形龍之介などのほうが多くのシーンに出演しています。



かくて神風は吹く [VHS]
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大映四大スター 4名の誰がどの位置で誰だかわかりますか?






大スター&名匠の島耕二の実の息子の片山明彦






原健作、月形龍之介はこれまでも何度も取り上げている大名優ですが、片山明彦は戦前の日活の現代劇スター、戦前から戦後にかけて映画監督で活躍した島耕二の息子で、巨匠田坂具隆(たさかともたか)の「路傍の石」(題材の初映像化)と父島耕二の「風の又三郎」(題材の初映像化)などが主演の代表作として知られています。


片山明彦は『かくて神風は吹く』では阪東妻三郎の息子の河野通忠を演じています。阪東妻三郎こと、阪妻×巨匠伊藤大輔の秀作『素浪人罷通る』(幕府転覆の危機を描いた天一坊事件が題材)では阪妻に次ぐ、事実上の2番手の重要な役回りの天一坊を演じています。片山明彦は特に若手の頃に有名な役をいくつか演じましたが、1950年代くらいから俳優として役や作品にあまり恵まれずに苦しみ、代表作は激減していきました。


忠臣蔵を赤穂浪士の身分や階級的に皮肉った別目線で描いた伊藤大輔の1955年の松竹映画『元禄美少年録』(忠臣蔵映画、足軽の息子で赤穂浪士となる矢頭右衛門七役で中村賀津雄が主演)も印象の残ります。これも視聴済みですが秀作です。脚本の段落的展開の運びのくだり、皮肉りなど伊藤大輔らしい、いわゆる時代劇の父ともいわれる彼らしさを感じることができます。『かくて神風は吹く』のほうが個人的には好きですが、印象に残る1本です。


片山明彦はこの映画で自分の赤穂浪士としてのやりがいなさの待遇の悪さや遊女におぼれて味を占めてしまい、死ぬこと(討ち入るので死ぬとは事前に承知)よりも生きることを選ぶ、目ざめてしまう事実上の常識人、赤穂浪士を投げ出してしまうことになる、佐野正平役で強い印象を残しています。







『武蔵野夫人』と大女優の轟夕起子と恩人千恵蔵と沖縄アクターズスクール






巨匠溝口健二の秀作の1951年『武蔵野夫人』、作品はテンポよく展開し、田中絹代の良くも悪くも清い古い女とと轟夕起子の洋風かぶれの現代の女を対極に描くことを一つの要素としています。大スター石原裕次郎や小林旭を活躍させた、のちの日活の名プロデューサー児井英生(こいえいせい)が東宝で製作、片山明彦は田中絹代の弟役で出演しています。田中絹代、轟夕起子、森雅之、山村聡の4名の名優に次ぐ、事実上の俳優の5番手で出演しています。出演した現代劇映画の主な代表作の一つといえるでしょう。



武蔵野夫人 [DVD]
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大女優の轟夕起子をご存知でしょうか、個人的には元宝塚女優の大女優の(とどろきゆきこ)の名演が印象に残ります。テレビがきちんと取り上げないので田中絹代と比べると知名度はいまひとつですが、轟夕起子は宝塚と映画で活躍しました。巨匠マキノ雅弘の一時的な妻としても知られ、安室奈美恵など多数をデビューさせた沖縄アクターズスクールの牧野正幸の実の母親です。事実上の平成の日本芸能の功労者でもあるのです。何故なら轟夕起子がいなければ、創設者の牧野正幸はいなく、沖縄アクターズスクールがない、安室奈美恵などは今の形では存在していないからです。






大女優の轟夕起子の事実上の恩人は御大大スター俳優の片岡千恵蔵だった!!






轟夕起子は片岡千恵蔵の大ヒット作の「宮本武蔵シリーズ」の1937『宮本武蔵 地の巻』でヒロインの最初のお通役を演じ、映画活動をスタートさせ、戦後にかけて千恵蔵のヒロインを8作務めるなど、良好な流れをつかみ、共演代表作は8作中数本、映画150作以上に出演する映画女優の大活躍に恵まれました。

映画主演では大きな活躍はできませんでしたが、ヒロインと助演で活躍、1960年代の映画出演晩年は高橋英樹が主演した任侠アクションの人気作「男の紋章シリーズ」の任侠ややくざ要素の強い母親役を演じ、再ブレイクを果たしました。演技力の高さと魅力がある演技が印象に残ります。




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2019/06/13 22:41 | 超大物俳優COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

コメント

「犯罪者裕次郎を英雄視するマスゴミの異常な報道姿勢」憤り

大阪の警官殺し事件&拳銃強奪&逃亡事件、相変わらずマスコミの「犯罪者を英雄として取り上げている報道姿勢」に大きな憤りを感じている。

犯罪者(名は裕次郎)の心理や行動などテレビ視聴者が知る必要もないし、知りたくもない、関係者や専門家がきちんと理解していればいいからだ。

なのに最後の逮捕された瞬間、行動場所、どんな正確化など細かく取り上げる。「犯罪者を英雄として取り上げている報道姿勢」、マスコミの金稼ぎのネタつくりの餌食にしか過ぎない、犯罪者はただの犯罪者だ。

引きこもりも9割以上は犯罪もしないし、まじめな人間も世粋な人も9割以上犯罪をしない。

「犯罪者を英雄として取り上げている報道姿勢」はさらなる犯罪者を生み出している、これも許せない行為だと感じる。

No:245 2019/06/18 08:54 | 「犯罪者裕次郎を英雄視するマスゴミの異常な報道姿勢」憤り #- URL [ 編集 ]

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