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歴代歌舞伎重鎮の忠臣蔵&黒田騒動が語る 日本のヒーロー&ヒロイン像に超御大千恵蔵映画の影像






映画は監督さえも上回る評価を受けた歴代の映画スターたちだけによるものではありません。それを目立つことなく支えた名優や他分野の人物たちにもスポットを当てていくことの重要性も身に染みていますし、映画スターのことだけでなく、こちらの部分もきちんと取り上げていく必要性を感じています。

多様な目線を重視していただくためにも、本当の大スターの知られざる真の功績に独自目線でに迫りつつも、影の部分もつついていくことが必要です。やはりめでたい新年1発目の晴れの席なので、あの超御大だけでなく、あの記念の映画祭にも登場のお出ましを願いしています。




「歴代歌舞伎重鎮の忠臣蔵&黒田騒動が語る 日本のヒーロー&ヒロイン像に超御大千恵蔵映画の影像」の開館です。





前回記事
忠臣蔵映画の浅野内匠頭を形成した両名 史上怒涛の超頂上対決







阪東寿三郎沢村四郎五郎 尾上松之助 歌舞伎俳優でも異なる映画の関わり方 3つの多様性が日本映画の個性を形成










忠臣蔵映画に関与した他分野の人物たちの代表格が歌舞伎俳優といえるでしょう。特に松竹映画には多くの歌舞伎俳優の出演機会があり、伝説の映画スターの沢村四郎五郎(歌舞伎時代の名義は5代目澤村四郎五郎、日本映画創世記の1910年代から20年代中盤の活動で映画300作級の出演&主演)は歌舞伎俳優をやめて映画スターに転身し、松竹時代劇(映画、ドラマなど)の事実上の形成に大きく貢献しましたが、彼は歌舞伎俳優の活動のまま、映画に出演したわけではありませんでした。



ほぼ短編ですが歴代世界1位の映画主演950作を越す、日本最初の映画大スター尾上松之助は、映画以前は巡業レベルの舞台俳優(悪く言えばエセ歌舞伎俳優)でした。巡業レベルの舞台俳優は日本映画で松之助を除いてほとんど活躍していませんが、元歌舞伎俳優と生涯の歌舞伎俳優は1920年以降も数多く登場し、時代劇六大スター(大河内傳次郎だけが歌舞伎ではなく元新国劇の舞台俳優)など、戦前戦後の最大黄金期の形成に大きく貢献しています。


日本映画の形成の歴史には元歌舞伎俳優と生涯の歌舞伎俳優、巡業舞台のエセ歌舞伎俳優が大きく貢献しています。




阪東寿三郎は前回記事にかすかに取り上げている、1932年の松竹映画『忠臣蔵 前篇 赤穂京の巻』 とその後編の2本で大役の大石内蔵之助を主人公で演じています。歌舞伎でも演じている当たり役の大石を映画でも演じています。この時点で彼が大きく評価されていた証拠の一つです。なぜなら他にも多くの歌舞伎の名優がいたため、そうした名優たちを押し退けて彼は映画に主演しています。

戦前から戦後の映画黄金期の1980年代くらいまでの映画の主役の大石は認められた俳優のみが演じられる役柄でした。現在はベテランクラスのみで、上位で評価されていない俳優も主役で演じてしまっています。





阪東寿三郎
 沢村四郎五郎 尾上松之助 歌舞伎俳優 歴代世界1位の映画主演 時代劇六大スター 大河内傳次郎 5代目澤村四郎五郎 忠臣蔵 前篇 赤穂京の巻 大石内蔵之助





阪東寿三郎と極わずかの生涯映画出演作








三代目阪東寿三郎(阪東壽三郎)は関西歌舞伎の重鎮といわれた大物歌舞伎役者であり、歌舞伎という芸能と概念が今以上に大きかった時代の大物です。今の大物以上に評価すべき人物なのかもしれません。





1912年(大正元年)11月に三代目阪東壽三郎を襲名、特に1930年代から1940年代に活躍、3代目市川寿海と共に関西歌舞伎界にいわゆる「双寿時代」を形成し、戦後直後までの歌舞伎界を牽引した時期がありました。戦時中も含む1940年代がピークとも言われ、比較的低めな評価を受けた時期がありました。後から再評価された俳優です。


1954年に没、歌舞伎で忠臣蔵題材の歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』の大星由良之助(大石内蔵助)や『大石最後の一日』の大石内蔵助も演じていて、映画と含めて大石内蔵助を代表的な役の一つにしていました。現在なら当時以上に賞を貰うなど、評価されていたことでしょう。






阪東寿三郎の映画出演作  =歴代の有名な役柄のみ表記

1932 『忠臣蔵 前篇 赤穂京の巻』  松竹(下加茂)=大石内蔵之助  松竹が日活に対抗して制作した忠臣蔵映画の超大作
1932 『忠臣蔵 後篇 江戸の巻』  松竹(下加茂)=大石内蔵之助 
1938 『黒田誠忠録』  松竹(下加茂)=栗山大膳  黒田騒動栗山大膳などでも何度も映画化の有名題材
1942 『京洛の舞』  松竹(下加茂) 2役   サブで新選組や岡田以蔵、坂本龍馬などが登場する幕末や維新もの
1950 『悲恋華(1950)』 松竹(京都)   大女優の初代水谷八重子の相手役 国民作家こと吉川英治の原作の文芸作





下加茂=松竹の時代劇映画を中心に撮影していた今は無き撮影所

悲恋華は1938年に『悲恋華(1938)』が存在しているため、年数で隔てています。悲恋華(1938)の原作は、牧逸馬(丹下左膳や魔像などの代表作がある林不忘の別名義)、『悲恋華(1950)』の原作は記念館が再オープンすることで、2020年1月にニュースにもなった吉川英治です。


『悲恋華(1950)』 はいくつかのサイトで悲恋草の異なるタイトルとして掲載されている内容のものも存在、録画している題名は悲恋華であり、これが正解のようです。


『京洛の舞』と『悲恋華(1950)』は映画が現存しており、個人的にも録画済みです。2本とも残念ながら内容としては名作級のあまり良いものとはいえません。『悲恋華(1950)』の主演であり、現在なら文化勲章級の活躍、新派舞台を牽引し、戦前から戦後直後の女性の社会進出にも大きく貢献した、大女優の初代水谷八重子は映画に40本ほど出演しましたが、作品運が異常に悪く、ほとんど良い映画に恵まれませんでした。

舞台女優としては舞台ナンバーワン女優の杉村春子と比較されるほどの天下級でしたが、残念ながら映画女優としては歴代の有名女優の中で下位クラスです。ここは知っていただきたい部分です。




京洛の舞 悲恋華(1950) 忠臣蔵映画 新選組 岡田以蔵 坂本龍馬

阪東壽三郎 関西歌舞伎 3代目市川寿海 双寿時代 仮名手本忠臣蔵 大星由良之助 大石最後の一日 下加茂 

牧逸馬 丹下左膳 魔像 林不忘 初代水谷八重子 杉村春子 文化勲章 新派舞台






黒田騒動千恵蔵映画の名作と超御大の影








阪東寿三郎の『黒田誠忠録』というと残念ながら現在視聴はできませんが、同じ題材の黒田騒動栗山大膳やこの黒田誠忠録の東映映画『黒田騒動(1956)』が視聴可能なもっとも有名な映画です。コンビのほとんどが評価などで当たった片岡千恵蔵と巨匠・内田吐夢の名コンビで映画化しました。


片岡千恵蔵は忠臣蔵映画に通産30作以上に出演し、歴代もっとも多くのヒット作、忠臣蔵映画の歴代最多観客動員、300作以上113年目のナンバーワン題材の映画においても、忠臣蔵映画の多彩さにおいても、もっとも活躍した映画俳優ですが、『黒田騒動(1956)』も軽く100を越す代表作の一つに含まれます。


個人的には録画と視聴済み、名作ですが、残念ながら商品化はされていません。内田吐夢なので流れの良い個性的な映像、攻めたカメラーワークも決まり、演技もちょうどよく、演出も素晴らしい内容で、特に往年の時代劇ファンに堪える作品です。


栗山大膳、黒田騒動その後
栗山大膳、黒田騒動その後



阪東寿三郎がどのように栗山大膳を演じたのか、自身の他の現存作や『黒田騒動(1956)』の片岡千恵蔵が演じた栗山大膳から想像するしかありません。黒田藩家老の栗山大膳という役柄は、新参の男に騙された若い黒田藩主から陰湿ないじめを長く受けながらも耐えてしのいで、お家の安泰や幕府の国家転覆のある危険と戦った人物、大きな戦(いくさ)を防ぎ、ある種の日本の今を救ったヒーロー、自分の全てを投げ出して幕府やお家、多くの民衆、酷く若い黒田藩主のために尽くしました。


栗山大膳は日本流のヒーロー像としても有名な役柄です。千恵蔵はこの役柄を我慢我慢、耐えて耐えて自分の信念を最後まで貫く、生き地獄の中で、一心のために命を投げ出す男として演じているように思え、こうした耐える役柄も大石だけでなく、栗山としても彼が得意する役柄の一つです。また1950年代前半にヒットした、戦後初の忠臣蔵映画「赤穂城三部作」で3度演じている、大石内蔵之助との違いを模索しているようにも感じられますし、剣一筋に生きたとも映像化されている千恵蔵の戦前戦中の当たり役の一つの宮本武蔵とも多少通じる部分があり。この役柄はのちの日本のドラマに大きな影響を与えているように考えられます。


その代表作例が多数ありますが、1980年代のNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)の有名作の「おしん」などや大映ドラマの有名作の「スチュワーデス物語」などです、性別は現代劇のために女性ですが、気狂うしい環境や逆境の中を耐えながら生きていく、テレビ小説の全般的な概念として現在も引き継がれ、存在しているヒロイン像とも強く重なります。





黒田誠忠録 黒田騒動(1956) 栗山大膳 黒田藩 

片岡千恵蔵 赤穂城三部作 日本流のヒーロー像 宮本武蔵 NHK朝の連続テレビ小説 朝ドラ スチュワーデス物語 内田吐夢





栗山大膳が「おしん」や「スチュワーデス物語」だけではなく「ドラゴンボール」につながるわけ







なぜ現代劇で男性でやらないのかですが、いえあるにはあるのですが、あまり有名作が多くないのが現実、女性側のほうが圧倒しています。男性がいじめられるのはよっぽどに上手にやらないとなりませんし、あまり共感がもたれないという理由があるように感じられます。現代劇の男性でこれをやると暑苦しい、

時代劇はこれが強く消せる、黄金期の時代劇は現在でいうと元の概念、要素を称えながらも二次元としてをいじくって比較的に別なものとして再表現、再構築する、まさにアニメ、マンガ、アニメ映画、ゲームなどの展開をしている、現代流にいうと東映のアニメの「ドラゴンボールシリーズ」の孫悟空役のような要素があり、東映の長年の重役でもあった千恵蔵と東映のアニメ路線のつながり、大膳のような逆境の連続を耐えて前進していく男性の主人公は時代劇やアニメなら形成しやすい部分があります。






千恵蔵映画 (1980年)
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伝説の一部を収録した書籍の千恵蔵映画 (1980年)、千恵蔵と東横や東映創設時からの深い男の絆があった、日本映画の大功労者の岡田茂や千恵蔵の長年のファンとしても知られる大作家の長谷川伸のエピソードも弟子の有名作家を通して登場しています。




ドラゴンボール 孫悟空 岡田茂 長谷川伸 千恵蔵映画 






千恵蔵七変化ー生誕100年千恵蔵映画祭






●邦画チラシ 【千恵蔵七変化ー生誕100年千恵蔵映画祭 】中野武蔵野ホール:モーニングショー ●映画チラシ::コレクター品良品(houti 1784)
●邦画チラシ 【千恵蔵七変化ー生誕100年千恵蔵映画祭 】中野武蔵野ホール:モーニングショー ●映画チラシ::コレクター品良品(houti 1784)

2004年に閉館、映画を長年上映していた中野武蔵野ホールですが、その前年の2003年に生誕100年の片岡千恵蔵を祝う「千恵蔵七変化ー生誕100年千恵蔵映画祭」を開催していました。

これはまさに映画ファンへの”置き土産”ともいえる貴重なポスターです。




中野武蔵野ホール 千恵蔵七変化ー生誕100年千恵蔵映画祭






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2020/01/15 21:04 | 超大物俳優COMMENT(2)TRACKBACK(0)  

コメント

新型インフルエンザ 日本政府の日本人のお命軽視

日本政府は新型インフルエンザが落ち着くまでは中国人の入国のそのものを拒否すべきだ。また帰国日本人の数週の隔離も当たり前だ。他国はすでにやっているが、日本政府はこれら2つを無視、観光に打撃があろうが、命のほうが大事だ、日本人の命はどうなろうがよいのか

No:267 2020/01/30 20:51 | 新型インフルエンザ 日本政府の日本人のお命軽視 #- URL [ 編集 ]

実父親と夫のW不倫に橋田壽賀子の激正論発言 股間暴れん坊

父親の渡辺謙の不倫だけではなく、夫の東出昌大にも不倫されるとは、しかもイメージと異なる異常な女問題ばかりの1発屋俳優(NHK朝ドラのみ)の東出、

さすがに杏も夫同様にほぼ作品の代表作がありませんが、人間としてかわいそうです。子供も3人もいるのにですよ。



数年前の橋田壽賀子が池上彰とのBS番組の2時間対談で話していましたが、不倫は逮捕されない犯罪=女性を精神的に傷つけるだといっていました。不倫した人間はテレビや映画は使うなと・・まさに正論です。


杏は芸能史でも珍しい、実の父と夫のW不倫いう歴代の珍記録を残してしまいました。まさに「股間の暴れん坊の男」は周囲をひどく巻き込みます。


No:266 2020/01/23 14:23 | 実父親と夫のW不倫に橋田壽賀子の激正論発言 股間暴れん坊 #- URL [ 編集 ]

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