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世界最多300作以上映画忠臣蔵の歴代美浪士役の形成貢献した両雄から最大ライバルの爪跡差異





対決要素で描くことに問題を感じる方もいるかと思います。テレビは俳優同士などでこれをやりません。こうしたことは対決をあおるよくないことだと考えているためです。ですが、果たして10割、100パーセントの全てがそうでしょうか、全てがこれだとは考えていません。

過剰すぎる取り上げ方はよくはありませんが、時に真実を無視することにもつながり、互いの実積やお互いの個性が違うこと評価するために、わかりやすく伝えることは、正確に伝えるためには、時に対決的な図式も大事なように考えています。ましてや個人ブログ記事なので、これを無視すると伝えにくい部分があることをご理解いただきたい、



どんな概念でも同じ部分がありますが、他がいて初めて評価の個性が生まれるわけです。そして重要なのは最終的に互いの個性の両方を称えるためだからであり、この部分さえも無視しているのがマスコミやテレビの様に思えるときが多々あります。



都合が良い人間を誇張することは、テレビや企業にとって都合の良い市場や利益につながり、真実を無視して実積が大してない知名度膨張の評価主義や中身の弱いイメージ重視ばかり、偏りの印象操作を誇張したがる、忠臣蔵の劇中で描かれているような、浅野側のみを悪いとする幕府の片手打ちをしていたほうが、テレビ局や広告会社やスポンサーにとってもは利益につながり都合が良いのです。この路線だけでも大きな問題につながる場合があります。

庶民の目線を無視し、全体が企業だからの目線は辞めていただきたい。テレビは都合が良い世代限定の一部のみの世代向けの人間をかいつまんで取り上げ続けて、今もガンガンやっています。


このことも一部に踏まえて、「世界最多300作以上映画忠臣蔵の歴代美浪士役の形成貢献した両雄から最大ライバルの爪跡差異」がスタートです。





前回記事
歴代歌舞伎重鎮の忠臣蔵&黒田騒動が語る 日本のヒーロー&ヒロイン像に超御大千恵蔵映画の影像





忠臣蔵映画でもっとも競い合った美浪士 吉田沢右衛門VS岡野金右衛門と俳優対決








吉田沢右衛門(別名=吉田兼貞)は岡野金右衛門と競い合う、赤穂浪士の中でも上位の美男子、美浪士だといわれる役柄、父で同じく赤穂浪士の吉田忠左衛門(別名=吉田兼亮のほうが映画やドラマで描かれることが多い傾向がありますが、いても描かれる事が少なく、脇役が多めです。


一方の岡野金右衛門は、戦前に1934の日活『忠臣蔵 刃傷篇 復讐篇』浅野内匠頭岡野金右衛門(2役) 主役は大石内蔵助=大河内傳次郎で、主要キャストで千恵蔵、1937年の松竹『忠臣蔵 前篇 赤穂京の巻』などで黒川弥太郎が出番が多い上位の役柄として演じ、



戦後に1954年の松竹『忠臣蔵 花の巻、雪の巻』の事実上2番手、オオトリ表記の主要キャストで鶴田浩二が演じ、千恵蔵が大石の1959年の東映『忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻』の出番上位の役柄で大川橋蔵の配役を実現、1962年の東宝『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』は助演で夏木陽介などが演じ、その後も多くの映画やドラマで比較的上位で描かれることが多くある、忠臣蔵を知る人の間では有名な役柄です。




岡野金右衛門は千恵蔵以前にも演じている俳優はいますが、主要の大スターや大ヒットはなく、事実上の千恵蔵が大ヒットした1934『忠臣蔵 刃傷篇 復讐篇』を通じて岡野役の形成と定着の役柄の一つといえるでしょう。主演の大スターでは事実上の最初のアタリでした。上記どおり、有名作だけでも事実として大きく活躍した後輩俳優たちが映画で演じていますが、特に大スターの鶴田浩二、大川橋蔵は直接な後輩となる大きな影響だといえます。


一方、長谷川が1932『忠臣蔵 後篇 江戸の巻』などで演じている吉田沢右衛門(吉田沢ヱ門)は、千恵蔵同様に長谷川以前にも演じた俳優はいますが、自身以外は有名俳優や大スターが演じていない現実があります。長谷川(当時は林)が大きく注目させた役柄だということがよくわかりますが、自身のみのに留まり、戦後はあくまで脇役のポジションに戻ってしまい、脇役がメインで大きな俳優はほぼ演じていません。










長谷川一夫林長二郎)の忠臣蔵映画 1932~1958 26年 14つ

 






長谷川一夫林長二郎)の全体の忠臣蔵映画 1932~1958 26年 14つ 

1932『忠臣蔵 前篇 赤穂京の巻』  松竹(下加茂)=浅野内匠頭浅野内匠頭長矩) 前編の部分主演 主演の大石内藏之助=阪東寿三郎
1932『忠臣蔵 後篇 江戸の巻』  松竹(下加茂)=吉田沢右衛門(吉田沢ヱ門) 事実上の2番手 主演の大石内藏之助=阪東寿三郎
19・・『大忠臣蔵』 松竹(下加茂) 1932の忠臣蔵2作の総集編で国立アーカイブ所蔵の139分尺現存 浅野内匠頭、吉田沢ヱ門(2役)=長谷川一夫 事実上の2番手 主演の大石内藏之助=阪東寿三郎
1932『忠臣蔵 後篇 江戸の巻』  松竹(下加茂)=吉田沢右衛門(吉田沢ヱ門) 事実上の2番手 大石の登場なし
1937『元禄快挙余譚 土屋主税 落花の巻』  松竹(下加茂)=土屋主税、杉野十平次(2役)  助演の大石内蔵助=嵐徳三郎

1937『元禄快挙余譚 土屋主税 雪解篇』  松竹(下加茂)=土屋主税、杉野十平次  
19・・『玩辞楼十二曲の内 元禄快擧余譚 土屋主税 落花篇 上記の「落花の巻」の現存版で部分欠落版 土屋主税、杉野十平次(2役)
19・・『玩辞楼十二曲の内 元禄快擧余譚 土屋主税 雪解篇』 上記の「雪解篇」現存版で部分欠落版 土屋主税、杉野十平次(2役)
1939『浪人吹雪(1939)』  東宝(東京)=不破数右衛門、浅野内匠頭 吉川英治原作、1955に松竹でリメイク
1939『忠臣蔵 前篇』  東宝(東京)  前編の事実上の主演の浅野内匠頭
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19・・『忠臣蔵(総集編)』 東宝(東京) 浅野内匠頭  上記前後編の総集編 大石内蔵助=大河内傳次郎
1954『酔いどれ二刀流』  大映(京都)=中山安兵衛 助演の浅野内匠頭=黒川弥太郎  大石は登場なし
1957『刃傷未遂』  大映(京都)=岡部美濃守 大石は登場なし
1958『忠臣蔵(1958)』  大映(京都)=大石内蔵助  2,3番手の鶴田浩二、京マチ子などに次ぎ、事実上4番手的な浅野内匠頭は市川雷蔵
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上記1~8つは林長二郎名義の時代、9から14は長谷川一夫名義の時代





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赤穂義士の赤穂浪士の協力者たちの一人として描かれる場合がある役柄が土屋主税です。あまり描かれていない土屋主税の周囲や自身、赤穂浪士との関りを中心に描いています。

監督の犬塚稔林長二郎名義の時代の長谷川一夫のデビュー作&最初のヒット作、1927『稚児の剣法』(撮影はにのちの特撮の大功労者の円谷英二こと、当時は円谷英一名義)を手掛けた事実上のスター形成の恩師の一人です。犬塚稔の戦後は監督を2作のみで辞め、大映映画の脚本家として「座頭市シリーズ」の脚本がもっとも著名です。








役柄の忠臣蔵映画と品質 事実上のナンバーワン争奪の頂上対決








長谷川一夫林長二郎)の忠臣蔵映画の1932~1958年の26年の14つにおいて、 浅野内匠頭(長期間活躍主演俳優の中で歴代2位)、吉田沢右衛門(吉田沢ヱ門) 、土屋主税、杉野十平次、不破数右衛門、中山安兵衛、岡部美濃守、そして大石内蔵助(1度きり)の8役を演じています。彼は生涯の挑戦した役柄の手数(千恵蔵ほどは手数の幅ほどは全然当たっていない現実があり)は多かった俳優ですが、忠臣蔵においても挑戦した役柄は本数のワリに多彩です。



一方の片岡千恵蔵は服部一郎右衛門、萱野三平、間重次郎、浅野内匠頭(史上歴代最多)、岡部美濃守、岡部辰馬、堀田隼人、岡野金右衛門、立花左近(歴代最多)、大石内蔵之助(長期間主演俳優の主演としては歴代最多、戦後歴代最多)、俵星玄馬の11役を演じています。誰が見れもお分かりだと思いますが、

浅野内匠頭、立花左近、大石内蔵之助は最多記録を3つで記録しているだけではなく、長谷川よりも多彩に当たった上で多くの役柄を演じています。当たっていないもののがほとんどありません。

現実に観られるものは視聴済みですが、戦前と戦後を通じて映画の質や通産の観客動員も数千万人も圧倒的に上、特に戦後のほうが大きな差、さらに千恵蔵の忠臣蔵映画の戦前の数本は評論家にも評価されているものがあります。多様性の評価においても両雄は格差があるということです。



長谷川が映画で1度きりの大石を演じた大映の1958『忠臣蔵(1958)』 は十分にすばらしい映画なんですが、少し問題に感じる部分あり、全体的に東映のほうが王道の映画らしい現代では困難な貫いた内容であり、異物さがありません。

個人的に『忠臣蔵(1958)』は東映の忠臣蔵映画ともちろん比べて観ているわけですが、少々、映画として問題を感じる内容、細かく言うと多門伝八郎の使い方の終盤の難点などを感じています。

東映の王道の忠臣蔵に比べて、大映ならではのアート色を持ち込んだ王道から反れた路線に価値を見出して、忠臣蔵映画の要素として行うことに意味があったともいえるでしょう。東映は誰もが観られる価値を見出しやすい内容ですが、地味さが多く気難しさが多めの大映らしさを感じました。これも反れた目線に創作の幅を求める、注目する創作の一つの形の良さです。





忠臣蔵 [DVD]
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『忠臣蔵(1958)』、1942年の千恵蔵などの大映四大スターの形成時から数えて、26年目なのに「大映十八周年記念」とあります。正確には「大映十六周年記念」なのではないでしょうか

『忠臣蔵(1958)』と他の忠臣蔵と比べてみると価値や好みにもつながりますし、王道と反れがわかります。個人的には断然東映の忠臣蔵映画です。

『忠臣蔵(1958)』は劇中の事実上の2番手扱いされている通り、上記を見ると岡野金右衛門役の鶴田浩二が大トリ(2番手扱いとも)で表記されています。当時はまだ若手の大スターであり、終盤の見せ場が連続であります。個人的に鶴田浩二の使い方に関しては文句はありません。



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貴重なVHS版 娯楽とヒットメーカー、スター映画の巨匠渡辺邦男と長谷川一夫の名コンビの代表的な作品でした。



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2020/01/31 20:30 | 超大物俳優COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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