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巨匠同士の比較からはがれるメディアやマスコミのヒトラー戦略。

わたしたちは嘘に近い真実を本物として鵜呑みにして入るのかもしれません。映画にもそれが存在しいまだに権威を持つとしたら・・・・「巨匠同士の比較からメッキはがれるメディアやマスコミのヒトラー戦略。」

前の記事を書いたついでにいろいろ考えてしまいました。1位自体の紹介は終了したのですが、引き続きお話します。が、ちょっと研究してみました。

フェデリコ・フェリーニ作品は映画の初心者には、やや難解かもしれません。たとえばアメリカの”娯楽メインの映画=映画”だと思う込んでいる方または、思い込まされている方々には仕切りが高く内容理解が難しいかもしれません。考える想像する芸術要素があるからです。でもこれも”本当の映画”でもあるです。イメージ力を要するのが本物の映画。

ある意味本当の映画のよさがある。それはひとつの場面だけでもさまざまな考え方をもたらしてくれることです。この「8 1/2」(はっか にぶんのいち)にもそれがあります。監督まさに道化師。
フェリーニの有名作「道」や「甘い生活」も世界でも日本でも普通に評価は高いのですが、「8 1/2」ほどの突き抜けた大評価ではありません。数ある代表作の中でも「8 1/2」は特に、フェリーニらしさが凝縮されている。ちなみに、2012年の「映画監督が選んだオールタイム・ベスト100(2012年版) “Sight & Sound”誌より 」で上位にランクインしました。(1位は小津安二郎の「東京物語」1953)61年前の作品が1位。これはものすごいことです。「8 1/2」(はっか にぶんのいち)は上位4位にランクインしています。今でも世界中の映画関係者&映像作家に多大な影響力を誇る。わたしも多大な影響を受けました。(誰か更新してねwWIKIにもちゃんと書かれていません)「甘い生活」から

「映画監督が選んだオールタイム・ベスト100(2012年版)」で4位「8 1/2」26位「」(1954)、30位「フェリーニのアマルコルド」(1973) 、37位「甘い生活」(1960) の計4作ランクインしています。映画監督が選んだオールタイム・ベスト100では、全監督で最多タイ(他3名)です。まさにこれぞ”本当の世界的巨匠”というものでしょう。世界の映画歴代でナンバーワン監督ともいえる。

~~~~~~~~~~~~~~~~~
1位「8 1/2」(はっか にぶんのいち)1963年
監督・フェデリコ・フェリーニ  
主演・マルチェロ・マストロヤンニ クラウディア・カルディナーレ アヌーク・エーメ エドラ・ゲイル

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今までもちょくちょく書いていたアニメ情報、近いうち独自な解釈のアニメブログをスタートさせてみます。こちらでもリンクを張ります。

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2014/01/31 18:05 | ランキング(11~COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

視聴者レベルが名作発堀す、本当の名作映画が出土!!

8 1/2」は月のたとえられるとわかりやすい前回書きましたがまさにそうなんです。
地球(=視聴者)から見ると月(=「8 1/2」)は地球との関係(=視聴者の精神状況や視聴者レベルや現実での年齢)で三日月や満月など多くの顔を覗かせます。作品は見るごとに姿や印象気づく部分が変わる。

1位「8 1/2」(はっか にぶんのいち)1963年 イタリア
     
監督・フェデリコ・フェリーニ  
主演・マルチェロ・マストロヤンニ 
助演・クラウディア・カルディナーレ アヌーク・エーメ エドラ・ゲイル など


たとえば、1度目は普通に見して流していたのに、俳優の意味を持つ所作に違う意味を見出す。*視聴者レベル(=作品を見て考え整理し自分なりに解釈・理解し昇華するレベル)

この「8 1/2」の映画ジャンルは難しいです。今まで見た映画の中でも一番難しいクラスには入ります。基本的に現実と幻想や幻覚や回想、自分と他人、妻・不倫相手、家族などとのトラウマなど、”その境界”を描いているのですが、辛いコメディ要素やファンタジー色も多少あります。もちろん、映像の魔術師・フェデリコ・フェリーニらしく女優を纏い(まとい)おじさん俳優をも纏う。そんなジャンルですw

それではダメなので、わたしなりに「8 1/2」の映画ジャンルを書くと”仮想劇”や”不思議劇”または”境界劇”だと思います。境界劇が一番当てはまるように思います。他の作品にあるホームドラマやアクションや恋愛などのように、当てはまるものが具体的に難しいのです。現代劇であるのは事実なのですがそこからが難しいところなんです。
フェリーニを読む―世界は豊饒な少年の記憶に充ちている (ブック・シネマテーク (11))

あらすじ内容もなんとなくおさらいしましょう。もちろん説明しても人それぞれな部分が強いので、見なきゃわからない内容です。 映画監督のグイドが新作の映画に悩み苦しみ女性や製作者などとの人間関係でも悩み破綻し、回想、幻覚や幻想、女性ばかりのハーレムの”快楽ばかりの虚構の世界”に身を投じていく内容です。フェリーニ自身がグイドに投影されているところもありそうです。監督と作品は、自分と鏡の関係。現実と虚構の世界や境界の中でフェリーニ調な演出やパターンが光る。独自な演出やパターンが数多く存在します。日本で言うと、小津安二郎の戦後のいわゆる小津調の名作たちのように、フェリーニ独自な作風です。他の監督がやるとただの真似として評価されてしまう。たとえば、1995年から始まったアニメの某EVAも「8 1/2」の影響もあります。現実と虚構とか境界ありましたよね~。まさに影響(悪く言うとパクリ)です。

たとえば、カメラを回しながら数多くの人物を纏うように動いていく描写や、女役を一時的にメイン線上に配置しそのまま出番終了というパターンなど、内容としてかみ合わせつつそれらをやるからすごいのです。

さらに、世界一美人とも当時言われたフランスやイタリアの女優をうまく描く。
イタリアの歴代上位の大俳優であるマルチェロ・マストロヤンニとの名コンビや長年の名コンビである音楽のニーノ・ロータとのトライアングルも絶妙に輝く。

深く奥深く面白く楽しいけど、悩ませ、苦しめ。なんともいえない味わいの
世界歴代上位に来る不滅の名作”です。

【映画チラシ】8 1/2  /監督・フェデリコ・フェリーニ  //洋ナハ

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2014/01/24 17:33 | ランキング(11~COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

魔術師は道化師として、ある世に映画に舞い下りた。

世界の現実と虚構の境界はあいまい。あいまいで楽しく心を突き抜ける。
だが、それが面白い。
前回ランキング
1位  ?
2位秋刀魚の味 
3位桜の代紋(1973) 
~~~


2011視聴映画の総合1位の発表です。
ここまでの道のり約2年くらいかかっています。
やっとのとこ総合1位です。

1位「8 1/2」(はっか にぶんのいち)1963年
    主演・マルチェロ・マストロヤンニ 
    監督・フェデリコ・フェリーニ  


実は「8 1/2」のタイトルには深い意味はないなんです。月の満ち引きにかけていて、ひとつのものが見方しだいで違う風に形を変える。フェデリコ・フェリーニなりの”シャレ”がタイトルに反映させている。ヨーロッパ人らしいと思います。

タイトルの「8 1/2」”月=一つの星が満ち引きなどで、別な姿に見ることができる”からも、深い意味があるような内容に見せ考えさせるが、フェデリコ・フェリーニの映画の作風でもあると思います。内容以上に「映画の内容に多くの意味があると思わせる」ということです。

イタリアの伝統的な道化師に多大な影響を受けたといわれているフェリーニ監督。まあ日本で言うなら歌舞伎ともいえる。男性が女性を演じる、など。日本で言えば日本映画の父・牧野省三が歌舞伎の風刺から、日本映画を成立させた。その名残がいまだに日本映画のらしさだということをどれくらいに人が理解しているのでしょう。フェリーニ監督は”イタリアの伝統道化師の要素”を作風に取り入れながら、視聴者を魅了し騙す。騙しフェリーニ的視聴者へのおもてなしなんです。人々を騙し楽しませる道化師は監督であるフェリーニだとも解釈しています。道化師=映像の魔術師というのもその辺から由来もあります。

この監督は世界歴代上位に来る監督だと評価しています。わたし的には日本以外では、歴代1位だと思う監督でもあり、精神的のも思考的にも多大な影響を受けました。今もこの影響力は継続しています。

ネオレアリズモであれ別であれ、イタリアの監督は多くいます。巨匠も数名それでも、やはりこの人が一番なんです。娯楽だけではひとときの自己満足。娯楽要素が専攻すると、見たままの7~8割の映画であるアメリカのエンターテイメント・ショービジネスになってしまう。それはそれでよいものもありますがそれも事実。
芸術と娯楽をうまくあわせたからこそ世界歴代5本の指に入る巨匠監督になりえたわけです。

映画自体が虚構と現実の狭間であるものだと思う。その”虚構と現実”を言葉そのまんま映画にした監督なんです。言葉で言うと一言ですが、実はそれ難しい。

フェリーニ的に解釈すれば、映画作品は”魔術師や道化師のまやかしの産物”いうわけです。

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2014/01/17 22:27 | ランキング(11~COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

誕生”映画道を極める一直線女子”現る。

このたび2014の1月ということで

「映画ストーリーテラーを目指して」から

「映画道を極める一直線女子」へと

ブログタイトルリニューアルしました。
名前もすとから、”映画愛子”に改名。
実は姓名判断で調べたら大吉でした。

今後も映画道の探求模索を独自に貫いていけたら思います。


なにとぞよろしくお願いいたします。



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2014/01/16 21:43 | 今年の表明COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

世界を貫く男たち、命をかけて駆け抜けた名軍将からの招待状

前回の➀~⑮の中でオールスターキャスト作品が2つあります。
東宝オールスターキャスト
「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦」の空戦映画
夏木陽介 佐藤允 瀬木俊一
鶴田浩二 三船敏郎 上原謙 志村喬 池部良 宝田明 
小林桂樹 三橋達也 加東大介 三益愛子 榎本健一 
藤田進 河津清三郎 小杉義男 伊藤久哉

東映時代劇オールスターほどは、代表作が主演である俳優は少ないものの、代表作10以上の俳優が10名以上。いやー現代劇では歴代レベルで、すごいメンバーです。夏木陽介 佐藤允 瀬木俊一の当時若手メインで、ものすごい俳優人が脇を固める。瀬木俊一は当時東宝が売り出していた若手俳優ですが、夏木陽介、佐藤允ほどは、名は残しませんでした。キャストだけでも見たくなる作品。

前回記事「散る 美学”戦火を駆け抜けた英雄たちと製作者たち」へのリンク

「新東宝オールスターキャスト」の空戦映画
「軍神山本元帥と連合艦隊」
佐分利信 高田稔 高島忠夫 若山富三郎 宇津井健 藤田進
天知茂 丹波哲郎 阿部九州男 田崎潤 江川宇礼雄


東宝オールスターキャストには全然かなわないのですが、新東宝らしいキャストが顔を連ねています。まさに面白い異色な顔合わせです。映画的に2番手スターが多めです。佐分利信以外は新東宝らしいキャストです。東当時5社協定があるため、他社からのゲストが主演と言うのも面白いです。異色なキャストの共演だけでも楽しめる作品。知らない人のために、阿部九州男江川宇礼雄は戦前に主演でも活躍した時代劇メインのスターです。特に阿部九州男と言う俳優は戦後からは、東映の全盛期の時代劇にも数多くの助演で活躍しました。東映のTOP・片岡千恵蔵や市川右太衛門などの主演作の脇役です。

今回放送しないものは、
「太平洋奇跡の作戦 キスカ」1965年 
 三船敏郎 山村聡 志村喬 監督・丸山誠治 円谷英二
「日本海大海戦」  1969年 
 三船敏郎 加山雄三 仲代達矢 監督・丸山誠治 円谷英二
「激動の昭和史 軍閥」 1970 東宝
 三船敏郎 加山雄三 小林桂樹
「軍神山本元帥と連合艦隊」 1956年 新東宝
 佐分利信 高島忠夫 若山富三郎 志村敏夫  
「ミッドウェイ」 (原題・Midway)1976年 アメリカ
 ジャック・スマイト チャールトン・ヘストン 三船敏郎

これも一部ですが☝などがあります。
「激動の昭和史 軍閥」は同チャンネルの別企画で放送されました。
第2次世界大戦14 地獄の空戦 [DVD]


「三船敏郎の山本五十六
1「連合艦隊指令長官 山本五十六」 1968年
2「激動の昭和史 軍閥」 1970年
3「ミッドウェイ」 原題・Midway  アメリカ  1976年


山本五十六は、現代劇と時代劇半々に活躍した大俳優三船敏郎の当たり役と言えると思われます。三船敏郎といえば当たり役。たとえば片岡千恵蔵の宮本武蔵など多数の、役そのものよりは、”侍の浪人”という具体的ではない”総称の役”イメージが強い不思議な俳優でもありますが、山本五十六を3作は三船の他にはいません。洋画への出演があると三船はやはりすごいと思いますが、洋画に出れたのも黒澤有きでの果実ではありますが、荒々しい役がお家芸だったので時代劇と並び、戦争&空戦映画にももってこいな俳優だったのです。時代劇のイメージが強いのはただの、マスコミのでっちあげにも近い宣伝によるモノです。三船敏郎も宮本武蔵を3作で演じてでいますが長期の当たり役はないのです。片岡千恵蔵は9作。

新東宝のオールキャスト的な「軍神山本元帥と連合艦隊」では、松竹の大スターで大俳優の佐分利信が山本五十六を演じてるのには驚きました。正直知りませんでした、まだまだ未熟モノです^^

三船敏郎の東郷平八郎は2度
「日本海大海戦」 1969年
「日本海大海戦 海ゆかば」  1983年


音楽大進軍(東宝1943年)という作品が渡辺邦男監督であります。渡辺邦男といえば時代劇の巨匠ですが、現代劇作品も多く残しています。当時は戦争中、監督も会社も俳優も国を応援しなければなりませんでした。悲しいことですが、止まらない暴走列車のごとく、他の国にながされ日本も戦争というご時世だったのです。

特撮が(特殊技術)円谷英二なんです。渡辺邦男×円谷英二。異色!!この作品は東京国立近代美術館フィルムセンター所蔵作品らしく貴重な資料の一面もある作品のようです。音楽大進軍では、違和感のない特撮技術を作中で機能させているようで、のちのゴジラや空戦もの作品のようないかにもわかりやすい特撮があるではないのです。あくまで飾りとして少しの特撮。のちに大きめに特撮が使われる作品が作られるようになるのです。

俳優も豪華で長谷川一夫 古川緑波 岡譲二 岸井明 高峰秀子 渡辺篤 中村メイ子 (現・コ)などが出ています。オールスターに近いキャストといえます。時代劇の大俳優・長谷川一夫もちょっとだけ現代劇に出ていました。このころ中村メイ子はもちろん名子役です。日本芸能界の元祖名子役とも言える人です。

ちなみに音楽は大作曲家の服部良一というお墨付きです。
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2014/01/11 23:19 | 邦画の探求COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

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