fc2ブログ

今年という年ほど記念年が重なる年あるの

今後の芸能界や日本映画にも関わる部分も多々あります。今年の年数がらみのモノをまとめてみました。

➧映画俳優・生誕
片岡千恵蔵〇生誕110年
森繁久彌〇生誕100年
中村錦之介(萬屋錦之助)〇生誕80年


➧映画俳優・没後
片岡千恵蔵〇没後30年
ブルース・リー〇没後40年
オードリー・へップバーン〇没後20年


➧ドラマ俳優・没後
沖雅也〇没後30年

➧デビュー
雪村いずみ〇デビュー60年
舟木一夫〇デビュー50年
西郷輝彦〇デビュー50年


➧映画監督・生誕
小津安二郎〇生誕110年
清水宏〇生誕110年
木下恵介〇生誕100年
中村登〇生誕100年


➧映画監督・没後
小津安二郎〇没後50年
川島雄三〇没後50年
マキノ雅弘〇没後20年
深作欣二〇没後10年


➧他・生誕
作家・山本周五郎〇生誕110年
作家・泉鏡花〇生誕180年
教育家など・新島襄〇生誕170年
作曲家・ベルディ〇生誕200年


➧他・没後
政治家など・田中正造〇没後100年
昭和天皇〇没後25年
戯曲家など・寺山修司〇没後30年
歌手 エディット・ピラフ〇没後50年
尾崎豊〇没後20年
15代将軍・徳川慶喜〇没後100年
作家・堀辰雄〇没後60年


➧団体など
映画会社の日活〇生誕100年
舞台演劇の新派〇100年
テレビ生誕〇60年
NHK放送開始〇60年
テレビ朝日〇55年
テレビ東京〇50年
花やしき〇開園160年
セブンイレブン〇40年
吉本興業〇100年
レコード大賞〇55年
石原プロ〇創立50年


➧行事・事件
伊勢神宮の式年遷宮〇20年ぶり(三重)
出雲大社の平成の大遷宮〇60年ぶり(島根)
平成に年号変わり〇25年
ケネディ暗殺から〇50年


わたし的には日本歴代1位の代表作数を持つ(130作以上)映画俳優の片岡千恵蔵の生誕110年&没後30年と小津安二郎の生誕110年&没後50年が一番大きいです。世界の巨匠小津安二郎ですから大きいです。今年から来年にかけて海外でもイベントが行われるようです。某NHKのラジオに女優・香川京子(東京物語に出演)が出ていて、来年のアメリカで行われる小津安二郎のイベントに招待されていると話していました。

100年は100年に一度のため、清水宏の生誕110年と木下恵介の生誕100年と中村登の生誕100年も大きいと思います。すごいことに4名とも巨匠です。映画界的には、日活の生誕100年は大きいです。時代劇から青春若者路線へ大幅変更しても、約60年くらいが経ちます。今年が生誕110年&没後30年の片岡千恵蔵も戦前に在籍していました。
舞台の新派も100年は地味に大きいですね。数多くの映画やドラマで活躍した初代・水谷八重子などの、名俳優も在籍し芝居をしていました。片岡千恵蔵よりは少なめでしたが、時代劇映画の歴代上位俳優嵐 寬寿郎も生誕110年の特集が2013はあったのですが正確には去年が生誕110年でした。

伊勢神宮の式年遷宮 20年ぶり(三重)と出雲大社の大遷宮 60年ぶり(島根)のダブル遷宮は日本史上初で、大きな話題となりました。記録も主には野球の楽天・田中将大の1シーズン連勝記録や昨年からの連勝記録。ヤクルトのバレンティンのホームラン記録・王貞治越え1シーズン60本ありました。イチローの日米通産4000本安打もね。上原&田澤のダブル日本人のメジャー優勝や新人大量発生など、野球は大盛り上がりでした。

映画系に戻り個人的な印象に残った俳優は、2013ランキングで詳しく書きますが今年見た過去から現在までの中では、時代劇映画で活躍した大俳優の市川右太衛門でした。2013だけの俳優では、ドラマになるが堺雅人といわざる得ないです。この二人には芝居の作り加減に、共通点があるのには驚きました。

来年はこれほどな生誕・没後などは少なさそうですが、来年もよろしくお願いします。2011年視聴映画のランキングが今年中に終わせずに申し訳ありませんでした。来年も独自な目線を大事に、映画を追求して行けたらと思います。
日々探求の励みに⇒にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村こちらもポチ⇒映画(全般) ブログランキングへ

関連記事
  

2013/12/31 18:05 | 未(235記事)COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

本物の超大俳優の歴代1位記録!!30つの真実。

歴代俳優の記録は面白いものです。この人は亡くなる時期が早かったため国民栄誉賞は受賞できませんでした。
まあ国民栄誉賞自体が変な方ももらってる時点でどうでもよい賞かもしれません。でも信じてる人もいそう。前回の内容リンク

片岡千恵蔵忠臣蔵映画・主な歴代1位記録=32以上
浅野内匠頭を11作で演じた。
大石内蔵之助浅野内匠頭立花左近堀田隼人で主役有
立花左近を4作6篇で演じた
④戦後に大石5度演じた
⑤出演の作品現存作9作
⑥主演の作品現存作9作
⑦戦後忠臣蔵出演数7作
⑧戦後忠臣蔵主演数7作
⑨サイレント外で忠臣蔵出演数13作
⑩サイレント外で忠臣蔵主演数13作
⑪唯一サイレント・モノクロ戦前・戦中・カラーで忠臣蔵作に出演
⑫唯一サイレント・モノクロ戦前・戦中・カラーで忠臣蔵作に主演
⑬サイレント外での2役が10作
⑭サイレント外で役数10役
⑮サイレント外で演じた役の総数27役
⑯忠臣蔵作で戦後の2役が2作
⑰忠臣蔵作で戦後の主演役数が3役
⑱忠臣蔵作で戦後の演じた役の総数が9作
⑲忠臣蔵作33年間出演(1928~1961)
⑳忠臣蔵作31年間主演(1931~1961)
21・2役の出演が24年(1928~1952)
22・2役の主演作が21年(1931~1952)
23・「浅野内匠頭」演じた年数21年(1931~1952)
24・「立花左近」演じた年数18年(1938~1956)
25・記録の総数32以上が歴代1位
26・浅野内匠頭役を13編(11作)で演じた
27・浅野内匠頭役で主役が6作(ダブル含む)
28・浅野内匠頭役で単独主役が3作ある
29・浅野内匠頭役主演で演じた年数19年(1933~1952)
30・立花左近で主役が3作ある
31・戦後に主演で大石5度演じた
32・忠臣蔵作で主演年数が30年間(1931~1961)


を前記事に追加しました。自分で見直してわかりづらい部分もありました。まだまだ他にも有。来年はさらに細かな部分に切り込めたらよいと思います。(1~32の「。」ははずしました)

2016.2修正予定あり(→映画4つの時代(サイレント~戦前音声付~戦中~戦後カラー作)で、ただ一人の大スター。をご覧ください。

日々探求の励みに⇒にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村こちらもポチ⇒映画(全般) ブログランキングへ

関連記事
  

2013/12/26 15:30 | 超大物俳優COMMENT(1)TRACKBACK(0)  

映画4つの時代(サイレント~戦前音声付~戦中~戦後カラー作)で、ただ一人の大スター。

田中将大が今年活躍した1番の人だと思いますが(2位堺雅人だと自負)映画俳優にとっても記録は大事です。
世の中には佐々木蔵之介という俳優がいますが、彼は大石蔵之助の影響で名前が付けられたのかも思いつつ・・時代上忠臣蔵とは縁がなさそうです。彼が大石だと厚みがないスマートで現代的なさくっとした内容になりそうで正直怖いですねW前回の3時間

千恵蔵生誕110年&没後30年続きを行きます。

片岡千恵蔵の映画忠臣蔵出演作(1928~1961)18作~27役
作数≓年数-タイトル-千恵蔵の役名(2役有)
01-1928 忠魂義烈 実録忠臣蔵 ・服部一郎右衛門、萱野三平
02-1928 間者    ・間重次郎
03-1930 元録快挙 大忠臣蔵 天変の巻地動の巻 
 浅野内匠頭 
04-1931 元禄十三年 ・岡部美濃守、岡部辰馬
05-1933 堀田隼人 ・堀田隼人、浅野内匠頭
06-1934 忠臣蔵 刃傷篇復讐篇 浅野内匠頭、岡野金右衛門
07-1937 浅野内匠頭 浅野内匠頭
08-1938 忠臣蔵 地の巻 浅野内匠頭立花左近
09-1938 忠臣蔵 天の巻 ・浅野内匠頭、立花左近
10-1941 忠臣蔵 天の巻地の巻(総集編)
 ・浅野内匠頭、立花左近
11-1944 高田馬場前後 ・浅野内匠頭
12-1952 赤穂城 ・浅野内匠頭、大石内蔵之助
13-1952 続赤穂城 ・浅野内匠頭、大石内蔵之助
14-1953 初祝二刀流(高田馬場前後) ・浅野内匠頭
15-1953 女間者秘聞 赤穂浪士 大石内蔵之助
16-1956 赤穂浪士 天の巻地の巻 立花左近
17-1959 忠臣蔵 桜花の巻菊花の巻 ・大石内蔵助
18-1961 赤穂浪士(1961) ・大石内蔵助

~解説~
*本伝外伝含む18作中23篇(役数10、総演役27役)の内で主演は04~05、07~18。準主役03と06。助演は01と02準主役。計14作が千恵蔵の主演。
立花左近とは日本映画の父である超大人物・マキノ省三が作り出した架空に人物と言われ忠臣蔵仇討ちの協力者で千恵蔵も主役作品がある。
*5の堀田隼人は大佛次郎原作の忠臣蔵作に出る架空の人物。討ち入りの顛末を大石に直接関わりつつも、死に行く赤穂浪士らを見届ける浪人。
*11「高田馬場前後」と14「初祝二刀流」は、戦中の公開されGHQ検閲後に新たに公開された。製作は大映
*千恵蔵の忠臣蔵作は「忠臣蔵」「赤穂城」「赤穂浪士」また外伝で多種多彩。
*サイレント作(声なし)は1~5。戦中作11(14も)モノクロ作は1~15.カラー作は16~18である。
*01作目での主役大石=伊井蓉峰の伊井蓉峰(いい ようほう)は、新派劇で活躍したは「新派の大統領」と呼ばれた舞台の名俳優で映画はほとんど出ていません。
:02の主役は吉良=市川小文治(当時の歌舞伎の大スター)
*03,06作の主役大石=大河内伝次郎(超大俳優)
*16作目の大石市川右太衛門はトリで表示されるが、千恵蔵と事実上のダブル主演
*08~10の大石阪東妻三郎はトリで表示ダブル主演的嵐寛寿郎は3番手。
*浅野内匠頭を05と07~14で演じ、うち主役は04と07~14。
*2役で主演が7作。2役は10作
*1934年に千恵プロで主演での「天保忠臣蔵」と1963に後輩・高倉健も助演で出ている「ギャング忠臣蔵」 というものがありますが、元禄ではなく天保時代と現代なので含めませんでした。
出演1位3位がサイレント時代の大俳優の尾上松之助沢村四郎五郎(元歌舞伎俳優の五代目澤村四郎五郎)の作品はほとんどが現存×。尾上松之助は1本有。
浅野2位は長谷川一夫で5作。大石1度
大石内蔵之助は5作6篇で、主演は全てが戦後45年以降でGHQ検閲が終了後忠臣蔵作品が再製作。
*1934年に千恵プロで主演での「天保忠臣蔵」と1963に後輩・高倉健も助演で出ている「ギャング忠臣蔵」 というものがありますが、元禄ではなく天保時代と現代なので含めませんでした。外伝扱いで含めれば2作増え、計35年忠臣蔵作に出ていることになる

片岡千恵蔵の忠臣蔵・主な歴代1位記録=30つ以上

①浅野内匠頭を11作で演じた②唯一、大石内蔵之助・浅野内匠頭・立花左近・堀田隼人で主役がある③立花左近を4作6篇で演じた④戦後に大石5度演じた⑤出演の作品現存作9作⑥主演の作品現存作9作⑦戦後忠臣蔵出演数7作⑧戦後忠臣蔵主演数7作⑨サイレント外で忠臣蔵出演数13作⑩サイレント外で忠臣蔵主演数13作⑪唯一サイレント・モノクロ・戦中・カラーで忠臣蔵作に出演⑫唯一サイレント・モノクロ・戦中・カラーで忠臣蔵作に主演⑬サイレント外での2役が10作⑭サイレント外で役数10役⑮サイレント外で演じた役の総数27役⑯戦後の2役2作⑰戦後の主演役数3役⑱戦後の演じた役の総数9作⑲忠臣蔵作33年出演(1928~1961)⑳忠臣蔵作31年主演(1931~1961)21・2役の出演が24年(1928~1952)22・2役の主演作が21年(1931~1952)23・「浅野内匠頭」演じた年数21年(1931~1952)24・「立花左近」演じた年数18年(1938~1956)25・記録の総数24つが歴代1位 26・浅野内匠頭を13編(11作)で演じた。27・浅野内匠頭で主役が6作(ダブル含む)ある。28・浅野内匠頭で単独主役が3作ある。「浅野内匠頭」主演で演じた年数19年(1933~1952)。30・立花左近で主役が3作ある

(30以後は新作に追加は記載)

映画館ニュース 三笠映画劇場NEWS 片岡千恵蔵「股旅新八景」予告 /「新納鶴千代」坂東妻三郎 予告

片岡千恵蔵は4つの時代(サイレント映画~音声有~戦中~カラー作品)で唯一忠臣蔵で主役を演じた大スターであったわけで総合的には、サイレント時代だけで活躍した(1909~1927)大俳優・尾上松之助よりも完全に上だと自負しています。

ところで、現在12月にをwowowで放送される忠臣蔵作品は6本で、初ハイビジョン化が3作あります。上でも紹介した1952年の「赤穂城」と1952年の「続赤穂城」とです。千恵蔵は浅野内匠頭、大石内蔵之助の2役を演じていて、両方が主役です。この2本は東映チャンネルで何度かSD版が放送されたものが今回初ハイビジョン化なのです。実は前後作ではなく本当は3部作なんです。3作目が1953年の「女間者秘聞 赤穂浪士」というタイトルがあります。しかし、監督が萩原遼からオールスター作品も多数ある名監督の佐々木康に変わり、脚本は民門敏雄から大脚本家の八尋不二に変わる。タイトルも大幅に違うことから2部作扱いされている。しかし3部作です。「女間者秘聞 赤穂浪士」が3作目。3作目の冒頭で前の2作のあらすじシーンがあります。録画があるSD版で確認済みです。3作が1,2と同じく片岡源五右衛門・月形龍之介、大石妻りく・木暮実千代(大女優)からもわかります。

3本目が1950年代に「水戸黄門漫遊記シリーズ」で主演俳優として再ブレイクした歴代1位の相手役名手の大俳優・月形龍之介が吉良上野介を演じた「赤穂浪士(1961)」これも今回で初ハイビジョン版でした。片岡千恵蔵市川右太衛門の東映の2大俳優がトップを飾った最後の忠臣蔵となりました。戦中~検閲期間がなければもっと製作されたと思われます。戦争はよくないです。

萬屋錦之介(初代中村錦之助)の主演ドラマで赤穂浪士(1977)という同タイトルがあるため1961と付きます。
わたし的には「忠臣蔵 桜花の巻・菊花の巻」が一番の豪華キャスト思います。片岡千恵蔵市川右太衛門・中村錦之助・大河内伝次郎・月形龍之介・大川橋蔵・東千代之介・大友柳太朗・美空ひばり・木暮実千代・花柳小菊・榎本健一・北大路欣也・里見浩太郎など総勢数十名の大スター&大俳優が出演しています。長谷川一夫が映画で唯一大石を演じた「忠臣蔵(1958)」よりも東映らしく俳優全体が豪華です。100本以上の忠臣蔵映画が存在しますが、歴代の忠臣蔵映画で一番豪華キャストだと思います。
映画で主演代表作数。100作以上(片岡千恵蔵、余裕で100越)、80以上(市川右太衛門大河内伝次郎)50以上(中村錦之助)。40以上(月形龍之介・大川橋蔵・東千代之介・大友柳太朗)30以上(美空ひばり・榎本健一)など20以上(木暮実千代・花柳小菊)10以上(山村聡・岡譲司・長谷川裕見子・尾上鯉之助)など。代表作10以上が16名以上出ています。北大路欣也・里見浩太郎は映画で10は言いすぎで、今では渡辺謙など知名度先行型俳優は5作あるだけでそれなりな主演名優です。日本の俳優は映画全盛期を越し全体的に落ちに落ちたのです。今年、某作品で千恵蔵などを見かけたのですがやはり今のどの俳優よりも上だと思いました。数だけではありません。多くの理由があります。
映画館ニュース 三笠映画劇場NEWS 片岡千恵蔵「白牡丹」予告

時代劇は世界に誇れる日本の心なんです。これを後世にちゃんと伝えることが大事。時代劇はエンターテイメントではないです。エンターテイメントはアメリカのビジネスです。日本は違うエンターテイメントにならないのが本当の時代劇の良さだと思います。日本は娯楽です。娯楽でありながら芸術。そして一番大事な心。これが本当の時代劇です。それがある。片岡千恵蔵にはある。

生誕110年を激しく歓喜して祝いながら今年も暮れていく暮れていく。

実は来年に”千恵蔵生誕110年完結篇”を書く予定です。
これも実に興味深く面白い検証内容に仕上がると思います。御期待いただければうれしいです。
日々探求の励みに⇒にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村こちらもポチ⇒映画(全般) ブログランキングへ

関連記事
  

2013/12/22 23:01 | 超大物俳優COMMENT(2)TRACKBACK(0)  

討ち入り大成功。その道のりのは大俳優の大記録があり。

記録それは大俳優が”本当の大俳優で”大スターが”本当の大スター”であるのかを示す大変重要なものだと思います。

12月。今年も忠臣蔵映画が放送されます。新しい時代2013の”忠臣蔵の冬”が来ます。というか過ぎちゃいましたね。でも、東映チャンネルではやらない??やるにはやるんですが、千恵蔵ではないのです。
近年、地上波で忠臣蔵ドラマは放送されません。今年もBSやCSでは10本以上の映画やドラマが放送されています。

今年本当の超大俳優”片岡千恵蔵生誕110年”ということでチャンネルNEKOで11月に特集されました。チャンネルNEKOでは時代劇の巨匠稲垣浩監督の「宮本武蔵(総集編)」<1940>と単発主演作の代表作の一つで伊丹万作監督の「赤西蠣太」<1936> が放送されました。
「宮本武蔵(総集篇)」は、稲垣浩監督と千恵蔵の名コンビで製作された「宮本武蔵 第一部草分の人々第二部 栄達の門」「宮本武蔵 剣心一路」の2作3篇をまとめたものです。計9作で10編(日本映画史上歴代1位)も宮本武蔵を演じているわけで、他の演じ作も存在します。
千恵プロ時代―片岡千恵蔵・伊丹万作・稲垣浩 洒脱にエンターテイメント (映画読本)

東映チャンネルでは7、8月に”片岡千恵蔵生誕110年特集”と題して、東映に移籍後の作品がほんの一部放送されました。千恵蔵が9度目(日本映画史上歴代1位)の国定忠治を演じた東映オールスターキャストの「勢揃い関八州」<1962>4度目の清水の次郎長を演じた東映オールスターキャスト作品の「勢揃い東海道」<1963>名匠・内田吐夢と組んだ「妖刀物語 花の吉原百人斬り」<1960>や単発現代劇の代表作ひとつで、ギャングモノ「最後の顔役」<1963>などが放送されました。この作品で高倉健が出ていて、千恵蔵に次ぐ準主役で出演。ギャングモノやアクションモノで千恵蔵と共演しています。現代日本では消滅したよいジャンルである。ギャングモノというジャンルが、今見ると実に面白い。

わたしとしては、「宮本武蔵(総集編)」と「勢揃い関八州」と「勢揃い東海道」がハイビジョン化されたのがうれしい出来事でした。

片岡千恵蔵はシリーズモノだけで時代劇は、「万花地獄シリーズ」2年間で8作(1927~1929)「宮本武蔵」(1929~1956)27年間で9作で10編、「国定忠治」30年間で10作(1933~1963)、遠山金四郎主演作23年間で19作(1938~1961年)=(内「いれずみ判官(遠山金さん)シリーズ」は全18作)、新選組主演作9年間で7作(1952~1961)「大菩薩峠」主演作 6年で6作8度(1953~1959)、任侠清水港シリーズ(清水の次郎長)6年間で4作(1957~1963)などがあります(*かなり大まかですw)

現代劇は、多羅尾伴内(七つの顔の男)シリーズ(1946~1960)14年で11作、「金田一耕助シリーズ」9年間で8作(1947~1956)「にっぽんGメンシリーズ」3年間で3作(1948~1951)「地獄シリーズ」9年間で9作(1957~1964)。大まかなシリーズモノだけでこれだけあります。単発は含めていません。シリーズモノだけでも世界で、日本で、唯一代表作数が100を余裕で越します。そして、本題の忠臣蔵です。

片岡千恵蔵は1928年から1961年までサイレント映画~音声ありモノクロ~戦中~カラー作品までの変化に耐えつつ約33年18作23篇に渡り”忠臣蔵映画”に主演・出演しています。これはものすごいことです。(同じ演目的作品の日本歴代最長年数出演)(同じ演目的作品への最長年数出演に33年は、世界でも歴代1位!?)

作数・年数・タイトル・役名・主役
01-1928 忠魂義烈 実録忠臣蔵 ・服部一郎右衛門、萱野三平 主役大石=伊井蓉峰
02-1928 間者    ・間重次郎 主役吉良=市川小文治
03-1930 元録快挙 大忠臣蔵 天変の巻地動の巻 ・浅野内匠頭 主役大石=大河内伝次郎
04-1931 元禄十三年 ・岡部美濃守、その弟浪人岡部辰馬
05-1933 堀田隼人 ・堀田隼人、浅野内匠頭
06-1934 忠臣蔵 刃傷篇復讐篇 ・浅野内匠頭、岡野金右衛門 主役大石=大河内伝次郎
07-1937 浅野内匠頭 ・浅野内匠頭
08-1938 忠臣蔵 地の巻 ・浅野内匠頭、立花左近
09-1938 忠臣蔵 天の巻 ・浅野内匠頭、立花左近
10-1941 忠臣蔵 天の巻地の巻(総集編) ・浅野内匠頭、立花左近
11-1944 高田馬場前後・浅野内匠頭  
12-1952 赤穂城 ・浅野内匠頭、大石内蔵之助
13-1952 続赤穂城 ・浅野内匠頭、大石内蔵之助
14-1953 初祝二刀流(高田馬場前後) ・浅野内匠頭
15-1953 女間者秘聞 赤穂浪士 ・大石内蔵之助
16-1956 赤穂浪士 天の巻地の巻 ・立花左近 準主役大石=市川右太衛門
17-1959 忠臣蔵 桜花の巻菊花の巻 ・大石内蔵助
18-1961 赤穂浪士(1961) ・大石内蔵助

資料ががあるだけでも、計18作23篇(総集は1編扱い)に出演主演準主演しています。
重要な解説や他は次回へつづく

特集の感想や要望。
わたしとしては、多羅尾伴内(七つの顔の男)シリーズの大映版シリーズ 1~4作目を放送してほしいです。5年くらい前に1度放送されたのですが、対応できませんでした。5~1作目は東映で東映チャンネルは東映作品だけなのでムリですが・・。単発では「天保人気男 妻恋坂の決闘」<1950>や「日輪」<1953>の両オールスターキャスト作品なども放送してほしいモノです。まだまだ放送されていない作品が多数あり”今年没後30年”を経過しても、非常に面白い超大俳優である。または、戦前・戦中の東映時代以前の作品は、空襲で消滅した主演作品が150近く存在します。

二発目は地獄行きだぜ」<1960>は千恵蔵が主演、高倉健が準主役で、製作されたアクション作で、通称・地獄シリーズ4弾。高倉健とのコンビはこれと1959年の「地獄の底までつき合うぜ」が姉の姉妹作。現役ナンバーワンの高倉健も、千恵蔵の影響を受け、背中を見て育ちました。

2016・2追加・一部修正予定あり、リンクをご覧ください→映画4つの時代(サイレント~戦前音声付~戦中~戦後カラー作)で、ただ一人の大スター。
日々探求の励みに⇒にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村こちらもポチ⇒映画(全般) ブログランキングへ

関連記事
  

2013/12/16 17:49 | 超大物俳優COMMENT(3)TRACKBACK(0)  

「近藤勇が現代によみがえる」大俳優はそれも背負い続けた。

歴代1位はすごい・この人はそれがいくついくつもも数字に現れている超大俳優である。
実は2013年は記念年なんです。

11月と(12月は再放送)WOWOWで新撰組映画が4本放送されていました。
WOWOWシネマは基本洋画メインであります。日本映画全盛期の作品はほとんど放送されません
が11月”新撰組”モノが放送されていた。未だに人気がある時代劇”新撰組

片岡千恵蔵の主演2本「新選組(1958)」「新選組鬼隊長」(1954)
市川右太衛門の主演作「新選組血風録 近藤勇」(1963)
栗塚旭の主演の映画「燃えよ剣(1966)
(燃えよ剣はテレビシリーズが1971にや放送しているため区別で年数が入る)

この人・片岡千恵蔵は東映時代に7作の新撰組映画に出演=主演しています(新撰組映画出演=主演数は日本映画史上歴代1位)千恵蔵は近藤勇の演じ数3度で歴代4位。主演数だと歴代3位(近藤勇月形龍之介が歴代1位出演数で準主役と助演がほとんど。近藤勇・主演数は阪東妻三郎が1位)残念ながら商品化はVHSしかされていない。ほんとによい作品はこれだからいいんです。

他の3作が”秋葉守之助”という役。これが最近までよくわからなかった。
秋葉守之助という役は原作の村上元三が、新撰組の話に関連付けて創作した架空の人物で「新選組 京洛風雲の巻」「新選組 池田屋騒動」「新選組 魔剣乱舞」(3作全て1952年)にも主演しています。村上元三といえば股旅時代小説の大家・長谷川伸の弟子でもあります。里見浩太朗のドラマの代表作「長七郎江戸日記」などの原作もこの人です。

新選組主演作(全て東映)1952~1961 計9年で7作。 
①1952 新選組 京洛風雲の巻 ・秋葉守之助(・役) 
②1952 新選組 池田屋騒動 ・秋葉守之助
③1952 新選組 魔剣乱舞 ・秋葉守之助
④1954 新選組鬼隊長 ・近藤勇
⑤1958 新選組 ・近藤勇  
⑥1960 壮烈新選組 幕末の動乱 ・近藤勇
⑦1961 維新の篝火 ・土方歳三 

(①~③、⑦の近藤勇は月形龍之介

特に「新選組(1958)」は大友柳太朗 月形龍之介 東千代之介 里見浩太郎(現・朗)と、「壮烈新選組 幕末の動乱」の両方は千恵蔵主演のオールスター時代劇で若山富三郎 黒川弥太郎 大友柳太朗 月形龍之介 坂東好太郎 里見浩太郎など、若手から中堅ベテランまで今ではありえない豪華なスター俳優陣。顔の映えが別格。これぞ”ザ・日本の俳優”である。

今回、WOWOWでの放送で「新選組(1958)」「」(1954)「新選組血風録 近藤勇」が初のハイビジョン化されました。今までは、東映チャンネルでSD版が放送されを録画していてこれからはハイビジョン版になってしまいそうです。今後はもうないSD版録画しておいてよかったー

しかし千恵蔵の”土方歳三”というのには驚きました。イメージにはないからです。土方のイメージ自体は土方俳優として知られる栗塚旭のドラマのシリーズ「新撰組血風録(1965)」「燃えよ剣(1971)」「新撰組(1973)」(名脚本家・結束信二が3つとも全話脚本)の印象が作り上げています。しかも、その製作のテレビドラマも東映、「維新の篝火」は結束信二が脚本であることから千恵蔵版がのちの製作の試作要素も成しているとおもわれます。こう考えると面白いです。映画は考えることが面白いと改めて思い新たになります。(「新撰組(1973)」は鶴田浩二主演で栗塚旭は準主役的立場)

月形龍之介という俳優。千恵蔵との共演作だけでも4度も近藤を演じている。この人も十分スターに該当する無声映画時代からカラー映画になるまでで500本以上映画に出演した超大俳優です。主役でも40本近くの代表作があり、準主役でも40年以上活躍しました。近藤は戦前に一度主演していますが、あとは全て助演と準主役という異色な近藤俳優。たしかに、有名な近藤勇の実物写真と月形龍之介の顔が似ているのです。月形龍之介に関して他にもいろいろあるのですが、機会があれば書きます。

実は東映チャンネルでも最近は放送されていない物が①~⑦の中で3つあります。答えは①「新選組 京洛風雲の巻」、 ②「新選組 池田屋騒動」、③「新選組 魔剣乱舞」です。実は東映チャンネルの投稿フォームにリクエストしたかったりしてw

片岡千恵蔵は新撰組だけで2度オールスター時代劇(オールスター映画も含めて)に主演している。オールスター時代劇に日本歴代俳優で一番多く主演しています。その辺のいずれどこかで書きます。

実は”片岡千恵蔵生誕110年”はまだまだこれで終わりではありません。
日々探求の励みに⇒にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへにほんブログ村こちらもポチ⇒映画(全般) ブログランキングへ

関連記事
  

2013/12/06 23:25 | 超大物俳優COMMENT(2)TRACKBACK(0)  

 | BLOG TOP |